自力整体でいきいき歩き: 狛 雅子

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「自宅」を終の棲家に  3  老育  介護施設は誰のためのモノ?

2022-10-18 05:43:33 | 介護


介護施設は誰のためのモノ?をきちんと見極めねばなりません。
なぜなら、問題行動を頻繁に起こす老人の家族にとっては
「親を安全に見守って、24時間面倒をみてくれる施設」は
願ったりかなったりで、本当に有難い施設でしょう。

しかし、、、
p.74 介護施設では転倒、徘徊、問題行動は日常的であるため、
   よほど大きなことでない限り、入居者の家族に安心して
   もらいたいため、過少に報告される。
   そのためなかなか可視化されないという事情がある

   しかしこれは、親族の立場からすれば、
   いわゆる「無知の幸せ」である。
   本当にそれでよいのだろうか?

   確かに家族の介護負担は減るだろう。近所迷惑の心配も
   なくなった。それだけで介護施設に入る意味は大きい
   という考え方は理解できる。

   介護施設に入居してしまえば、昔の優しく上品だった
   おばあちゃんのよい思い出だけを自分の子どもたちに
   残せると言った人がいる。

長くなりますが、以下も非常に大事なことだと思うので書き写します。
p.75 でもそれでは、4人に1人が高齢者である昨今、子どもに
   対する教育としては問題があるのではないか。

   食育などのさまざまなアプローチの教育が増えているなかで、
   老いを学ぶ「老育」はもっと社会全体で取り組むべき

   本人が入居を望んでいる場合は別だが、入居を迷っていたり、
   入居したくないと考えているときには、介護施設や老人ホームに
   安易に入らなくてすむ方法を社会全体で考えていくべきだ

この本には問題介護士が多数派の問題介護施設のことや、
老人が問題行動を起こす理由について詳しく書かれています。
施設も介護士もケアマネジャーやヘルパーも玉石混交だそうです。

だからこそ、全ての人が「その場しのぎ」の施設選びではなく、
「いずれ自分が行く場所」と思って、よ~~~く学ぶべきことだと、
私も思います。

この項に登場する参考文献
「いのちとすまいの倫理学」工藤和男・著(晃洋書房)
コメント
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