自力整体でいきいき歩き: 狛 雅子

膝通を克服して健康登山! 団塊世代に贈るLOHAS情報です。

「座らない!」 3

2016-05-11 06:00:32 | 推薦図書


P.193 自分自身の日々の身体活動を振り返り、
   今まで見逃していた運動を発見しましょう。

   そのうえで、掃除や庭仕事など普段の作業を行う際に、
   それが自分の健康にどれだけ好影響を与えているのか頭に入れておくのです。

   日々の身体活動を記録・測定するデバイスやアプリを使えばなお効果的。
   自分の目で確認しながら、普段の作業を積み上げていくわけです。
   そうすれば、やがて実際に健康状態を向上させられるはずです。

   大切なのは、進捗状況を把握しつつ、
   こつこつと積み重ねていくことなのです。


この項、すでに勝間さんがApple Watchなどで計測して効果があることを
色々な場所で公開されています。
今まで面倒に思っていた家事や、掃除、モノを取りに行く、しまう、
全てのことを「大事な運動時間」と捉えて動くと、
家の中が綺麗になり、身体も綺麗になる!」という一挙両得理論です。

そういえば、お坊さん達のお勤め(早朝の掃き掃除や雑巾がけ)も
「こういった家事をさせていただき、心を清める」でしたね。
さらに<身体の中のお掃除>まで含まれていたのですね。

なお、P.216に著者らのProject teamが開発したアプリ(無料)「Welbe」のことが
載っています。いずれ私も使ってみて、結果を報告したいと思います。
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「座らない!」 2

2016-05-10 05:33:56 | 推薦図書


私には初耳だったことを幾つかメモします。

P.145 眠るときには雑音を流す

   夜中に自分の五感が予期せぬ信号をキャッチすると、
   熟睡は難しくなるのです。

   絶え間なく流れる「背景ノイズ」の利用で睡眠を劇的に改善できることが
   研究で明らかになっています。実験を実施したところ、
   背景ノイズの部屋で寝るように指示された人は、
   静かな部屋を割り当てられた人と比べて、はるかに良く眠れたのです。

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「座らない!」 成果を出し続ける人の健康習慣  トム・ラス 著

2016-05-09 07:25:55 | 推薦図書


衝撃的な題名です。
英語の原題は、

   EAT MOVE SLEEP

   How Small Choices Lead to Big Changes by Tom RATH

目次をパラパラと眺めると、
Chapter 02  

   座るのは喫煙より体に悪い

という文章が。
うぅ~む、ここまで言う(書く)か!という感じですが、
勝間和代さんのブログなどで見慣れた内容なので、
ちっともオドロキではありません。

実際の書物で見ると、結構説得力があります。
30のチャプターは全て、質の良い<食・運動・睡眠>について
分かりやすくまとめられていて、読みやすいです。

私自身は、整食法や日頃の読書、ナビ仲間からの情報交換で
8割方は知っている内容ですが、
読者への説得力、「書き方の妙」という点で、学ぶ点がたくさんあります。

それもそのはず、
著者は「ビジネス・健康・経済の分野で活躍する人間行動学の専門家。
    過去10年間で国際的なベストセラーを5冊執、筆。
    処女作「心の中の幸福のバケツ」、「ストレングス・ファインダー2.0」
    「ストレングス・リーダーシップ」「幸福の習慣」
    そして本書を合わせた5作の累計販売部数は600万部を超える・・・・






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「欧米に寝たきり老人はいない」 12

2016-05-08 21:24:23 | 図書メモ


最後に著者らの危惧をお伝えしましょう。

P.236 (政府が考えている法案についての心配)
   もう一つは、事前に尊厳死を望むことを書面で残していなかった患者には、
   延命措置をしなkればならなくなる可能性があります。

   書面に残していなくても尊厳死ができるようにすべきです。

   (中略)尊厳死法案が原案のままでは、
   逆に尊厳死はできなくなる可能性があります。

   私たちは、尊厳死を可能にするためには、尊厳死に関する法律をつくるより、
   人生終末の延命治療は倫理的ではないという社会通念をつくるほうが
   よいと考えます。




   
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「欧米に寝たきり老人はいない」 11

2016-05-07 05:33:15 | 推薦図書


終末期医療をめぐる流れ

P.235 国会においても終末期において患者の意志を尊重する
   法制化の動きがあります。(中略)

   要約すると、15歳以上の患者が終末期に延命措置を希望しないことを
   書面で残していれば、それに従って終末期に延命措置をしない、
   あるいは中止しても医療者は法的責任を問われないとする内容。


   書面をもって尊厳死を望む患者だけが対象です。
   しかし、「死について国家が関与するのはけしからん」
   「当初尊厳死を望むと書面に書き残していても、
   終末期になったときにその考えが変わっているかもしれない」

   また、「そのときに意志を再確認しようとしても本人は意識が朦朧としているため
   確認する手段がない」などの批判があり、いまだに国会に提出されていません。
   (2015年5月現在)

著者らは、この法案について二つの問題を危惧しています。
細かいところまで書き写しませんが、概略は、

P.236 一つは、終末期を判断する医師の人数の問題。(中略)
   複数の医師が終末期を判断するということは現実にはきわめて困難なことです。
   そのため、
   「終末期の判断は主治医と看護師など複数が行う」に変更する必要があります。
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「欧米に寝たきり老人はいない」 10

2016-05-06 05:47:27 | 推薦図書

   
P.227 「孤独死」は本当にかわいそうなのか?

   かわいそうかどうかは、本人じゃないとわからない。

   自分の意志で一人暮らしをして、最期に満足して亡くなっているかもしれません。

   それを希望している人もいるわけですから。



   かえって救急車で運ばれて、
   変に人工呼吸器をつけられることもない。

   変に生きながらえるよりはいい。
   必ずしも孤独死イコール寂しい、ではないと思います。



   とはいっても、”納得できない孤独死”というのもあるかもしれない。
P.228 本当は家族に囲まれて死にたい、だけど昔いろいろ悪いことばっかりしたから、
   今はもうだれも相手にしてくれない……

   その結果が本人の希望しない孤独死になっても、それは仕方がないこと

   結局、最後はその人の生きざまが問われるのです。
   だから、望もうが望まなかろうが、
   孤独死って何も悪いことじゃないのですよ。

   今、マスコミは騒ぎすぎると思います。
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「欧米に寝たきり老人はいない」 10

2016-05-05 05:46:55 | 推薦図書


 なぜ、日本では寝たきり老人が多いのか

P.176 第二の理由は、日本では自分の親ががん以外で死ぬことに納得できない人が多すぎること。

   今の日本で80歳を超えると、心疾患、肺炎(その多くは誤嚥性肺炎)、
   脳卒中などがん以外の病気で死ぬ人のほうが圧倒的に多いにもかかわらず、です。
   結局、家族の強い要望で患者を苦しめるだけの延命措置を行うことになります。


P.177 第三の理由は、日本ではいったん開始した人工栄養や人工呼吸器装着を中止すると、
   警察が介入したり、訴えられたりする可能性があるため。


   第四の理由は、医療制度の違いです。
   限られた原資(税金)を効率良く使って、医療費の抑制を図りたい国々と、
   日本のように、
   独立採算が求められている<医療側>の経営維持のための<濃厚治療>の存在。


P.178 このように欧米豪は人工栄養で延命されたくないという国民の要望と、

   高齢者にかかる医療費を抑制したいという政府の方針が一致し、

   現在の状況が生まれたのだと思います
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「欧米に寝たきり老人はいない」 9

2016-05-04 06:59:14 | 図書メモ


いよいよ、まとめに近づきました。

P.174 欧米豪6ヵ国の終末期医療の現場を見て

   なぜ、日本では寝たきり老人が多いのか


P.175 第一の理由は、生き方の違いが死に方の違いを反映していること
   アメリカの高齢者コミュニティに住む人と、我が国の高齢者とでは、
   老後の暮らしぶりが大きく違っていました。

   (中略)「アメリカは元気の良さが跳びぬけて良い」とありました。


   日本では、退職した後に「さあこれから遊ぶぞ!」と積極的に人生を楽しむ人は
   そう多くないと思います。高齢者だけのレジャー施設もありません。

   これまでの高齢者はどちらかというと、
   若い人に遠慮して、ひっそりと暮らしていました。
   「老いては子に従え」と、
   暮らし方や医療の内容まで子供の意見に従う人がいます。

   それに比べ、欧米の人は
   「人生は楽しむためにある」
   「ベッドの上で、点滴で生きていて、何の意味があるのか」
   「楽しいとかうれしいとかがわからなくなってしまっては、生きていても仕方ない」

   と、はっきり言います。

   そのため、経管栄養などで延命されることなく、思い切りよく死んでいきます。
   生き方の違いが、死に方の違いに表れているのではないでしょうか。

はっきり言えるのは、
「私は昔から、欧米風の考え方で生きている」ことです。
だから、色々な人から
「貴女は日本人じゃないわ」「宇宙人」「新人類」・・・・・

生き難かったはずです。
過去は、確かに<あまりに異端>でした。
では将来は?? 

私の周囲には、似たような人が増えつつあります。
また、「<私のような異端>が羨ましくて、真似したい」という友人も増えつつあります。
私の役目は、
「自分が生きたいように生きられる社会をつくることです。

そして、医療費や介護保険費の増大が日本の将来を絶望的なものにしないよう、
どこかが歪んでいる状態を治したい、そのお手伝いをしたい」のです。
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「欧米に寝たきり老人はいない」 8

2016-05-03 05:40:31 | 図書メモ


P.162からアメリカでの看取り事情が紹介されています。

P.164 驚いたことに、この施設は会社の方針で、職員が入所者の
   食事介助することを禁止していました。

   職員は入居者の手にスプーンを持たせるだけで、
   口の中に食べ物を入れません。
   自分で食べられなくなった高齢者に食事の介助をするのは当たり前と
   思っていましたが、

   こういう国もあると知り、たいそう驚きました。
   理由は聞きませんでしたが、自分で食べられなくなったときは
   人生の終わりと考えているようです。

   その他、食事介助は手間と時間がかかる、
   無理に食べさせると誤嚥性肺炎を起こす、などが理由として挙げられます。


P.165  施設の責任者の話。
   「家族は親が何もわからない状態で生き続けることを望まない。
   手袋がボロボロになったら手を守ることができないように、
   体がボロボロになったら魂を守ることができない。

   だから死ぬことは仕方がない。
   人間、楽しいとかうれしいとかがわからなくなってしまっては、
   生きていても、仕方がない」


肉体を、魂のキャリアーと考えて、「着脱する」(?)という考え方は、初耳です。
確かに、私も「魂の乗り物」として、「天から肉体を借りている」
「借り物なんだから、可能な限り、丁寧に扱い、最後まで大切にする」
という考え方をしています。

でも、魂は健全で、肉体だけがボロボロの場合、潔く人生を終えるべきなのでしょうか?
ALSで身動きができない理論物理学者ホーキング博士のような存在を、どう捉えるのか?
私自身が、身動きできなくなった場合、どうしたいのか??
考え込んでしまいます。






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「欧米に寝たきり老人はいない」 7

2016-05-02 05:48:41 | 図書メモ


P.143にオーストラリアの緩和医療のことが載っています。
   いいなぁ~と思います。

   オーストラリア政府が2000年に発表した「緩和医療に対する国家対策」

   緩和医療サービスの開発・実行、
   患者と家族が満足する緩和医療の推進、
   そしてすべての国民が終末期に緩和医療を受けられること、
   という大きな目標を揚げました。

   緩和医療を受ける患者だけでなく、
   その家族に対する支援も含んでいる点は注目されます。

   また緩和医療の対象はがんだけではなく、
   生命を脅かすすべての疾患で、オーストラリアの死亡原因として
   上位にランクされる心臓や呼吸器疾患、ALSのような神経筋変性疾患、
   さらには認知症も対象にしています。

   残念ながら日本では保険診療上、
   緩和医療の対象は、がんとエイズのみです。
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