自力整体でいきいき歩き: 狛 雅子

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「自宅」を終の棲家に  7  一般医師 / 病院の現実

2022-10-22 05:09:07 | 推薦図書


病院の現実の現実として、恐ろしいことが書いてありました。
私自身が覚えておきたいし、皆さんにも知っていて頂きたいので
長文ですが、とにかく書き写します。

p.37 病院で働いている9割の医師や看護師は、
   人が自然に穏やかになくなる過程を一度も見たことがないと言われている。
   つまり最後の最後まで医療の手が加えられているということだ。
   近大医学では死の間際まで治療を行うことが原則になっているから
   仕方がない。

   最近は最期まで診る、もしくは治すことが半ば義務となっている
   一部の医師たち自身が、「終末期には医療とは関わるな」と
   私たちに指摘することもある。

   医師の仕事は患者を生かすことであり、
   患者の明確な希望がない限り、懸命に延命ともいえる治療を施すものだ。

   それが必ずしも患者のためにならないと思いながらも、
   医師としての使命感がそうさせるのだ。

p.38 ある医師は「死とは何か」ということを勉強しないまま
   人間を死に至らないようにするためにはどうしたらいいか
   という技術的なことだけを学んだと言っている。

   (中略)いまでこそ病院のなかにも、「最期は自然に任せて」
   という方針のところはあるが、一般的に病院は待つことが
   できないらしい。

   病院にいるとみなで何かをやってあげることがよいことと
   されがちで、食べられなくなったらすぐに点滴をし、
   それで腹水がたまれば待たずに抜く。

   しかし自宅であれば、家族も医療に過度な期待をしないし、
   「仕方ないね」と言って待つという時間の流れとなる。

   家族や家には「癒し力」があるという医師がいる。
   家族が見舞ったり、外泊で家に帰ったあとは各種の検査数値が
   よくなり、抵抗力や免疫力が上がるらしい。

   自然な最期を迎えたいと思ったら待つことがとても大事。
   本来は病院であろうと施設であろうと「待てる」医療・介護で
   あるべきだと思う。

これを読めば、誰しも「住み慣れた家で、家族に看取られたい」と
思うはずです。それがかなえられない現実と問題点をしっかり追求し、
医療費の無駄を省き、賢くQODを上げていきたいものです。
   
コメント
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