鉦打トンネルを抜けて100m、あっというまにヘンロ小屋第三号に到着した。駅から24分、標高差が200m以上あるところを登ってきたにしてはいいスピードだった。12時20分、太龍寺下の龍山荘、坂口屋さんからここまで13km半、山越えが一つあるとはいえこの時間にこんな所までしか来られないという人はいないだろう、と思っていたけど、予想に反して若い男のお遍路さんが休んでいた。真新しいきちんとした遍路装束をつけていた。輪袈裟、菅笠、金剛杖に白衣はもちろん、頭陀袋にリュックもお遍路用の白い布製のものだった。リュックだけは一般の登山用のものを荷物の多さに合わせて使用する人が圧倒的に多い。
荷物の多さから見て野宿遍路ではないことが判ったので、早速「これを一つ持っていって下さい」と遍路宿情報を渡す。ちょっと驚きながらも「ありがとうございます、この小屋を管理されてる方ですか?」と訊くので「いえいえ、これを運びに来ただけなんですよ」と答える。でも意味はよく分かってなかったでしょうね。十分休んでいたようですぐ薬王寺の方に向かって発って行かれた、足取りは重かった、4km前後という感じだった。ここから薬王寺(日和佐)まで14km、5時までに着けるかどうかという感じだろう。
荷物の多さから見て野宿遍路ではないことが判ったので、早速「これを一つ持っていって下さい」と遍路宿情報を渡す。ちょっと驚きながらも「ありがとうございます、この小屋を管理されてる方ですか?」と訊くので「いえいえ、これを運びに来ただけなんですよ」と答える。でも意味はよく分かってなかったでしょうね。十分休んでいたようですぐ薬王寺の方に向かって発って行かれた、足取りは重かった、4km前後という感じだった。ここから薬王寺(日和佐)まで14km、5時までに着けるかどうかという感じだろう。