WALKER’S 

歩く男の日日

25日目 (3) 伊予小松駅

2008-08-10 | 08年四国の旅
 山門を抜けると昨年までの景色と違っていた。納経所と休憩所の建物が消えていた、その部分に新しい建物の土台部分だけがあらわになっている。その手前の部分には新しい休憩所が完成している。納経所よりも休憩所を先に建てたのは、お遍路以上に多い地元の登山愛好家に配慮したものかもしれない。納経所は本堂の中に設置されている。ここでもやはり甘茶の振る舞いが行われていた。本坊の入り口のところに用意されていて、お遍路でない人の中には、水筒に詰めて持ち帰る人もいる。ここでもぼくは遠慮して、代わりに水屋のわき水をペットボトルに詰める。
 20分ほど休憩して、12時10分に下山する。別格を二つお参りしたので例年より時間の余裕はない。横峰寺から下山する道は大きく3つ、今回は初めて石鎚山ハイウェイオアシス経由の道を歩く、奥の院経由の道は3回、黒瀬湖経由の自動車道は2回歩いている。これら三つの道はいずれも4年前の台風で土砂崩れが起こり通行不能になった。ハイウェイオアシスへの道は通る人が少ないので復旧が一番遅かった。横峰寺の下りは、下り道の中では三坂峠の次にきついと思っていたけれど、今回はそれ以上という感じがした。ハイウェイオアシスへの分岐点からは、よく整備された比較的広い道ではあったけれど、足場があまりよくないごろごろした急な坂道が続く。膝がもろに痛めつけられてくる。下りでこれほど厳しいと感じるのは今回初めてかもしれない。でも何とか耐えて、香園寺まで9.6kmを102分で下りてきた。道は違うけれど昨年より1分遅いだけ、でもひどく疲れた。横峰寺は登りの険しさがよく言われるけれど、本当にきついのは下りだった。
 恥ずかしい話をします。ぼくは今まで5回も来ているのに香園寺で大師堂にお参りしたことはなかった。子安大師堂という小さなお堂があって納め札入れもあるので、そちらが大師堂だと勘違いしていたのです。本当の大師堂は本堂の2階、横の階段を上って、靴を脱いで中に入る。立派なお大師さんのすぐ目の前でお参りすることができる。
 香園寺と宝寿寺の間にあったコンビニが消えていた、2年くらい前にできた新しいコンビニだった、伊予小松駅のちょっと先にあるローソンまで余分に歩かないといけない、残念。
 本日の宿ビジネス旅館小松は4回目の投宿、予定通り3時5分前に到着。
 2食付き5250円、夕食付き4725円、素泊まり3675円。洗濯100円、乾燥機100円。

 25日目の歩行距離 33.6km
        歩行時間 6時間6分
        平均時速 5.51km