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心の色を探して

自分探しの日々 つまづいたり、奮起したり。
マウス画・絵及び文章の著作権は このブログ作者(けい)にあります。

身近なところに

2014年12月12日 | 紹介します
地元の方が出版していたのですね。
東北の文学 源流への旅』成田健 著

昨年から 地元に県外から移住されてきた方が 古書店を始めました。地元紙でそのことは知っていましたが、なかなか足を運ぶことができずにいました。時折 「本を読む会」が開催されると新聞で読み 一度伺ってみたいなと思うことがしばしば。
先月 ようやく時間を見つけて行ってみました。古書やまもと。
仙台の方で高校教師を勤め 退職してから家族を残し、ここで古書店を開いたという経緯があります(新聞で)。なぜこの地を選んだのか その辺を知りたいと思いましたが、初めて伺ってお話をたくさんするということもできず 古書を数冊購入して帰るというだけでした。
そのときに 山本さんが手にしていた本です。今 読みかけだという本を写させてもらい、パラパラとめくってみました。めくりながら どこかで聞いた名前だなぁと思っていました。

はたと気がついたのはそのとき。二年ほど前に地元紙に金子みすゞについて何度か投稿されていた方ではないかしら?連載が始まったのがいつなのか 途中からしか読んでいませんでしたので、すごく気になっていた文章でした。地元の方でこんなにも詳しい方がいるのか、いつかお話を伺ってみたいなと思っていたのです。その方が本を出版されていたなんて。
山本さんが言うには 以前作者の講演を聞いたことがあり、とても良いお話であり人柄が柔和でそれがこの本を読むとさらにわかるということでした。確かに新聞掲載の文章を読んでみても 成田さんという方がどんな方なのか 想像できる気がします。

そのことがあってからしばらくして お気に入りのお店『MINTON HOUSE』に行く機会がありました。たまたま行ったその日に 偶然 地元紙に勤めている知り合いがやってきました。カウンターの数席離れた位置にはいましたが、時折話を交わすことはできました。そこで ふと 金子みすゞについて書かれていた連載について聞いてみました。すぐに あぁありましたね という返事があり、もし欲しかったら後日ここに置いておきますよとのこと。
話してみるものだなぁと その日はなんだかうきうき。
後日 マスターから新聞あずかっているよと連絡があり 飛んでいったのはもちろんのことです。

新聞の中の掲載部分を切り取り スクラップにし 後でじっくり読んでみたいと思っています。
金子みすゞの文章を読んだら この本を購入してみようかなと思っているところです。

それにしても地元にはまだまだ私の知らないすごい方がいらっしゃるんですね。
なんだか嬉しくなります♪

『チョコレートドーナッツ』

2014年12月09日 | 紹介します
今年一番のお勧めかも。

『チョコレートドーナッツ』

隣に住むダウン症の男の子の母親が麻薬所持で逮捕され、残された子を隣人であるショーダンサーでゲイのルディが保護する。しかしすぐに施設に送られてしまう。だが施設から抜け出し戻ってしまう。ルディと知り合った弁護士のポールは自分がゲイでありルディと恋人であるということを周りに隠したまま、ルディにマルコと三人で自分の家に住むことを提案する。そこから三人の生活が始まるのだが、法的には・・・

ショーダンサーのルディ役アラン・カミングの演技と歌が なんといってもいい!!
圧倒される。歌を聞いて泣くなんて久しぶりだった。

血がつながっていなくても家族として生きていた愛おしい時間があった。マルコの人生の中の何分の一かの時間だけど それはマルコにとってかけがえのないものだったに違いない。母親といるよりもずっと。
親よりも親らしいルディとポール、彼らの姿に頭が下がる思い。

ぜひ見てほしい映画の一つ。
レンタルで見られます・・・泣けます。


宋 文洲のメルマガ

2014年10月31日 | 紹介します
わたしは何種類かのメルマガを購読していますが、その中でも 宋 文洲さんのメルマガの論長論短はいつも考えさせられます。今日の「最期に書いた息子への家書」というお話には胸を深く打たれました。香港の著名テレビキャスター梁続璋さんが最期に息子さんに送った手紙だそうです。宋文洲さんにお断りして掲載しなくてはならないかなと思いましたが、きっと大丈夫だろうと思いますので その手紙を紹介します。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
息子へ

おまえにこの手紙を書いたのには3つの理由がある。

1. 人生は幸福も災難も無常だ。いつ死ぬかは分からないので
早めに言っておきたい。

2. 私はおまえの父だ。私が言わなければ、誰も言ってくれない。

3. この手紙は私の悲惨な失敗体験から得たものばかりで、
おまえの人生に役立つだろう。

今後の人生において、以下のことをよく覚えてほしい。

(1)おまえを悪く扱う人のことを気にしない。私とお前の母親を除けば、
誰もおまえによくしてあげる義務はない。だからおまえによくしてくれる人を
必ず大切にし、その人への恩を忘れてはならない。

(2)世の中には、居なければ困る人は存在しない。所有しなければ困る物は
存在しない。お前が愛しているすべてを失っても人生は何とかなるものだ。

(3)命は短い。今日も浪費しているこの命は、明日にはもう消えるかもしれない。
命を大切にしたいのであれば、命を楽しむ時間を増やすとよい。長生きよりも
早く楽しむことが大切だ。

(4)愛情は一種の感覚に過ぎない。時間や心境と共に変化する。最愛の人が
おまえから離れた場合、慌てずに時間を待つがいい。時間がおまえの心を
洗い清め、おまえの苦痛を和らげてくれる。恋に憧れ過ぎないこと。
失恋を悲しみ過ぎないこと。

(5)確かに多くの成功者はあまり勉強していない。しかし、これは
勉強しなくても成功できることを意味しない。勉強で獲得した知識は
おまえの武器だ。人はゼロから富を築くことができるが、何の武器も
持たないと無理だ。これを絶対覚えておくのだ。

(6)私の老後はおまえに頼るつもりはない。おまえの老後は私に頼れる
訳がない。おまえが成人して独立した時点では、私の責任は終わった。
今後、バスに乗るのかベンツに乗るのか、春雨スープを飲むのか
フカヒレスープを飲むのかそれは、全部おまえ自身の責任だ。

(7)おまえは自分に信用を守ることを要求できるが、同じことを他人に
要求できない。おまえは人に優しくすることができるが、同様なことを
人に期待してはいけない。おまえが他人を扱うように、他人がおまえを
扱うとは限らない。これを理解できないと人生は苦痛が溜まるばかりだ。

(8)私は26年間、宝くじを買ってきたが、未だに三等賞にも当たっていない。
リッチになりたいならば努力して仕事せよということだ。この世には
ただのランチなどない。

(9)おまえと私は一回限りのご縁だ。お互いの縁がいつまで続くかは
分からないが、共に過ごす時間を大切にしよう。お互い愛があろうが
なかろうが、来世にもう出逢うことはない。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
なんと慈愛に満ちた息子への思いなのでしょう。人生は誰にとっても自分だけのものであり、自分がどう生きて行くかによって進む道は違ってくる。息子が迷ったときに思いだせるよう 息子が悩んだときに思いだせるよう この短くも凝縮された言葉は胸に刻み込まれていくのだろうと思います。
そして息子ではなくても わたし自身が必要とする言葉がここにはあると思いました。あまりにも素晴らしい言葉でしたので ぜひ皆さんにも知ってほしいと思って紹介します。

『光にふれる』

2014年08月09日 | 紹介します
最近 DVDを見ることが多くなって、それが結構 良いものに当たったりする。
つい先ほど見終わった映画『光にふれる』は 最後の演奏は繰り返し見てしまうほど引き込まれてしまった。
盲目の青年が 音楽学校に入学するが、その天才的な才能を大舞台で披露することに 二の足を踏む。子供の頃 「目が見えないから可哀想だと思って賞をあげているんだ」という陰口をきいてしまってから 前に出て演奏することに憶病になってしまっていた。これまで母や妹が彼のそばにいて手を差し伸べてくれていたが、今度はひとりで寮生活をしなくてはならない。その不安や同級生たちとうまくやっていけるのかどうかという怖れが彼の表情から伺われる。
目が見えない分 表情の一瞬の変化も見逃せない。
ダンスを諦めきれない女性と知り合い 彼の中に変化が現れる。また寮の同室の仲間とのふれあいもまた彼を自分だけの世界から引き出してくれた。

人間はひとりでは生きれないんだ。すぐそばにその手を差し伸べれば つなぐ手が必ずあるんだ。彼のココロがそう語りかけている気がした。
コンクールの演奏 彼女のオーディションのダンス どちらも拍手したくなります。

『光にふれる』台湾映画。
とっても気持ちが温かくなります。

今日のわたしのお勧めです♪

ご機嫌な動画

2014年07月30日 | 紹介します
今朝の全国紙の地方版に掲載されていたので 早速 見てみました。

Pharrell Williams-HAPPY(秋田)

見ているうちに 体が右左に動いてしまいました!
たくさんの方が出演していますが 振りはそれぞれ自由に・・・だそうです。踊っている顔が皆さんにこにこ、見ているこっちもついニコニコしてしまいます。
HAPPYそのもの!!
企画したのは 同級生同士(27歳)の二人で 賛同する方を募集したら20名ほどの方が集まってくれたそうです。秋田県内あちこちで曲に合わせて踊ってもらったその映像を編集する作業も大変だったと思いますが、楽しそうです。

最後のエンドロールもぜひ見てください。出演者名の脇の映像も最後まで楽しめますよ。

素敵なHAPPYを見せてくれて ありがとう!!
秋田も捨てたもんじゃないね♪
わたしも一緒に踊ってみたくなっちゃいました(笑)

明日のラジオに

2014年05月30日 | 紹介します
友人の歌が 明日のABSラジオ放送で流れます♪

「michikoとLalala♪」

午前11時25分から11時50分の番組です。

友人は シャンソンを勉強しているのです。昨年 彼女の歌を聞きに教室のコンサートに行ってきましたが、今年は 7月1日の火曜日 午後6時から秋田市のアトリオンで開催されるようです。夜なので 行けるかどうかまだはっきりしていませんが、都合がついたら行って聴きたいなあと思っています。
シャンソンを生で聞くことはなかなかありませんが、レッスンを受けた生徒さんたちが晴れの舞台を踏む姿を見ていると 歌うって素敵!って思えます。
わたしもしばらく前は 人前でゴスペルサークルの発表とかで歌っていましたが、最初は恥ずかしくて後ろで目だたないように 目だたないようにって思いながら歌っていました。でも歌っているうちにそんなことがどうでもよくなっていった気がします。歌うことがただ楽しい それだけで進んでいた そんな気がしています。今は 人前で歌うこともカラオケに行くこともなくなったので もっぱら声を出して歌うとすれば 車の運転中でしょうか(笑)しかもマスクをかけながら。
もう練習していたゴスペル曲も忘れてしまいました・・・でも 聞くのはすごく好きです。楽しそうに歌っている姿を見ると こっちまで力をもらえるような気分になってきます。

ゴスペルとはまた違うシャンソンですが、あんなに素敵に雰囲気のある歌い方ができたらなあと憧れるそんな歌です。びびりのわたしには到底無理な話ですけど、憧れますねぇ。

そんな憧れのシャンソンのレッスンを受けている話を彼女から聞いたときは 彼女にはすごく合っている!と直感しました。独特の声と雰囲気を持っている彼女にはソロで歌ってほしい。そう思っていたのです。大人の女性の人生の悲喜こもごもを歌に込めて 伝えることができる人はなかなかいません。上手い人はいますが、ココロに響くように歌えるとなると話は別です。
レッスンを受けて一年たっただけで 昨年コンサートに参加していた彼女は 堂々としていてとても初めてとは思えない出来栄えでした。やはりわたしが思っていた通り♪
そんな彼女の歌が 明日のラジオで流れるというのです。こんなサプライズ 最高です。
ラジオを聴いている方 ぜひぜひ 明日の放送を聞いてみてください!

今日は母にもお知らせしようと思っています。NHKだとネットラジオ聞けるんだけどねぇ。やっぱ車かなぁ・・・部屋は電波が悪くてあまり良い状態では聞けないみたいなの。スマホはFMラジオだけだしねぇ。明日までなんとか一番いい方法を考えよう♪
とっても楽しみで~す。

初めて見ました♪

2014年02月05日 | 紹介します
沖縄で目撃、四角い夕日と宙に浮かぶ船

初めてです。こんな映像。
驚いたのと同時に 世の中にはこういう光景があるんだなぁという興奮。

船がまるで浮かび上がっているかのように粛々と進んでいくさまが 幻想的です。
ぜひ皆さんも見てみてください。

ただ 画面が固定されていないのか ときどき揺れるので ちょっと目が・・・。でも こんなに不思議で幻想的なものが見れたのだから 撮影者に感謝 感謝です♪

※※※

ここ数日は 気温がとても低くて 日中 部屋にいても頭がキーンとなるときがあります。今朝はそれが最初から。昔 若いときに偏頭痛に悩まされましたが、その感じが思いだされます。こんなときにストーブの温度設定を低くしておくなんて・・・慌てて 高くしました(笑)それでも空気が冷たく感じられる今朝です。
広い範囲でスポッと寒気に包まれているような朝ですが、一日中この寒さが持続されるのかどうか 心配になりますね。
そう思っていると あらあら お日様は今日も元気にご登場。南南東の空が突然眩しくなりました。それまで雲に隠れていたようです。これで一気に空気が緩んでくれればいいけど そうは問屋がおろさない。街中はこの週末の「アメッコ市」に向けてあちこちで道路の除雪があり、昨年よりずっと道路に雪が無い状態でイベントを迎えられそうです。寒いところに行くのは頭のために良くないので 今回は行きませんが、数少ない地元の大きなイベントです。たくさんの来場者があることに期待したいものです。

アメッコ市

小さい時は枝アメを必ず買ったものですが、今は買うこともありません。この枝アメ 買ってきてしばらく飾っていました。ピンクの飴が綺麗でした。この枝はミズキの枝を使用してきたらしいですが、ミズキを調達するのが大変だと読んだことがあります。どこのイベントでも昔のままにできることってだんだん難しくなっているなと感じます。探しても素材がないということがこれから先も多くなっていくことでしょうね。
そのときにイベントをどう継続させていくか 内容の見直しのいかんによって今後の行く末が変化するし、いい意味で残っていってほしいなと思います。
このイベントでは 地元の犬 秋田犬の子犬と触れ合うコーナーもあって毎年そこが人気のようです。イベント前に地元スーパーとかでも売り出しているので わたしのように会場まで足を運ばない人にとってはその飴を買って 風邪予防対策?ってこともありだなぁと。歯にくっつかない飴を母に買っておこうと思ってます。
アメッコ市の民話、白髭大神とおこうの話を前に紙芝居で見たことがありますが、こういう時期に子供たちに見聞きさせるのも効果的だなと思いますが、保育園とか小学校でやっていないのかな?

本の読み聞かせから遠のいてしばらくなりますが、冬の終わりに出して読みたい本があります。
『はるのやまは ザワザワ』村上康成

春があちこちで芽吹いていて この世界の根っこの部分になんかふつふつと力がにじみ出ていくような気分 それが春なんだなという思いを感じる本です。「ザワザワ」する気持ち わくわくするって感じに似ているかもしれません。この本を読むと 早く里にも春が来ないかなぁーって思います。春を一足早く感じたい人にお勧めの本です。
この絵本の作者は近隣の町に以前よく釣りに来ていて そのときにミントンハウスを知って訪れていたらしいです。いつか偶然会えたらなぁなんて思っています♪

入力しているうちに 眩しかった窓の外がグレーに変化。今はお日様も空全体に覆われた雲にさえぎられています。きっと今日一日はこんなふうなんでしょうねぇ。ブルッ さぶっ!

すごい!

2013年08月07日 | 紹介します
すごい!としか言いようがありません。

この動画を見て 動けなくなりました。目が離せなくなりました。

シダミヨコさん どんな方なのだろう・・・

「世界が衝撃・・・日本人女性の神業」

最後まで見てほしいです。ラスト近くが一番息をのみます。
こういう演技があったんですね。全然知りませんでした。会場全員が息をのんで見守っている様子が目に浮かびそうです。

美しくて そのときその場にいたものが味わえる至極の感激。静寂の中で ひたひたと押し寄せるどきどき感が すごいなと思います。
まだ見ていない方 ぜひ一度見てみてください♪
素敵ですよ。

ワンディシェフの店がテレビに♪

2013年07月26日 | 紹介します
つい先日 7月24日(水)の午前中に秋田放送で放映されました。
『日本!食紀行』という番組。
#13 心の栄養 満点ランチ 日替わりシェフに学ぶ

見逃した方 8/16(金)午前5:55~6:25 BS朝日で。(8/16というのは変更になるかもしれませんが、今のところわたしが調べた予想はその日です)

前々からKIMIKOさんから「放送されるよ しかも全国放送だって!」とは聞いていましたが・・・内容についてはあまりわかっていませんでした。
予約録画をし 母のところでも予約をし 用意万端。予約しているのにその日はなんだかそわそわして結局リアルタイムで見ていました(笑)

途中 知り合いが出てきたので 電話を。「見てる?」「見てる見てる、さっきちょこっと出ていた」「あっまたこれからでそうだから 切るね」なんて短い会話を交わし テレビに夢中。
見知った店の中 色々な人が出入りし どの顔も明るく輝いている。利用してくれる常連さんの顔も見えて インタビューに答えている。元気そうな顔に思わず微笑む。
KIMIKOさんが お客様とコミュニケーションを取りながら接客をする。声をかけられた人はみんな嬉しそうだ。

仙台さんといえば 弟を思い出す。弟は仙台さんが仕事熱心 料理へのあくなき探求心に感心していたものだ。よく母にも話していたという。昨日 録画していた番組を母と一緒に見たときに母が話してくれた。料理の勉強を一生懸命している様子にいつも弟はすごいなと思っていたらしい。以前 チラッと仙台さんがお店をやりたいという話を聞いて そのときは自分も手伝えないかなぁと言っていたことがあった。今はもうその弟はいないけど、弟がやりたかった分も仙台さんが叶えてくれたらなぁと思う。

番組を見終わって 母が
「いい番組だ。自分みたいにあちこちダメになってしまって なんも希望なんてわかない人いっぱいいるから こういう(仙台さん)人がいることがわかるだけで 力になる。今の世の中 嫌なニュースとかそういうのばかりじゃなくて こういう元気になれる番組をもっと見せるべきだよ。ほんとにいい番組だ・・・」と感慨ぶかげに言った。
そうだね。ハンディを持っていても 夢を失うことなんてないんだ。願っていれば 道はどこかで開ける。自分がどんどん外にアプローチしていけば だれかとつながる。道のりは長くても 決して諦めないことだね。
仙台さんが 不自由な体でも料理をしていきたいと思い あちこちに履歴書を送ったりしてもなんの返事もなかったとき 彼の中に絶望という言葉があったかもしれない。でもやはり料理をしたいという強い気持ちを捨てきれなかった。諦めることができなかった。自分の料理を食べて 元気になってほしいという気持ち それは以前板前で味わった喜びでもあっただろう。さらに今は ワンディシェフの店にやってきてくれるお客様のお陰だという気持ちが 以前よりもっと強くあるのだろう。

自分が生きていれるのは 誰かのために役だっていると思えるからだ とは KIMIKOさんの言葉だ。誰かのために役だっていると感じることで 日々の生活に生きる喜びが加わる。逆に自分はなんの役にも立っていないと感じると 無力感を持ってしまう。ワンディの店は そうした生きる喜びを与えてくれる数少ない場所でもあるのだと思った。
母が
「お前は良かったねぇ。ワンディがあって。」と言った。
そうなんだよ。ずっと自分はなんの役にも立ってないと思わされている状況を感じていて、疎外感を持ち続けてきた10数年。今もさらに自分というものの存在が無に等しいと感じてしまいながらも つながっている会社。糧を得るためとはいえ 憐みの視線を味わいながらの時間がこれから数年間続く。でもそんなこと考えても何にもならないことに気付かされた。自分の立ち位置をしっかり決めることだ。自分がやりたいことややれることと 仕事としてやるべきことを分けて きっちりやりこなしていく。好きなことを切り替えてやっていく。
あぁ 考えるのは簡単に見えるなぁ(笑)

仙台さんやKIMIKOさんを見て 自分の中の失いつつあったものをもう一度見つめることができそうだ。
母にとっても力強いものを与えてくれる番組だったし、わたしにとっても自分を見直す番組だった。誰かの役に立つ テレビ番組はその最たるものに位置するのかもしれない・・・

『きみはいい子』

2013年03月29日 | 紹介します
昨年からずっと読書の時間が多くなりました。本との出会いがテレビよりも良かったりすることがあって。
ただ図書館から借りて読むということがなく、どうも期限付きで読まなくてはならないという状況が苦手なのです。そこで本屋さんやamazonで買って読むことが多いのです。読み終えた本は友人と回し読み。
4カ月か3カ月に一度会う女子会に持ち込み 互いにお勧めの本を交換し合っています。今回も4カ月ぶりの女子会を22日に。場所はいつもの場所。スパークリングワインを手土産にして。

『海賊と呼ばれた男』上下巻 百田尚樹
『55歳からのハローライフ』村上龍
『水のかたち』上下巻 宮本輝 以上単行本
『和菓子のアン』坂本司
『プラチナデータ』東野圭吾 以上文庫本
を持っていくと ふたりで品定めをし うまい具合に分けて持っていったようです。
わたしは『花と流れ星』道尾秀介 を借りました。東野圭吾の『カッコウの卵は誰のもの』と『卒業』は読み終えたから わたしにあげると言うので 素直にいただいてきました(笑)
文庫本がたまってきました。ベッドで読むには文庫本のほうが手が疲れなくていいことに気が付き、もっぱらベッドで読むのは文庫本です。起きているときは単行本を手にすることが多くなりました。

さて、交換して数日たった昨日 村上龍の本を借りた友人からメールがありました。すごく気にいったようでした。貸した方としては嬉しい限りです。その友人から今日 DVDを借りる予定でしたので、昨日読み終えた『きみはいい子』を持っていきました。そして『最強のふたり』(ブルーレイ)も。きっと波長が合うので 感激してくれるんじゃないかなと思っています。

きみはいい子』中脇初枝
この本をこの間から探していました。タイトルがうろ覚えだったので 本屋さんに行ってもどれだったのかわからず、何度目かで「これだ!」と確信して買いました。しばらく前に新聞の書評を読んでいて 興味があったのです。
文章は読点までが短く かなり早く読めます。宮部みゆきさんの本と比べるとこの本は一文がとても短いことに驚かされます。これは多分 視点が子どもだったりするため このような文体になっているのかなと思いました。短編ですが、読み進むにつれて それぞれの短編がある地域に暮らす人々のつながりを持っていることに気が付きます。時折 あれ?この人は確か・・・と思い 前に戻って読み返したりしながら読破しました。

一言で言うと「読むのが辛かった」です。一体どういう結末になるのだろうという不安が終始あって、そして最後に ホッとしている自分がいて、ホッとしているのは自分がいかに恵まれているかということへの安堵感で、痛々しい思いを抱いて生きなければならないこのような辛さを味わってこなかったことへの感謝の気持ちでいっぱいになりました。
最初は読むの止めようかなと思ったくらいですが、だんだん次の話は?この次の話は?という思いに駆られ とうとう最後までノンストップで読み終えました。

色々なことを考えさせてくれる本だと思います。
わたしは なんてしあわせなんだろう・・・両親の愛に包まれて生きてきたことに感謝したくなります。