15時4分、京都行き快速がホームに入ってくる。ホームには西洋人の観光客が目立つ。ぼくは奈良線の列車に乗るのも生まれて初めて。これで、関西圏のJR線はほとんど乗ったことになる。未だ乗っていないのは、片町線の同志社前と木津の間、姫新線の本竜野以西、関西空港線くらいになる。
地元の人でないと読めない、帯解、京終を通過、和歌山から3時間28分かかって奈良駅に到着した。JRの奈良駅に来るのは小学校6年の修学旅行、お伊勢さんからの帰り以来になる。奈良へは何度も来ているけれど、すべて近鉄で来ているのでJRは本当に久しぶりになる。当時の駅構内の様子などまるで覚えていない。覚えているのは寺院を模した有名な駅舎の外観だけ。だから比べようはないのだけれど、おそらくこんなに広く明るく近代的な様子ではなかったに違いない。高架にもなっていなかったはずだ。
京都行きが出るまで10分の待ち時間、向かい側のホームに入ってきた大和路快速の先頭車両にせんとくん。
京都行きが出るまで10分の待ち時間、向かい側のホームに入ってきた大和路快速の先頭車両にせんとくん。
天理駅にやってきた。天理に来るのは大学の3年生か4年生の時以来になる。クラブのバイト(依頼演奏)で来たけれど、どこでどんな演奏をしたか全く覚えていない。ただ、空き時間に商店街の喫茶店に入ってプリンをオーダーしたことだけは覚えている。当時金がなくて、常に腹を空かせていて、喫茶店でも少しでも腹にたまるようなものをオーダーすることにしていた、店の人が冗談かと思って改めて訊き直したのを覚えている。その商店街の入り口がホームから確認できた。
奈良ことはほとんど何も知らなくても、あれが二上山だということははっきり認識できる。
うつそみの、人にある我や、明日よりは、二上山を、弟背(いろせ)と我が見む
浜村淳の語りで何度も聞いた、大伯皇女(おおくのひめみこ)の有名な和歌だけど、すっかり忘れてしまって、ネットで調べ直してみました。
うつそみの、人にある我や、明日よりは、二上山を、弟背(いろせ)と我が見む
浜村淳の語りで何度も聞いた、大伯皇女(おおくのひめみこ)の有名な和歌だけど、すっかり忘れてしまって、ネットで調べ直してみました。