コース ダイナランドスキー場βリフト降り場~前大日ヶ岳辺りまで
メンバー 単独
もう少し山スキーの練習をしたい。それにはひとりでも行ける場所を探さなくてはいけないと
思っていたところ岳人で山スキーの特集をしていました。そのなかに美濃のダイナランドス
キー場から大日ヶ岳山頂まで登り北斜面等を滑るコースが紹介されていたので行ってみま
した。
この日の現地の天気予報は午前中が晴れ、午後は雪となっていました。あまり天気が悪い
ようなら鈴鹿の竜ヶ岳に行こうというサブプランを考えていました。
朝、自宅を出ると名古屋でも雪が降っています。無理せず安全を期すなら竜ヶ岳へ行くべき
だと思いましたが今年の鈴鹿は雪が少ないようなので行っても面白くなさそう。
と言う訳で30分くらい悩みましたが、現地の天気予報は相変わらず午前中が晴れとなって
いるので、取り敢えず山頂まででもいいやと考えて予定通り大日ヶ岳へ出発しました。
途中、東海北陸道の2箇所で事故渋滞により予定より2時間近く遅れて10時20分にダイナ
ランドスキー場に到着しました。ずっと雪が降り続いていますが視界はそれ程悪くありません。
リフト1回券を購入し、スキーセンター2階で登山届けを提出。
βリフト乗り場までちょっと距離がありますが既にシールを付けているのでそのまま歩いてい
きまいた。
βリフト降り場からまっすぐ高鷲スキー場方面へ緩やかなスキーコースを登っていきます。
15分ほどで高鷲スキー場ゴンドラリフト降り場に到着しました。
さて、ここから山頂はどうやって行ったらよいのでしょう?
ゴンドラ下り場奥の建物の左手から行けばいいのです。
(登る時は分からずに、下山した時に気づきました・・・。)
大日ヶ岳までは登山道があるので私はてっきり途中のどこかに登山口を示す看板があるも
のと思っていましたがありません。仕方なくゴンドラ降り場から、尾根に向かって急な斜面を
真っ直ぐ登り始めました。11時でした。
天気は非常に悪く、激しく雪が降っていますが山頂まで1時間半と見積もって何とか到着で
きそうです。
斜度が40度位あるため膝の辺りまで埋まってしまい、なかなか前に進めません。いきなり
こんなラッセルではとても山頂まで到着できないように感じてしまいました。
トレースはまったくありません。
こんな天気が悪い日にどちらかと言うとマイナーな雪山へ入る人などいないのでしょう。
こんな天気が悪い時に雪山へ入ってはいかんね。
登り始めた場所から高鷲スキー場ゴンドラ下り場を見る
尾根に登ったところで山頂の方角を地図で確認。
ラッセルはいくぶん和らぎましたがそれでもファットでない私の板ではトップが潜ってしまい1歩
進むたびに膝を持ち上げないといけません。
暫く行くと右手にはっきりとしたトレースが見えました。
おおっ!
ラッセルするのを楽しみに来たはずなのに、つい助かったと思ってしまいました。正直、この天気
ではひとりでどこまで行けるか不安だったのでほっとしました。トレースは太く相当な人数が登って
いる感じです。
トレースと合流した辺りで
(これより先はスキー場外と書いてありますが、ここまでがゲレンデとはとても思えない。)
最初の急登手前でスノーシューの4人組が休憩していました。ちょっと話を聞いてみると登山教室
やらスノーボードやら登山者やら20人以上は登っていきましたとのことでした。
視界が悪く遠くまで見えませんが、樹林帯を抜けた先の結構急な登りを、トレースが斜面を真っ直
ぐ登っていきます。それから、ちょっとしたピークで右のほうへ向きを変え緩やかに下っていきます。
視界は50m程です。下った後、平ぺったくなった尾根は緩やかに左へ向きを変えます。
前方から男女2人組がゆっくり滑り降りてきます。
吹きさらしで風が強くなってきました。少し平らになったところで15人くらいのスノーシューの団体
が下山を始めるのに出会いました。トレースの主です。
樹林帯を抜けたあたり・・・
この先、僅かにスキーのトレースが尾根を登っていきますが視界はますます悪くなり、心もとなくな
りました。10分くらい登り、どうやら2つ目の(前大日岳と思われる)ピークに着いた時、風がビュン
ビュンと吹きつけ、完全にホワイトアウトになってしまいました。
もうこれ以上登るのは危険です。
12時20分、すぐさま下りる決心をしました。
視界は10メートルもありませんでした。シールを外してしまうとスピードが出てトレースを見失う心
配があったため、シールを付けたまま忠実にトレースを辿りました。
スノーシューの団体さんのトレースを見つけ、ほっと一安心。
ちょうど鞍部の所で少し視界が回復していました。
そのままひとつめのピークまで登り、シールを外しました。
ここまで来ればもう安心。そう思って滑り始めたものの相変わらず悪い視界にコースを左へ外しそ
うになり焦りましたが、一瞬見通しがきいたときにスキー場の建物が見えたので危うく難を逃れま
した。
最後の斜面を振り返る(視界はかなり回復)
樹林帯を僅かに滑ると高鷲スキー場トップの建物の裏手に出ました。
やれやれ。
そっか、登る時も無理にあんな急斜面を上らずにここから行けばもっと楽だったんだと気づきまし
た。
あとは混雑するスキー場のゲレンデを滑り降りて一気に駐車場まで下りました。
今日はあまりにも天気が悪すぎました。次回は抜けるような青空が広がる日に来てみたいと思い
ます。
えっ?今回はやけにアップが早いなって?
明日雪が降りますよ・・・。