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河村顕治研究室

健康寿命を延伸するリハビリテーション先端科学研究に取り組む研究室

第86回 人工関節の機能高度化研究会

2011-03-12 | 研究・講演
久しぶりにナカシマメディカル 本社で行われた人工関節の機能高度化研究会に参加した。

最近は土日でも何かしら用事があるのでなかなか研究会にも参加できない。

本日は地震の影響で関東の先生方はほとんど参加されていなかった。
また、今日は国立大学の入試とも重なっており、さらに参加者が少なかった。
それでも京大の富田直秀教授は参加されていた。

私も暇なわけではないが、研究会などに積極的に参加することはいろいろな意味で有意義である。

講演の感想

2011-03-12 | 研究・講演
昨日の市橋先生の講演タイトルは
『筋の機能と運動療法』
であった。

いくつかのテーマについてお話をされたが、Extensin Lagがあると歩行時に膝折れするのか?というトピックについて、手術で大腿四頭筋を切除した患者さんでも膝折れせずに歩けるので、ヒラメ筋のCKCでの脛骨を後方に引く作用が重要だとのコメントが印象に残った。
以前はハムストリングの作用が重要と考えていたが、実際にはスクワットなどでもハムストリングはあまり筋活動を示さないので、現在はヒラメ筋に注目されているのだとか。

私は少し考えが違う。
CKCでハムストリングがあまり筋活動を示していないからと言って作用していないと言うことにはならないと思う。
二関節筋の腱様作用で張力を発揮していることだってある。
やはりハムストリングの股関節伸展作用でCKCの状態で膝伸展というのもあると思う。

真実はハムストリングだけでもなくヒラメ筋だけでもなく、殿筋、ハムストリング、下腿三頭筋すべてがバランス良くCKCの状態で膝伸展を起こす働きをしているということなのではないだろうか。