再開 私の色

 私の人生観を述べてみます

再開 私の色(4880)

2022-01-05 12:22:31 | Weblog
 昨夜(2022年1月4日)、「価値を否定された人々」---ナチス・ドイツの強制断種と「安楽死」著・中野智世、木畑和子、梅原秀元、紀 愛子 を読み終えた。

 この地球に人間として生を受け、障害などがあり、世間でいう「役にたたない」人間として見られる中で、それを勝手に自分たちの都合のいいように抹殺するのは許されない。

 上記の本は、ナチス・ドイツでの強制断種、安楽死の状況を中心に記述されている。優生学・優生政策の名のもと、国家は都合のいいように多数の人たちを殺害してきた。知的障害者をはじめ、統合失調症、双極性障害、てんかん、アルコール中毒・依存症などの人たちが、遺伝病子孫予防法のもと、抹消されている。

 断種手術の注意書きを見ると「男女に対する生殖器の手術による出産防止策」。

 以下検索からの情報

 ①手術を強制された数は、ドイツ全土で40万人とも言われています。藤井さんはこの断種法が、日本で問い直されている旧優生保護法に影響を与えたと指摘します。(インテーネット検索から。ハートネットTV 戦時ドイツと現代日本
~命を選別する政策~) 

 

 ②日本では、ハンセン病の人たちが以下のように断種された。
                       (大阪障害者センター
                        壁ニュース、2019.2.19)

 1941年~1948年の「国民優生法」では、「遺伝性疾患の素質を有するもの」を対象としていましたが、戦後の「優生保護法」(1948年~1996年)では「不良な子孫の出生を防止する」という言葉を用い、「非遺伝性疾患」を加えて対象を拡大しました。「優生保護法」に新たにハンセン病患者、配偶者の断種・堕胎も加えられました。その人が持つ身体的、または精神的条件で「人間の価値」や「人の優劣」を決めつけ、国家にとって「生まれてきてもいい生命」(優秀な子孫)と「生まれてきてはいけない生命」(不良な子)を法律の条文で規定していました。ハンセン病を理由とする手術の数は、不妊手術が1551件、人口妊娠中絶手術は7696件です。長年、「優生保護法」の撤廃を求める運動が続けられてきました。「優生保護法」廃止後、障害者団体や被害者は、人権を侵害されたとして補償や実態解明を国に求めてきました。

 以下は私のコメント

 国家権力の間違った政策・施策は恐ろしい。間違っていてもそれを止めることができない。日本の一連の戦争もそうであろう。特に、世界で独裁国は恐怖である。ものが言えず、民衆らはただ従うのみ。反抗すれば「死」が近づく。

 最近の中国の香港メディアに対する圧力、ミャンマーの軍事政権による民主化指導者アウンサンスーチー氏の逮捕・有罪判決など、不当な出来事が続いている。2022年はどうなるのだろうか。