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玉肌日記

2015年08月08日 | 玉肌日記
【鳴子温泉(宮城県大崎市)】
今回、鳴子訪問にあたり、ここは...と心に期していたのは「鳴子・早稲田桟敷湯」。当方、愛校心の欠片も持ち合わせておらず、逆に世間にご迷惑を掛けている大学のような気がしてなんだか肩身狭いのだが、昭和23年に7人の早大生が掘り当て、早稲田湯として開湯。その後、1998年に理工学部・石山研究室の設計で改装したという湯だが、その外観は、昔、学内にあった理工建築の設計と云われる建物と何らかの共通項を感じさせる”学生制作”的な背伸びしながらもイケていない、鈍な雰囲気のあるもので、内部設計にはさらにその雰囲気が充満。一言で云えば「洗練されていない」(だからWなのだ)という内容。肝心の泉質は含硫黄ーナトリウムー硫酸塩・塩化物泉とあるが、湯中にカニのむき身状の湯の華あり。そして鳴子の例に漏れず、熱い!源泉温度が86.5度、使用位置でも49.0度あり、そう長くは入浴できない。なお、こちらの温泉成分表の”知覚的試験”の文学的表現では「無色透明で、味ほとんどなく、硫化水素臭を放ち、中性である。」ただ、源泉名をみれば「下地獄1・2・5・6・9・12・13・14号泉、東北大学鳴子分院4号泉」と激しいミックス具合であることに加え、W大が掘り当てたと謳う割には東北大学のネームも見えて混迷感のある混合泉で、なんだか複雑な心境。また、源泉が高温なので常時加水していることはやむを得ないものの、(浴槽衛生管理のために)掛け流し、循環併用となっているのもなんだが素朴感なく、やや落胆。
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