WALKER’S 

歩く男の日日

ヘンロ小屋第三号

2010-04-27 | 日記
 鉦打トンネルを抜けて100m、あっというまにヘンロ小屋第三号に到着した。駅から24分、標高差が200m以上あるところを登ってきたにしてはいいスピードだった。12時20分、太龍寺下の龍山荘、坂口屋さんからここまで13km半、山越えが一つあるとはいえこの時間にこんな所までしか来られないという人はいないだろう、と思っていたけど、予想に反して若い男のお遍路さんが休んでいた。真新しいきちんとした遍路装束をつけていた。輪袈裟、菅笠、金剛杖に白衣はもちろん、頭陀袋にリュックもお遍路用の白い布製のものだった。リュックだけは一般の登山用のものを荷物の多さに合わせて使用する人が圧倒的に多い。
 荷物の多さから見て野宿遍路ではないことが判ったので、早速「これを一つ持っていって下さい」と遍路宿情報を渡す。ちょっと驚きながらも「ありがとうございます、この小屋を管理されてる方ですか?」と訊くので「いえいえ、これを運びに来ただけなんですよ」と答える。でも意味はよく分かってなかったでしょうね。十分休んでいたようですぐ薬王寺の方に向かって発って行かれた、足取りは重かった、4km前後という感じだった。ここから薬王寺(日和佐)まで14km、5時までに着けるかどうかという感じだろう。

阿波福井駅

2010-04-27 | 日記

 大型連休を前に、また徳島に行って来ました。今年になって4回目、我ながら本当にバタバタしているなと思う。JR牟岐線は徳島から阿波赤石までは乗ったことはあるけれど、それから先は初めて見る風景。宮部みゆきの「ぼんくら下巻」はザックにしまってひたすら車窓を楽しむ。立江駅の近くからは19番札所立江寺の伽藍を確認することができたし、新野駅の近くでは、22番札所平等寺のあたりの風景を望むことができた。新野駅の一つ先が阿波福井駅、ここから2300m先の遍路小屋まで歩いて往復する。遍路道はその半分くらい、つまりぼくが歩ける遍路道は1kmの往復だけになる。去年この道を歩いたのは4月28日だった。363日前、1年後こんな形で歩くなんて夢にも思わなかった。