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心の色を探して

自分探しの日々 つまづいたり、奮起したり。
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この冬によく食べたもの

2017年02月09日 | ほんのすこし
町にある旬菜館をよく利用する。
そこには地元の農家の方が地場産の作物を安く置いていて、たまに見たことの無いものとかもあって、つい珍しさから買ったりするのだが、どう料理したらよいのかわからないといったものもあったりした。だが、今はネットといういいツールがあるので、こういう食材も調べれば案外料理できる。
その食材の中では、マコモタケやヤーコンといったものがあった。キクイモもあったな。どれも体にいいというので買ってきてなんとか調理したものだ。

他に地元ならではのものとしては山菜がある。春になり山菜シーズンになると所狭しと店内に置かれるが、お昼頃に行くわたしはいつも買いそびれてしまう。早い時間に行かないと売り切れてしまうのだ。
春にある山菜、それを沢山採る人は塩漬けにするようだ。前には母も秋田ふきとかを塩づけにしていた時もあったが、今はもうそれも出来ない。その塩漬けしたものを塩抜きした山菜を冬の野菜不足のときに旬菜館に出す方がいる。それも限られているので、早く行かないと売り切れてしまう。
売り切れるとわかっていてもなかなか早く行けない。

まあ無理だろうなと思いながら覗いてみると、ときどきまだ残っていて、塩抜きしたわらびやフキを買ってくる。
買うときは入念に吟味したいのだが、残りわずかなので吟味も何もない。それでもフキはくたくたになったものは遠慮して、美味しそうなものを選び、ワラビは根元がパキパキしていないものを探したり、ちょっと悩みつつ購入するのだ。

そのワラビはいつも定番なのが、ごま油の炒め煮。
だし汁も入れて、少ない煮汁で炒める。唐辛子も入れてぴりりと。
ワラビだけでいいけど、たまにニンジンとかも入れる。シンプルにワラビだけの方が好きだ。
そんなワラビの炒め煮は今年の冬、何度も食卓に上った。母も気に入って食べてくれた。蕗も同じように薄く斜めにスライスしてごま油で炒め煮する。炒め煮するこの二つの食材があれば結構しのげた。
ご飯のお供にはぴったりだと二人で味わっている。

雪国には雪国なりの冬のしのぎ方があるのだなと塩漬けの山菜を見ると思う。
昔からの人々の知恵が詰まった食材が今も脈々と引き継がれていて、それを食す楽しみを知ることもまた歴史が廃れずに繋いでいるのだなとも、思う。