Side Steps' Today

裏版Side Steps' Today

散財日記

2005年05月13日 | CD批評
前回に引き続いて、その(2)。
●Fabrizio Bosso Quintet 「ROME AFTER MIDNIGHT」
今時のハード・バップ系トランペッターの作品。演奏している曲は有名な曲ばかりで、いきなりでもそれなりに楽しめるだろうと思って購入。内容は一聴するに、ジャズメッセンジャー風で、オビにもそんなように書いてあったような...。ハードなあまり(?)、そのフレーズが限定的(限界的)であるとも言われるハード・バップ=スタイルだが、どうしてそんな制約は感じさせないのは本人の技倆であろう。
●The Tony Williams LIFETIME「The Old Bum's Rush」
ポリドールからの紙ジャケ復刻版で世界初CD化。密かに、何気なく好きなグループであって、演奏が保守的ではなく、常に挑戦的な感じが伝わってくるのが心地よいのか。メンバーも良く変わっているようで、ミュージシャンも寡聞にして聞いたことのない名前が多いが、そんなことは全く関係ない内容な模様(よく聞き込んでいないため、このような表現に止めます)。
●The Tony Williams LIFETIME「EGO」
同上。そもそもThe Tony Williams LIFETIMEを聞き始めたのは、アラン=ホールズワースが弾いている「Million Dollar Leg」が最初と記憶しているが、一聴目は冴えないながらも、聴くほどに良くなって行くのが同バンドの特徴のように思われます。

レコーディング日記(4)

2005年05月12日 | SideSteps
4月17日(日曜)
練習。通常に使用している立川アクトが全面改装のため、使用不可ということで、稲田堤にあるTAMAスタジオ。稲田堤までの所要時間は1時間程度ながら、南武線の乗り換えが悪い。尾崎秀実/著『愛情はふる星のごとく』を読みつつ、車内・ホームを気長に待つ。駅から10分も歩くという立地の悪さが玉にキズ。天気は春うららな陽気で、まるで河原に散歩にでも行く様。スタジオ前の多摩川ではスポーツやバーベキューをする人も多い中、不健康にも陽のささないスタジオ内で5時間みっちりと練習。今日を含めて、レコーディングまではあと3回しか練習のチャンスはない。フローリング床、立地のせいか広いスタジオでは各楽器の音が非常に遠くに聞こえるため、普段とは違って慣れない環境で違和感を感じつつも、練習の仕方としては、レコーディングを想定してクリックに合わせての「通し練習」と「部分練」。何回も弾いていると、鬼門たる良く間違える箇所が明確になってくることから、そこを重点的に練習する。合間の休憩では、付近にコンビニ等がないことから車で近くのコンビニまでお買い物。通常のコンビニながら、飲み物を物色していると見た事も聞いた事もない「乳酸菌コーラ」なる500ml入り紙パックを発見!この付近の郷土的飲み物か?と一瞬思うも、そんな筈なく、試しに購入。「意外な美味しさ」という風なキャッチコピーに加えて、100円というちょっと不安を煽る価格設定も、逆に買い安心感へと繋がった。しかし、戻って飲むに数式で表現するに単なる「(カルピス-甘さ)+コーラ」という味で、震えのため500mlを完飲できず、途中で破棄。食事中も会話はレコーディングについて。予めエンジニアへレコーディングについての仔細/疑問点等を質問してあったことから、それへの回答について話し合う。ちょっとレコーディングがイメージできたか。戻って引き続き練習。スタジオでの練習録音をなんとかネット上で皆で共有できないだろうか、と練習終了後に思案し、MP3ファイルとしてYahooブリーフケースに置いておき、皆がそこからダウンロードするという方法で各自録音を聴き込むこととする。帰りも春うららな中、帰途へ。
※写真はProToolsの画面

レコーディング日記(3)

2005年05月11日 | SideSteps
4月9日(土曜)
今週は3月以来、週末に練習のない週。この期を利用して、レコーダーを購入することに。レコーダーについては、コルグのD1600mk2というのを検討していたが、田村さんより「岩井、他を含めてスペック等を調べておいて」とのご指令。週中にweb等の情報を見漁るに、コルグもさることながら、値段面、性能面を含めてFOSTEXのFV160EXという機種も良いのではないか、と思い、メールでメンバーに報告。結局これにて決定し、最安値提示のサウンドライク(渋谷)にて購入。しかし、「OUT-AND-OUT」を製作した数年前と比較すると、この種のレコーダーが大きく発展し、さらには成熟・飽和状態を迎えてしまったのを強く感ずる。今回は基本的にはProToolsで録音/編集することとし、持ち帰って自宅で録音するためのツールとしてのレコーダーという位置づけであることから、基本性能の良さを最優先として、編集機能やミックスのためのツール(エフェクト等)は不要と考えていたことから、このレコーダーの選択に至ったが、レコーダーも用途別に細分化してきた印象を受ける。FOSTEXのFV160EXに決定したのは単なるメール上の議論なるも、購入に至る問題点は 1)同時録音トラック数、2)ヴァーチャルトラック(とローランドが呼称するもの)の有無、3)A/D、D/Aコンバータの性能、にあったものの、1)8トラ同時録音(アナログ)、デジ+アナ併用の16トラ同時録音、2)16トラ+8アディショナルというのが、これを意味するのか?(そもそも最近のPCにおけるHDRソフトにヴァーチャルトラックという概念はあまりない)、3)FoxtexがA/D...20bit64倍オーバーサンプリング、デルタシグマ変調方式、D/A...24bit128倍オーバーサンプリング、デルタシグマ変調方式とあるのに対し、コルグは同時再生16トラック/同時録音8トラック@16bit、同時再生8トラック/同時録音4トラック@24bitとあり、これは素直に読めば24bitにすると8トラ?(ちょっと、広告的に問題があるのではないか? おいおい...)という、カタログ以上の情報は何ら得られなかったものの、この諸点を考慮し、決定に至る。

レコーディング日記(2)

2005年05月10日 | SideSteps
学生時代に使用した河口湖キャメロットという合宿スタジオを思わせるような内容に、不安は高まるが、ドラムはレンタルすることであるし、問題は「いかにドラムを良い音で録音できるか」ということであるので、設備を一通り確認した後は本日の練習のセットをする。恐らく音楽学院の授業がここで行われているのではないか、と想像。そこに田村さん登場。聞けばJR埼京線の十条駅から15分程度歩いてきたという。途中で迷った、とも。伊東さんは日曜にも関わらず仕事ということもあり、やや遅れるとのこと。狭めなスタジオで3人で練習を始めるが、お互いが至近距離にあり、音は爆音であると想像(というのも、最近は耳保護のためにスタジオ内では住友3M製の耳栓を使用している←音がクリアに聞こえて音量だけを下げる効果があって重宝)。高速かつ複雑な部分を録音して検証してみるが、スタジオ内にマイクを立てて録音したその音は非常にデッドで、このスタジオの音自体がかなりデッドであることが判明。練習していると、伊東さん到着の報。丁度ランチ=タイムでもあったので、伊東さんがセッティングする間に昼食を、ということで、近くにあるコンビニで買い物をするが、品揃え悪し。購入後スタジオに戻る途中では怪しげなカレー屋等を発見し、ディープな東京を実感。もどってロビーで食しながら、レコーディングに使用するレコーダー等の話。その後は戻って練習を再開するも、4人では結構な狭さで、至近距離。結果として音量のバランスも取りにくく、皆ボリュ-ム等を操作しながらも、試行錯誤(なお、本番ではドラム以外はラインで録音することからアンプ等は必要ないため、このような作業は不要)。加えて、狭いスタジオだけに冷房の効きも抜群で、寒さを訴える人も。勿論のことながら、練習はレコーディングされる曲のみ。ほぼアレンジ等は決定されているので、細部の練習に加えて、全体観をも創り上げる段階で、部分練(習)と通し練(習)との繰り返し。全曲隈無く練習し終わると、そろそろ5時間が経過しようとしており、終了。機材を搬出した後は、コントロール=ルームの見学。中を見るに、今はあまり使っていないらしく、物置き状態(笑)ながら、ProToolsと思しきコントローラーに加えて、MacG3(ブルー)やWindowsのPCも見える。エフェクト等に関しては、基本的にはProToolsのプラグインを使うと想定していたので、あまり詳細には見なかったものの、10年程度前の定番モノや銘機が揃っており、懐かしいものばかり。数分で見学を終わると、解散。皆、帰途へとつく。
※写真は「スタジオ練習の友」、耳栓(住友3M製)

SIDE STEPS HP

2005年05月09日 | SideSteps
SIDE STEPSのHPが素晴らしくリニューアルされています。皆、素敵な笑顔で(笑)....。是非御覧ください。

レコーディング日記(1)

2005年05月09日 | SideSteps
4月3日(日曜)
本日は、レコーディング=スタジオの下見かつ練習。レコーディング=スタジオは東十条にある「スタジオJ」(Jは十条の意か?)でほぼ決定していたものの、一応、下見をしておこうという算段で、いきなり本番が初めての場であれば”その場の雰囲気”に飲まれてしまい、緊張するかも知れないので、という意図。5時間練習した後に、コントロールルームを見学することになるが、練習するスタジオは本番でも使用するスタジオで、コントロールルームと(配線が)繋がっているもの。朝10時からの練習だったので、JR京浜東北線の東十条駅に降り立つと、前には見たことのある人、それは府川さんであった。初めての場所なので地図等でチェックはしていたものの、やや不安気味だったが、2人集まれば文殊の知恵というもの。初めて降りる東十条は完全なる下町の雰囲気で、駅前の商店街などはその典型。大通りに出てから分かりやすい道を選択する方法もあったが、チャレンジングに「ここら辺を曲がれば着くだろう」と細い商店街を進んで5分ほど歩くとそれらしい建物。そこは音楽学院を併設した「スタジオJ」であった。民家のような玄関を入るといきなり階段となるが、その前にはスリッパが置いてあり、土禁(=土足厳禁)という。靴を脱ぐスタジオは学生時代ご用達の「スタジオ=イナフジ(稲富士)」以来だが、ドラムの府川さんはスリッバではドラムのペダルを踏めないと困惑気味。ともかく履き替えてスタジオへ向かう。受付で場所を聞くに、3階にあるというが、機材の運搬にやや不安。というのも、当日はドラムをレンタルして使用しようとしていたことから、ドラムセット一式を3階に上げてセットしなくてはいけない。しかもエレベータはなし。3階のスタジオに向かうと、3階はコントロール=ルームとスタジオ1つしかない模様で、音漏れ等の心配は少ないであろうと想像されるが、スタジオ内は結構狭い。備え付けのドラムはコンディションが良くないことに加え、キーボードアンプは機材保護のため、ギターアンプを使用せよとの張り紙(しかも、そのギターアンプJCの上にはオリジナルと思しき手製の10ch程度のパッシブ=ミキサーが...)。
※写真は一覧性を重視した縮刷譜面、まるでオーケストラ・スコア....

MP3プレイヤー(2)

2005年05月06日 | 機材マニアック
2)電池(単三電池1本)駆動であること。
内蔵の充電電池というのはボディを小さくすることができる反面、電気切れを予測して充電アダプターなどを一緒に持ち歩かなくてはならないというデメリットも存在するわけですが、本機は単三電池1本で駆動するため、予備の電池を持っているだけで電気切れの心配は不要です。予備がなくともコンビニ等で容易に購入できます。しかも当方は単三充電電池を使用していますので、実際は電池の不安をあまり持たずに使用しております。
3)A-B間連続再生機能があること。
この機能は「繰り返し練習」(仲間内では”さる練”と言われています...笑)や「コピー」時に絶大な威力を発揮します。A-B間連続再生機能とは、曲中で繰り返し再生したいスタート地点(A)でボタンを押し、そのエンド地点(B)でもボタンを押すことでA-B区間が設定され、プレイヤーはこの区間をひたすら反復再生するという機能です。この機能には、大量にコピーをした高校/大学時代には大変にお世話になり、所有していたSonyのCDプレイヤーについていたのですが、このプレイヤーが老朽化して最近故障した際に、代替がなくて困っておりました。SonyのCDプレイヤーにはこの機能を持っているものが多いのですが、据え置きではWadiaのCDプレイヤーを持っているので、据え置きを2台買うのも躊躇(ためら)っていたところ、本機の機能にあるのを見て感心した次第であります。レコーダーなので、自分達の演奏(の録音したもの)を繰り返し再生して、フレーズを考えるとか、練習するといったことが可能となり、より一層便利なのであります(完)。

MP3プレイヤー(1)

2005年05月05日 | 機材マニアック
日常のウォークマン(Sonyの登録商標の意味ではない)として、そして練習時のレコーダー/プレイヤーとして、MP3プレイヤーを非常に重宝して使用しております。現在ではCDを購入すると、まずはPCに取り込んでMP3化し、MP3プレイヤーに移植、普段はこちらを聴いております(これはまともなCDウォークマンが存在しないからであり、この顛末は以前にも書きました)。MP3プレイヤーはiriver社のiFP-899というメモリが1GBのものを使用しておりますが、これが中々の優れものであります。1GBもあると、相当量の曲が入るのですが、MP3プレイヤーとしての利点は敢えて述べるまでもないと思われますので、それ以外の本機の特徴としては...
1)何と言ってもダイレクトにMP3ファイルが出来る録音機能。
本体にも内蔵マイクがついていますが、外部のステレオマイクを接続すれば立派なレコーダーになりますので、スタジオでの練習はこれに録音して、後日検証しております。録音しながら演奏するのは、記録に残るということもあり、演奏に対する集中力が出るという副次効果も指摘できるでしょう(では録音していなければあまり集中していないのかとも受け取られかねませんが)。その録音も、1GBフルに使わなくとも、最高音質で4時間程度は楽々と録音できますから、全く問題ありません。音質面も遜色はなく、練習内容の検証には十分であります。また、他の利点としては...(続く)

ベースケース購入時からの派生的思考その2

2005年05月03日 | 機材マニアック
SideStepsは1990年の結成以来、今年で何と15年目にもなりますから、その間275回も練習していることには特段の違和感はありません。275回を15年で割れば1年あたりの練習回数が算出されますが、これは約18回/年間。1年を52週とすれば、3週間に1回以上は練習していることになります。しかも、その間にライブはあるし、例年冬の時期1~3月にはあまり活動していないことを考えれば(みな20代の若き頃にはレコーディング前に合宿したりして死ぬほど練習した記憶も...)、実質は隔週で練習しているような感じであったことにはちょっとビックリしました。勿論、ライブやレコーディングの前には毎週のように練習していますから、数も多くなろうというものですが。ちょっと変な計算をしてみます。普段の練習は1回につき、およそ5時間程度ですが、合計では1375時間(約57.3日)になります。15年は131,400時間ですから、その割合は凡そ1%。人生の1%はSideStepsにおけるバンド練習をしているという人生なのですが、これを日時換算すると14.4分。人間の生活においては、毎日お風呂に入っている時間程度と想像されますが、この時間を毎日、集まって練習しているという、一見多いのか少ないのか、よく分からない結果となりました。ちなみに、学生時代、つまらないけれど出なくてはいけない授業(国際金融論だった記憶...)の最中に、手帳を見ながら1ヶ月に何時間をスタジオでの練習に費やしているのだろうと計算を試みたことがありましたが、一日あたりに換算して4時間という結果に、音楽学部に入学したことを強く実感した記憶があります(完)。

ベースケース購入時からの派生的思考その1

2005年05月02日 | 機材マニアック
これまで10年ほど使用していたベースケースのストラップが切れてしまい(というのもランドセル状に背負うことのできるタイプなのですが、片方が切れ、もう一方も今回...という具合なのです)、加えて縫製の解(ほつ)れも目立ってきたことから、ベースケースを新調(←死語)することと致しました。これを探すも、どれも高校生が持っていそうな奇抜なデザイン、もしくはチャチのものしかなく、オヤジ(←私のこと)が持つシック、かつ知的なケースを探しておりましたが、これには非常なる苦労を要しました。結果として、見つけて購入に至ったのですが、なぜケース如きでこんなに高価なのか。購入したのは、ムーラディアン(Mooradian)のもので色は母校のエンジ色(笑)。しかし、値段はなんと24000円!。これはCDが10枚も買える金額ではないか(なんでもCD換算してしまう悪い癖が...)、と憤慨。しかも、楽器屋ではこんなの売れないのに決まっており、在庫なのかホコリをふんだんに被っているという状態でありました。しかし、練習の時には必ず無くてはならないケース、ふとした思いつきで、過去の練習回数をざっと計算してみようと思い立ったのですが(発想が奇抜ですみません)、参考となるのはスタジオの会員証。我々の使用しているスタジオは会員証がスタンプシートになっていて、1回スタジオに入ると1個押してくれるのですが、このシートは既に5枚目。1枚で60個までスタンプを押せることになっていて、現在5枚目の35個目なので、60×4+35=275回!しかも、会員証を出し忘れたりしていることもあるので、これ以上というのが実際です(つづく)。