ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

ツル @愛知県一宮市

2024年09月30日 | 愛知県(尾張)

前回リサーチ不足で失敗した渡し船による木曽川渡河(笑)。今回はちゃんと営業日を調べて乗船に成功。折り畳み自転車と共に岐阜県羽島市から対岸の愛知県一宮市の西中野へ。この日も連日続く酷暑日(訪問8月上旬)。暑いなんてもんじゃなく、日差しが刺すように熱い。ある喫茶店で休憩しようと思ったが休業日だったのではす向かいにあるこちら「ツル」へ。店先のオレンジ色のテントは新しいが看板などからすると結構経っていそう。店に入ると店内は改装しているようだがカウンターなどは古いものがそのまま。ご高齢の女将さんが1人でやっていらっしゃった。テーブル席に腰掛けアイスコーヒーをお願いすると、まだモーニング・サービスの時間帯だったようで「パンはバター?あんこ?」と訊かれた。朝は食べてから出てきているので辞退して、茹で玉子のみいただくことに。

演歌のBGMの下、冷たいアイスコーヒーが出される。豆菓子付き。暑い中、自転車を漕いで来たので冷たい飲み物が嬉しい。いつもはほとんど入れないが、ガムシロップも少し入れていただく。後から出てきた茹で玉子はモーニングでありがちなしっかり茹でではなく、程良い軟らかさが残っている。塩を振っていただいた。先客も後客も勝手知ったる高齢の常連客ばかり。女将さんも加わってあーだこーだと世間話を続けていて楽しそう。休憩させてもらって勘定(申し訳ないくらいの値段)をお願いすると「まだお茶が出ますけど…。」と女将さん。有り難く辞退してお暇した。(勘定は¥350)

 


 

↓ 再学習して「愛知県営西中野乗船場」へ(笑)。羽島市側の乗船場にあるポールのハンドルを回して旗を揚げると(写真下1枚目)、すぐに向こう岸に動きがあり、船が近づいて来た(写真下2、3枚目)。自転車ごと乗船し、救命ベストを着用してすぐに出航。こちら乗客1人に対して担当職員が3人も乗っており申し訳ない限り(笑)。

 

 

↓ 愛知県営だから操舵しているのは県職員だろうが、どういう方が配属されるんだろう。近くにジェットスキーを乗り回す若い連中の集まる岸があってこの船の航路を横切ったりするので「邪魔すンなよ!」と怒号を浴びせていた(笑)。しかし好天の下、船に乗って河を渡るっていうのは心躍り、且つ気持ちのいいものだ。無料だというのも有難い。旗はどの程度の頻度でチェックしているのか訊いたら、始終目を配らせているとのこと(ただ夕方の逆光で見えにくいことはあるらしい)。

 

 

↓ 午後の復路は船着き場で待っていると何故か川下の方から客を乗せて船がやって来た。職員の方々は午前と同じ。たまたま同乗した大きなバックパックを担いだ青年は何と東京から来たのだそう。この渡し船が近々廃止(※)になると知ってわざわざ来てこれに乗り、この後に名鉄に乗って豊橋市営の「牛川の渡船」に行くのだとか。物好きも居るものだ(←お前が言うな)。対岸に着いたらどうやって移動するか訊いたら最寄りのバス停でコミュニティー・バスを待つと言う。この炎天下で飲み物も持たずに立っていたら死んじゃうぞと車で愛知県側に戻って萩原駅まで送ってあげることに。(※職員の方に尋ねたら、一応存続の話も出ているのだとか)

 

 

 

 


 

 

Coffee ツル

愛知県一宮市冨田宮東1789

 

( 一宮 いちのみや 羽島 はしま 喫茶ツル コーヒーツル 富士コーヒー アイス・コーヒー モーニング 渡し船 渡し舟 わたしぶね 西中野の渡し 中野の渡し )

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いち寅 @名古屋市西区・浅間町

2024年09月29日 | 名古屋(中村区・西区 老舗)

名古屋城の西、浅間町にある「いち寅」へ。HPを見るまで知らなかったが、初代が創業したのは昭和6年(1931)というから長い歴史がある。一見して一般住宅のような佇まい。その一部が店舗になっていて夜は居酒屋的な店のようだが、ランチで出される「オムライス」でも有名。色々なメディアで紹介もされているのでずっと気になっていた。日曜休みなのでなかなか機会を作れなかったが、酷暑厳しいある日の昼に浅間町の駅から歩いて無事店に入ることが出来た。なるほど店は居酒屋風情で奥に座敷があり、調理場付近にはウイスキーや焼酎の瓶が並んでいる。汗を拭きつつ手前のテーブル席に腰かけ、元々は裏メニューだったらしい「卵ふんわりオムライス」をお願いした。

しばらくして白い大きな平皿に盛られた「卵ふんわりオムライス」が完成。ライスの上にこんもりと紡錘形のオムレツがのった所謂”タンポポ・オムライス”。皿にはたっぷりのデミグラスソースと生クリーム。自分ももちろん若い頃に伊丹十三の映画「タンポポ」を観てからこのタイプのオムライスに憧れ、このタイプの店に行っては何度もオムレツを開いてきたが、最近どうにもこの食べ方が気に入らない。オムレツを広げてとろんと半熟の部分がライスを覆った瞬間がピークで、後は延々と同じ風にしか口に入ってこない。そこで最近はオムレツを広げないで敢えて垂直にスプーンを入れて食べるようになった。こちらでもそれを実践。厚みのある綺麗なオムレツは軟らかく、下のライスの量のバランスを変えながらいただく。うん、やっぱりこの食べ方の方が旨い(もうオムライスじゃない・笑)。少し苦みも感じるデミソースは深みがあっていい感じ。硬めに炊かれたライスの部分は細かく刻んだベーコン、玉ねぎ、ピーマンが使われていて所謂ケチャップライスではない感じ(デミソースが濃いので分かり辛い)。ソースまで残さず綺麗に平らげた。呑みでも使ってみたいが、この店のレイアウトからすると1人呑みはちょっと厳しいか。(勘定は¥1,200)

 

 

いち寅

愛知県名古屋市西区浅間1-4-4

 

( 名古屋 なごや 浅間町 せんげんちょう いちとら 居酒屋 定食 ランチ オムライス 日替りランチ タンポポオムライス )

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辻屋 @岐阜県関市 (4)

2024年09月28日 | 岐阜県(中濃・老舗)

鰻料理で有名な岐阜県関市。今回立ち寄ったのは市内でも随一の歴史を誇る「辻屋」(創業慶応年間・1860頃)。実は一昨年、歴史ある店の建物を取り壊して建て替えをしている。古い建物の横に新しい棟を造り、その後営業を続けながら古い方を壊して建て直したそう。新しい棟を見た時はあの古い建物が無くなっちゃったかと残念に思っていたが、元の場所に出来た建物を見ると以前の建物の意匠を引き継いで建て直しされていた。やるなァ。後で建て直しに関わったという知人に聞いたら古い建物から看板などを外すのは大変な仕事だったのだそう。

平日の昼間だったが、店の前には人だかりが出来る程の盛況ぶり。実はこの日は接待を受ける側(笑)。わざわざ遠いこちらになったのは、こちらが初めてという方が居て関の鰻を楽しみにしていたからだとか。しばらく待ってから入店し、以前入れ込みの座敷があった所に案内された。店内は以前のレイアウトを踏襲しているが掘り炬燵風になっている。確かに最近は脚や膝の悪い高齢者が座敷を避ける傾向にあるからそうしたのだろう。客席の柱のいくつかは以前の建物の物を移設したようで古さが残っている。

みな車があったので酒はいただかなかったが、鯉の刺身が付いた「上丼定食」を注文してくれたようだ。盆にはその他に肝吸い、漬物(守口漬)、そしてデザートのメロンが付いている。ガラスの器に盛られた鯉の刺身を酢味噌でいただき、金色の模様が入った蓋付きの丼に手を付ける。「上丼」は5切れ。色濃いたれに浸かった鰻の身は厚めで、この辺りで共通するしっかりと焼きを入れる焼き方。外はカリッと中はフワッと。自分は庭の山椒の実を乾燥させてストックして食卓にミルを置いているほど山椒粉が好きなので、しっかりと使っていただいた。遠方から来て初めてここの鰻を食べたという同行者も美味しいと喜んでいたので良かった(支払いはその方だが・笑)。ご馳走様でした。(勘定知らず)

以前の記事はこちら (1)(2)(3

 

名代 辻屋

岐阜県関市本町5-14

 

( 関 せき つじや 辻屋本店 つじやほんてん うなぎの辻屋 鰻丼 うな丼 うなぎ丼 )

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十三代目 市川團十郎白猿襲名披露巡業「祝成田櫓賑」「口上」「河内山」@名古屋市・愛知県芸術劇場大ホール

2024年09月27日 | 歌舞伎・文楽

十三代目 市川團十郎白猿襲名披露巡業「祝成田櫓賑」「口上」「河内山」(9月20日・愛知県芸術劇場大ホール)

十三代目市川團十郎の襲名披露巡業公演で愛知県芸術劇場へ。歌舞伎の大名跡ということもあって令和4年から続いている襲名披露興行。全国を廻るのはこれで3回目だそう。以前は2月の御園座での公演に参加した。口上も入るので2月と比べて演目としてはちょっと寂しい気もするが、今回の演目「河内山」は團十郎家の歌舞伎十八番や新歌舞伎十八番ではない演目というのが興味深い。今回は新之助の出演は無し。チケットは随分前に入手していたので忘れていたが、2列目・花道七三(見得をする場所)の真横というなかなかの席。

入場すると、どーんと三枡(團十郎の紋所)の入った幕が下がっている。この会場は4階席まであるのだが、さすがに名古屋2回目の襲名披露公演とあってかあまり客入りは良くなく、2階席もまばらでちょっと寂しい感じ。

まずは右團次と九團次が鳶頭を、廣松が芸者を演じる「祝成田櫓賑」。題名の通り襲名を祝う内容で、人気役者の團十郎を観に行く途中で茶屋で留められる情景を芝居にしているので、もちろん團十郎を贔屓にする台詞や祝言が出てくる。右團次の独特の口跡に拍車がかかっている気もするが、やっぱりこういういなせな役柄がよく似合っていてかっこいい。自分の席が花道の七三の真横なので九團次が振り回す棒が当たるかと思って避けてしまった(笑)。

引き続きご当人、十三代目市川團十郎白猿と梅玉による口上。梅玉は團十郎の襲名披露公演に全部同行出演しているのだとか。梅玉がしゃべっている間、顔を伏せている團十郎は含み笑い。もう何度も何度も繰り返した口上だけに詰まったりすると笑っちゃうんだろう。團十郎は名古屋の思い出として父(十二代目)と通った御園座近くの「香蘭園」の餃子の話を(笑)。役が人を成長させるのだろうが、貫禄が増し体躯から滲み出す圧が強い。

幕間を挟んで「天衣紛上野初花・河内山」。團十郎が河内山宗俊を演じる。自分は橋之助(現・芝翫)で見たことがある演目。この形での初演は明治14年(1881年)だそう。自分の先祖が150年前に何をやったかが全部分かっているという家系に生まれるってどんな気分なんだろう。演目には”質屋”とか”茶坊主”という言葉が出てくるが、現代のそれと意味合いが違うので、この辺りを混同してしまうと話の背景が分かり辛くなる。イヤホンガイドではもちろん説明があるだろうが、歌舞伎は事前にちゃんと話の筋を予習していくことが必要(→舞台では九團次が現代語で説明していた)。この河内山という役も、茶坊主と言いながら将軍に面を通すことも出来る、言わばフィクサー。善悪併せ持つクセのある人物だ。これがどうして歌舞伎の演目として人気が出たのか分からないが興味深い。團十郎が花道に来ると目の前で見上げる形になる。台詞の前の小さな咳払いや額の汗、息遣いも分かって迫力が違う。狙って取った訳ではないが、やんごとなき人達はいつもこんな席で観ているのかァ(笑)。

 


 

一、祝成田櫓賑(いわうなりたしばいのにぎわい)

鳶頭     右團次
鳶頭     九團次
芸者     廣松
芝居茶屋亭主 市蔵
     
二、十三代目市川團十郎白猿襲名披露 口上(こうじょう)

海老蔵改め團十郎
     幹部俳優出演

河竹黙阿弥 作
天衣紛上野初花

三、河内山(こうちやま)

河内山宗俊  海老蔵改め團十郎
高木小左衛門 右團次
宮崎数馬   廣松
腰元浪路   莟玉
桜井新之丞  九團次
北村大膳   市蔵
松江出雲守  梅玉

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竹内酒造 @岐阜県大垣市

2024年09月27日 | 岐阜県(西濃・老舗)

酒造の直売所は平日しか開いていないことが多いのでなかなか買う機会を作れない。こちら岐阜県大垣市の竹内酒造(創業は延享元年・1744)も同じ。この日はたまたま土曜だったので開いていた。この機を逃すまいと付近をウロウロして駐車場を探すも見つからない。仕方がないので店の横の道に一時駐車して店に入った。風格ある店内の棚に整然と酒瓶が並べられている。普段なら最初に購入するのはその酒造の代表銘柄の普通酒だが、この日は暑かったせいか綺麗な水色の瓶に目がいった。購入したのは”夏酒”と書かれた代表銘柄「美濃紅梅」の純米吟醸生貯蔵酒(訪問7月末)。

家に持ち帰って冷蔵庫に入れ、冷やしてからいただくことに。ラベルには鵜飼いの様子が描かれている。ガラス製のぐい吞みに注いだ酒は吟醸酒らしくすっきりとした口当たり。最近はいやらしいほどの吟醸香のするものもあるが、こちらはそんなことなくすいすいと喉を通っていく。ま、冷やしているので酒本来の風味とかは味わいづらく、特徴が出にくいのでどれも似たような感想になってしまうのは仕方がないところ。食中酒としていただいたが、日中気温が高かったこともあってつい何杯も冷たい吞み口の杯を重ねてしまう。4合瓶だったので一晩でほとんど無くなってしまった。反省。次は「美濃紅梅」の本醸造か、「大垣城」の純米酒を買ってみよう。(勘定は¥1,650)

 

 

武内酒造 (武内合資会社)

岐阜県大垣市伝馬町1

 

( 大垣 おおがき 酒造 酒蔵 たけうちしゅぞう 武内酒蔵 美濃紅梅 大垣城 一滴千山 日本酒 吟醸酒 )

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コメダ珈琲店 高岳店 @名古屋市東区・高岳

2024年09月26日 | 名古屋(中区)

全国に進出して大人気のコメダ珈琲。自分は新しめの店にはあまり行ったことが無いが、時折現在の企業体になる前からある店舗には立ち寄っている。こちら東区の高岳(たかおか)にある店は、現存するコメダの中で最も古い店(昭和47年・1972・創業)。以前から何度も機会を伺っていたが、コロナ禍だったり、臨時休業だったり、近くのコインパーキングが満車だったりと、なかなか入ることが叶わなかった。ある平日にふと行ってみる気になり、酷暑の下、近くのコインパーキングに車を入れ店へ。年季の入った店内は金属製のシェードランプがぶら下がり、赤いベロアの椅子。ゲーム卓まである。壁には豆の種類毎の木製メニューや、”珈琲卸・冨士商会モデル店・コメダ”と書かれた古い看板が掛かっていたりする。渋いなァ。高齢のご夫婦でやっていらっしゃる。BGMはラジオ。普通だったらホット・コーヒーを頼むのだが、この日は生憎の酷暑。とても熱いコーヒーを飲む気にはなれず「アイスコーヒー」をお願いした。

出来上がった「アイスコーヒー」は女将さんがガラガラとワゴンにのせて運んでくださった。コーヒーに付いて来る菓子が、一般のコメダで出てくる定番のあの豆菓子ではなく”おかきピーナッツ”というのも面白い。飲みながらカウンターを見ると持ち帰りでコーヒー豆(粉)が買えると表示がある。コメダでスペシャリティー・コーヒーが買えるとは面白いと調理帽の主人にお願いすると、今は各種ストレート・コーヒーの豆は売れないが、店で使っている「ブレンド」ならOKとのこと。大きな缶に入った粉を見せてくれた。ではと200gお願いすると、粉なのでそんなに沢山だと風味が落ちてしまうと言われたが、毎日2、3杯飲むというと納得してくれた様子。ついでに淹れ方を尋ねると色々と説明してくれる。自分が訊きたかったのは注ぐ湯の温度や量、1杯辺りの粉のg数や蒸らし時間など細かいことだったが、主人の説明は初心者向けの説明に終始(でも親切が有難い)。粉は少し多めに入れてくれ、ビニールの袋に詰めて渡してくれた。

家に持ち帰り、10-12g当り150-170ml位で淹れてみた。普段飲んでいるのと比べるとやっぱり随分と深煎りだなァ。名古屋仕様の濃いあのコーヒーが完成。自分はミルクや砂糖を使わないので朝からこの濃さはちょっとキツイかな。おやつを食べる午後や、洋菓子を買って来た時に淹れて楽しもう。(勘定は¥1,400・持ち帰りコーヒー粉共)

 

 

珈琲所 コメダ珈琲店 高岳店

愛知県名古屋市東区泉2-21-3

 

( 名古屋 なごや 高岳 たかおか コメダコーヒー コメダ高岳 コメダ高岳店 オールドコメダ コーヒー 珈琲 コーヒー粉 豆売り 粉売り 知ってるコメダと違う )

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大勝軒  @岐阜県各務原市 (4)

2024年09月25日 | 岐阜県(岐阜)

時分どきになるといつも店の前に何人もの待ち客が並ぶ、岐阜県各務原市鵜沼の「大勝軒(各務原大勝軒)」。この日はお盆前だったが、たまたま店の前を通ると”営業中”のサインは出ているのに全く並びが無く、駐車場にも空きがある。珍しいこともあるものだ。一度通り越したのだが、急に食べたくなりUターン(笑)。車を滑り込ませて暖簾をくぐった。入れ込みの小上がり席のうち、一番小さい卓に案内される。選んだのは「濃厚魚介豚骨つけ麺」。そう何回も寄っている訳ではないが、いつも品切れだった品が残っていた。選べる麺量は300gにして「チャーシュー2枚」をプラスしてもらう。麺はもちろん”ひやもり”で。

しばらくして「濃厚魚介豚骨つけ麺」が運ばれた。つけ麺自体食べるのは久しぶりな気がする。麺は中細麺で、チャーシューは冷えた状態で麺の上に置かれている。他にはメンマ、ナルト、海苔、刻みネギ。つけ汁が覚めるのは嫌だが、取り敢えずチャーシューを熱々のつけ汁の底に隠した。樹脂製の箸では掴み辛い位つるんとした麺肌の麺を手繰り、つけ汁にくぐらせて啜る。うん、久しぶりのガツンとくる味は旨いなァ。昔は色々ラーメンやつけ麺を食べ歩いたが(でも池袋大勝軒では食べた経験無し)最近はめっきり。オッサンの喉は後から乾きそうだが無心に麺をすすっていく。軟らかくなったチャーシューもいただきながら、難なく完食。今でもスープ割りってやってるのか知らないが、さすがに塩分の観点から控えておいた。もう少し麺を増やしてもいけちゃうだろうなァ…(←ダメ)。(勘定は¥1,070)

以前の記事はこちら (1)(2)(3

 

中華そば・元祖つけめん 大勝軒 (各務原大勝軒)

岐阜県各務原市鵜沼各務原町1-118

 

( 岐阜 ぎふ 各務原 かかみがはら かがみはら たいしょうけん 各務原店 東池袋大勝軒 京都店 山岸一雄 つけめん ラーメン 中華そば )

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タコシン @岐阜県羽島市

2024年09月24日 | 岐阜県(西濃)

愛知県と岐阜県の県境を分かつ木曽川。ここにまだ渡し舟(愛知県営西中野渡船場)が残っているというのは以前から知っていたが、何でも現在建設中の橋(新濃尾大橋)が完成すると廃止になるのだという。是非その前にと訪れてみることに。特にその地域に用事は無いので(笑)、確実に駐車スペースがある岐阜県側から乗ることにして羽島市下中町の河岸へ。ただ定休日以外にも休日があり、渡船失敗。リサーチ不足(苦笑)。

仕方なく昼食に近くの「魚勝」へ行くも、店内の勘定場(先払い)奥の廊下に長い行列が出来ている激混みっぷり。しかも目当ての「鯉丼」がメニュー落ちしているようなのですぐに諦めて北上し、以前から訪れる機会を探していた竹鼻町の喫茶「タコシン」へ。店は交通量の多い交差点にあり、オレンジ色のテントが目立っている。微かに演歌が流れる店内は、茶色のビニールソファが並び重厚でウッディな装飾が施されている。UFOのようなペンダント・ライトが下がる席に腰掛け、給仕の女性に「カレー焼きそば」を単品でお願いした。席には「おじいちゃんが1人で作っていますのでお時間がかかる場合がございます」との注意書きも。

心配する程ではなく、しばらくして「カレー焼きそば」が登場。この地方定番の熱々の鉄板(ステーキ皿)に盛られていて上に目玉焼がのっている。中に入っている肉からいくとカレーはアレかもしれないが、それに玉ねぎとキャベツが炒め合わせてるのかな。少し粘度があるカレーで辛味の無いマイルドな口当たり。カレーソースと絡めて焼きそばをずるずる啜りながら、途中で黄身を潰したりして美味しくいただいた。次は「オムライス」か「カツ丼」にしてみようかな。(勘定は¥600)

 

 


 

↓ 「愛知県営西中野渡船場」の岐阜県側乗り場。ハンドルを回して旗(写真下右)を掲げると、反対側岸から船がやって来る手筈。乗船料は無料。ただ…、来ない(笑)。反対側の岸に動き無し(写真下3枚目)。待機所に電話しても通じず。炎天下、途方に暮れる。掲示板をよく見てみると月木定休日以外の休日の記載があった(←ちゃんと調べろ)。(※後日再訪して無事乗船しました)

 

 


 

 

タコシン

岐阜県羽島市竹鼻町119-1

 

( 羽島 はしま たこしん 喫茶 喫茶レストラン TAKOSHIN カレーやきそば 焼きそば 渡し舟 渡し船 渡船場 )

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水月楼 @名古屋市中区・東別院

2024年09月23日 | 名古屋(中村区・西区)

以前から何度も訪れては営業日(時間)に当たらず訪問が果たせていなかった東別院の中華料理店「水月楼」にやっとの訪問。この日は近くの麺類食堂「東京庵」を訪れたがまさかの廃業済み(8月10日閉店)。すぐ近くのもう1軒も少し前に廃業しているので落胆していたところ。じゃあとこちらを覗いたら営業中の看板が出ていた。ヨカッタ―。何度この古い建物の写真だけ撮って帰ったことか(笑)。店に入るなり年配の主人が「注文何にしますかー。」と。ずっと前から決めていたのでカウンター席に腰掛けつつ「鶏球飯(かいこうはん)、ご飯少なめ」と返事出来た。そうでなかったらあたふたしたろう。店内はキャンディーズや立木義弘撮影のヌード・ポスターが飾ってある昭和から時間が止まった内装(笑)。すぐに主人の調理が始まる。

手際が良いのであっという間に「鶏球飯」が完成。事前に知っていたのでご飯を少なめにしてもらったが、少なめでも普通の店の量。指定しなかったら四苦八苦するはず(実際に後客に運ばれた品は普通で大盛の量だった)。若干前に傾斜しているカウンターでスプーンを取り上げ、熱々の「鶏球飯」をいただいていく。いくつもの小さめの鶏のから揚げの他に、白菜、キクラゲ、タケノコ、人参などが中華餡と絡まってご飯の上にのっている。餡は色付きこそ薄いが、ちょうどいい塩加減。旨い。後客が次々と入って来るが、慣れている人は決め打ちで扉を開けるなり注文してから座っている。カウンターの上にピッタリの小銭を置いて勘定を済ませ、席を立った。若い客が多いがそりゃそうだろう、この量でこの値段だもの。また伺いたいナ。(勘定は¥450)

 

 

水月楼

愛知県名古屋市中区平和1-6-13

 

( 名古屋 なごや 東別院 ひがしべついん 平和 へいわ すいげつろう 中華料理 中国料理 カイコー飯 かいこう飯 )

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パーラメント・ファンカデリック(feat.ジョージ・クリントン) @名古屋・DIAMOND HALL

2024年09月22日 | ライヴ(日本公演)

パーラメント・ファンカデリック(feat.ジョージ・クリントン) (9月19日・名古屋・DIAMOND HALL)

パーラメント・ファンカデリック(Parliament Funkadelic)が来日。Pファンク(P-Funk)でもオールスターズ(P-Funk Allstars)でもない名義だがどう使い分けているのかな。今回はフェス出演の為の来日の発表があったが、その後単独公演が大阪と名古屋で開催されると発表があった。過去に名古屋公演があったかどうか知らないが、近年の来日ではフェスだったり名古屋飛ばしだったと思うので、とうとう間近で御大ジョージ・クリントン(George Clinton)の御尊顔を拝謁出来ることに(笑)。当日は9月の後半とは思えない酷暑で、ダイアモンド・ホール入場前の狭い階段での並びが暑くて死ぬかと…。会場は超とまではいかないが、熱烈なファンが集まって満員の盛況ぶり。

始まるとステージはすぐに15人程の大所帯のメンバーに占拠され、大ファンク大会の始まり。御大は後から出てくるのかと思っていたら最初から登場。御歳83だそうだが元気いっぱい。とうとうライヴで観ることが出来て感激だ…。ステージには椅子が用意されていて、御大は後ろ向きに座っていることが多いが(写真下1枚目)侮ってはいけない。ちゃんと指や手振りで指示を出していて、ブレイクするタイミングは全て御大の指示通り(1回失敗していたが・笑)。フリーでカオスなステージのように見えて、その実すべてジョージ・クリントン総裁の統制下にあるのだ。しかもここぞとばかりにステージ前方に進み出て観客を煽り倒す(写真下2枚目)。当人は合いの手中心だが衰えを感じさせない。もちろん会場は大盛り上がり。

 

カオスと言えば殿堂入りメンバーのマイケル・ハンプトン(Michael Hampton)のギター。このバンドのもう一面でもあるヘヴィ・メタルなギター・ソロで弾きまくるのだが、その爆音が耳に突き刺さる。本当にステージでは音やリズムが拾えているのかなと思うくらいの音の塊が押し寄せて来て、久しぶりに自分の鼓膜の心配をした(笑)。

若いメンバーを全然知らないのだが、世代的には当然の如くヒップ・ホップ世代だろう(→この時代に来日メンバーの詳細も分からないとは…)。所有している直近のアルバム(といっても10年前の発表だが)にもヒップ・ホップ要素の強い曲が収録されていた(正直ちょっと違うなァという感じも…)。名前も知らないが、煽り役の若い衆は中日ドラゴンズの帽子とタオルを被って終始ステージを盛り上げ、フロアーにも降りてきていた。

サブ・ヴォーカルの女性2人は全く対照的。1人は70年代ソウルの雰囲気を漂わせ、もう1人(ジョージの娘!?)はチャキチャキの現代っ子風(彼女のボディはアスリート並み!)。残念ながら彼女らのマイクは少々オフ気味だが、ステージに華を添えている。ホーンズはそれぞれのソロも用意され、ステージ上では御大がお手並み拝見とばかりに煽ったりも。ただこのハードなファンクを支えるベースとドラムス担当は、その重要度に比して他のメンバーと比べてあまり表にフィーチャーされないのはどうしてだろう?

セットリストはパーラメント、ファンカデリック、それぞれを取り合わせてファンクの古典が目白押し。贅沢だなァ。とはいえちゃんと先のアルバム収録の新しめの曲や、ヒップホップ・スタイルの曲も挿入。バランスを取っていた。若い世代のアーティストがお爺ちゃん世代の総帥に敬意を表している姿が微笑ましい(←本当は厳しい世界なのだろうが)。大音量の下、レジェンドの姿をしっかり目に焼き付けることが出来て素晴らしいライヴだった。満足。

※このステージがオフィシャルによってライヴ配信(ステージ上でのスマホ撮影)されています Part.1 Part.2

  

 

- Set List -

(Not Just) Knee Deep
One Nation Under A Groove
Flash Light
Pole Power
Meow Meow
Get Low
Do That Stuff
Funkentelechy
Super Stupid
P. Funk (Wants To Get Funked Up)
All Your Goodies Are Gone
Maggot Brain
Jump Around (House of Pain cover)
Give Up the Funk (Tear The Roof Off The Sucker)
Atomic Dog (George Clinton song)
Red Hot Mama (w/ CHITAA on drum)
Up For The Down Stroke

 

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