Side Steps' Today

裏版Side Steps' Today

レコーディング日記(7)

2005年05月19日 | SideSteps
5月1日(日曜)
最後の練習。場所は向ケ丘遊園Studioクラウドナイン。小田急線に乗るが、たぶんこれで5回目くらい。思えば1・2作目は狛江のスタジオで録音したのだったが、当時(大学2年生)は急行とか特急とかの乗り方がよく分からず、JRと同様に急行=急行料金が必要、という感覚だったため、各駅停車で行って死にそうになった記憶あり。今回は迷わず急行に乗り、自らの成長を感ずる。乗ってみれば、景色が珍しく、外を眺める。会社ではかなりこの沿線に住んでいる人が多く、どんなところに住んでいるのか、ちょっと気になるところ(と言っても車内からでは相当見聞に限界があるが)。朝10時~15時の5時間ながら皆定刻前には集合、セッティングをして早速練習を開始。順に通し練習を行った後に、怪しい箇所を再点検するという具合で、収録曲を全て一巡すると、もう二巡目へと突入。このスタジオはスタジオ内で飲食可能であることから、昼休みは録音したものを聴きながら簡単なランチ、今までにない新鮮なパターン。しかし自分の演奏がBGMでの食事はあまり食欲が湧かないもの。消化も悪そう。レコーディング・ライブ共に最後の練習にはいつも「このままで大丈夫か」という焦燥感があるものの、そうではない状況で本番に臨んだ試しが無いことから、このような状況は一生続くのであろうと皆で妙に達観。今日の練習内容は皆がレコーダーに収める。本番は3日後からスタートするが、練習最後の残り時間5分で府川さんが是非やっておきたいと指定したのは「Courage of Wind」の通し練習。練習が終わると口々に本番への不安を語りながら後片付け。スタジオのロビーで簡単な打ち合わせをするが、問題となったのはProToolsとクリック(ドラムマシン)との同期。両者はMIDIでつながれるが、今回の収録曲の中には変拍子は勿論のこと、テンポチェンジやリタルダンド(rit.)が相当細かく入っており、この情報を(録音時の頭出しや編集等を考慮して)マスターたるProToolsへいかに移植するかという点についてだが、結論としては構成譜を作成して、これをもとに曲の小節線、テンポ等をProToolsに打ち込む必要があることになり、その早見表を作成することとなる。当日の集合時間等を一通り確認すると解散。僕はその後に下北沢で小田急線を乗り換えて渋谷へ弦を買いに行く事こととする。楽器持参の渋谷は混雑していて発狂、かつ好みのゲージも存在せず、非常に焦って、やや太めのゲージの弦をとりあえず5セット買い、疲労と絶望により、うなだれて帰宅。