玉肌日記

【銀山温泉（山形県尾花沢市）】
銀山温泉といれば、雪降る中での印象的な温泉街や外国人女将のいる旅館、さらにはレトロなる旅館、さらにはNHKドラマ「おしん」等で有名ながら、山形県の中北部、尾花沢から東に車で30分程度入った、決して立地の良い場所にはないのだが、これを機に訪問。温泉街の中には車は乗り入れできず、途中で捨ててから向かうが、川を挟んで立ち向かう旅館群は全体の雰囲気を重視して建てられており、年代モノながらも綺麗にケアされている。温泉街の中心と両端に共同湯があり、その中心である湯に早速入るが、非常にこじんまりとした規模ながら、しっかりとした硫黄臭。湯は結構に熱めながらもやや白濁ながら無味、硫黄臭のある湯は単純硫黄泉ながらキレがよく、東京から深夜高速を5時間程度爆走してきた身には非常に心地よし。5月初旬の訪問だったが、桜が開花した時期とのことでまだ寒さが残るが、周囲の寒さを考慮すればこの程度の熱い湯で十分か。有名な場所で観光客も多く、一部雰囲気を壊す程度に”原宿”化している部分もあって眉をひそめる状況で、温泉自体にはあまり期待はしていなかったのだが、思いのほかに高評価。確かに雪積もる時期に訪問するのも風情が十分かも、と思料（ながらも激寒で来訪も難儀なものと容易に想像）。