前回リサーチ不足で失敗した渡し船による木曽川渡河(笑)。今回はちゃんと営業日を調べて乗船に成功。折り畳み自転車と共に岐阜県羽島市から対岸の愛知県一宮市の西中野へ。この日も連日続く酷暑日(訪問8月上旬)。暑いなんてもんじゃなく、日差しが刺すように熱い。ある喫茶店で休憩しようと思ったが休業日だったのではす向かいにあるこちら「ツル」へ。店先のオレンジ色のテントは新しいが看板などからすると結構経っていそう。店に入ると店内は改装しているようだがカウンターなどは古いものがそのまま。ご高齢の女将さんが1人でやっていらっしゃった。テーブル席に腰掛けアイスコーヒーをお願いすると、まだモーニング・サービスの時間帯だったようで「パンはバター?あんこ?」と訊かれた。朝は食べてから出てきているので辞退して、茹で玉子のみいただくことに。
演歌のBGMの下、冷たいアイスコーヒーが出される。豆菓子付き。暑い中、自転車を漕いで来たので冷たい飲み物が嬉しい。いつもはほとんど入れないが、ガムシロップも少し入れていただく。後から出てきた茹で玉子はモーニングでありがちなしっかり茹でではなく、程良い軟らかさが残っている。塩を振っていただいた。先客も後客も勝手知ったる高齢の常連客ばかり。女将さんも加わってあーだこーだと世間話を続けていて楽しそう。休憩させてもらって勘定(申し訳ないくらいの値段)をお願いすると「まだお茶が出ますけど…。」と女将さん。有り難く辞退してお暇した。(勘定は¥350)
↓ 再学習して「愛知県営西中野乗船場」へ(笑)。羽島市側の乗船場にあるポールのハンドルを回して旗を揚げると(写真下1枚目)、すぐに向こう岸に動きがあり、船が近づいて来た(写真下2、3枚目)。自転車ごと乗船し、救命ベストを着用してすぐに出航。こちら乗客1人に対して担当職員が3人も乗っており申し訳ない限り(笑)。
↓ 愛知県営だから操舵しているのは県職員だろうが、どういう方が配属されるんだろう。近くにジェットスキーを乗り回す若い連中の集まる岸があってこの船の航路を横切ったりするので「邪魔すンなよ!」と怒号を浴びせていた(笑)。しかし好天の下、船に乗って河を渡るっていうのは心躍り、且つ気持ちのいいものだ。無料だというのも有難い。旗はどの程度の頻度でチェックしているのか訊いたら、始終目を配らせているとのこと(ただ夕方の逆光で見えにくいことはあるらしい)。
↓ 午後の復路は船着き場で待っていると何故か川下の方から客を乗せて船がやって来た。職員の方々は午前と同じ。たまたま同乗した大きなバックパックを担いだ青年は何と東京から来たのだそう。この渡し船が近々廃止(※)になると知ってわざわざ来てこれに乗り、この後に名鉄に乗って豊橋市営の「牛川の渡船」に行くのだとか。物好きも居るものだ(←お前が言うな)。対岸に着いたらどうやって移動するか訊いたら最寄りのバス停でコミュニティー・バスを待つと言う。この炎天下で飲み物も持たずに立っていたら死んじゃうぞと車で愛知県側に戻って萩原駅まで送ってあげることに。(※職員の方に尋ねたら、一応存続の話も出ているのだとか)
Coffee ツル
愛知県一宮市冨田宮東1789
( 一宮 いちのみや 羽島 はしま 喫茶ツル コーヒーツル 富士コーヒー アイス・コーヒー モーニング 渡し船 渡し舟 わたしぶね 西中野の渡し 中野の渡し )