いま人権関係にかんする本を読んでいる。
「またがりビトのすすめ」(「外国人」をやっていると見えること)
著・姜 誠(カン ソン)
著者は、ルポライターなどをしている人で在日コリアン三世(1957年生まれ)。
著者が早稲田大学に入学して、住むところを探すために不動産屋をまわったが、入居差別にあい途方に暮れ、休憩のため檸檬屋という喫茶店に入った。店主は早稲田を6年半かけて卒業した人で、著者が16の不動産屋をまわって拒否されたことを話すと、店主はすぐに店を飛び出し、知り合いの不動産屋に頼み、下宿先を見つけ、保証人にもなった。
読んでいて、えー、そんな人もいるのだ、と思った。店主の行動に少し感動した。
当時の日本では朝鮮人らは露骨に差別されていた。現在もそうであるが。
朝鮮人学校に通う生徒らへ嫌がらせ、暴力のほか、ヘイトスピーチなど、形を変えて「暴力」を加えている人たちが多数いる。
一部の日本人がしていることであれ、それらは決して許されるものではない。
何人に関係なく、一人ひとりの人権を大切にしたい。