ぼちぼちいこか

私の大好きな登山や水泳、ラグビーを中心に私が感じたことを書いていきます。

北丹沢12時間山岳耐久レース①

2008年07月06日 | 登山
「第10回北丹沢12時間耐久レース」に出場しました。
昨晩宿泊した道志の民宿を朝4時30分に出発し、5時前には
会場へ到着しました。
受付は済ませてあるので荷物を預け、あとはストレッチなどを
して過ごしました。


スタート~神ノ川キャンプ場
スタートは2組に分かれており、私は6時30分の第1組目での
出発となりました。出発直前までトイレに行ったりしていたので
前の方には行けず、真中辺りからのスタートします。

6時30分。いよいよスタートの号砲が鳴らされました。
インターネットで調べた過去の記録には「最初の山道までの舗装
路で前に出ておかないと山道に入る所で大渋滞に巻き込まれる。」
と書いてあったのでとにかく最初は全力で走ります。
朝一番、まだまだ寝ている身体にこの急坂道のダッシュは応えます。
早くも汗が吹き出てきました。
その甲斐あってか、スタートが分散されたからかは分かりませんが
渋滞に巻き込まれることなくスムーズに山道に入ることが出来ました。
ここからは人ひとりが通るのがやっとの登山道となるため追越が
出来ません。前の人の後姿をひたすら追いかけるだけです。
つづら折れの登山道を20分ほど登り、尾根を越えると一気に下りに
なります。皆、ものすごい勢いで駆け下りていきます。
その後は一旦、舗装された道路に出ます。約4キロほど続くこの区間は
ロードが得意な人にとっては大いに時間を稼げる区間だと思います。
まだまだ先が長いと思っている私は7分/キロのペースで
ゆっくり走り体力の温存を図ります。

ようやく神ノ川キャンプ場が見えてきました。
通過時間は1時間1分。まずまずです。



神ノ川キャンプ場~神ノ川ヒュッテ
神ノ川キャンプ場で川を渡りここからがいよいよ本格的な登山道に
なります。想像していたような渋滞はありませんでしたが慌てても
仕方がないので前の人のペースに合わせてせせっと登ります。
まだまだみんな元気なのでわりとせっかちに登っていきます。
最初は登山道の上に枯れた熊笹の葉が堆積していて少し滑ります。
尾根に沿ってひと登りすると尾根の左側をトラバースするように
なります。
神ノ川ヒュッテとの分岐を右に折れ、木の根っこに掴まるような
急な道を5分ほど登ると再び尾根に出ます。
あとはひたすら登るのみ。試走の時よりも長く感じました。
この辺りでぶっ倒れてしまっている人が何人もいました。
この先の自分自身の姿を見せられているようでした。

神ノ川キャンプ場から40分程で鐘衝山へ到着。このスピードでは
先が思いやられます。コースは少し下った後、さらに大室山方面に
ある名無し分岐まで登りが続きます。
傾斜がきつく、木の根や岩などに掴まりながらよじ登ります。

「まだここはがんばるところではない。」と自分自身を戒めながら、
そして心拍数が上がりすぎると身体に負担が掛かるため、息が
切れない程度のペースを心がけました。
傾斜は緩くなりますが既に1時間近く登りっぱなしなので身体には
かなりの負担が掛かっています。
結局神ノ川キャンプ場から1時間10分かかってようやく分岐まで
辿り着くことができました。この先が益々思いやられます。

ここからは急な下りとなります。登りでの鬱憤を晴らすように
みなものすごい勢いで、下っていきます。私は足へのダメージを
考えてスピードは控えめにします。こんなところで転んで怪我を
するのは避けたいと思いました。

あっという間に沢沿いの道に出て、係員に誘導されるまま左に
曲がり少し進んだところが第一チェックポイントです。
タイムは2時間30分。目標より10分の貯金ができました。

第一チェックポイントは給水とひとり一本ずつのバナナがあります。
バナナはマラソンのように切ってないので自分で皮をむいて
食べなくてはなりません。
そんなことを思いながらバナナの置いてある机の前に行くと
目の前に立っていたおばちゃんがやおらバナナを取り上げ皮を
剥き出しました。
(おっ!おばちゃん。気が効くねぇ。疲れている選手のために
皮をむいてくれるのね。ありがとう。)
と受け取りのために手を伸ばそうとした次の瞬間、おばちゃんは
皮をむいたバナナを自分の口にねじ込み、「あらっ、このばなな
甘くて美味しいわ。」と。
「・・・」
世の中そんなに甘くはありません。


ここで第1部を終了です。第2部は犬越路を越えて
神ノ川ヒュッテへの長いロードを下ります。