katsuまるはだかぁ 芸術家への道

モザイクアート一直線のkatsuの日記

棟梁、りょうさん、ラパンさんの相席教室

2019-06-05 07:09:30 | モザイク教室
今日は棟梁にりょうさん、ラパンさんの3人の相席教室。そんな中、りょうさんのチューリップの鏡が完成したのね。正直な所、本人もここまで時間が掛かるとは思っていなかっただろうし、逆に仕上がりもここまで良くなるとも想像していなかっただろうと思うのね。何しろ次は何を作りますか?って、

話になった時に、家にこんなのがあって・・・って、そんなスタートは、気持ちとしてこれが使えるならやって見たいなぁ・・・くらいの感じだと思うのね。そんな場合、軽い気持ちでの思い付き位なのだから、軽く終われると気持ちのバランスが整いやすいと思うのね。ん・・・そうね、例えば可愛い・・

なんて表現の場合だったら、可愛い値段だとバランス良いと思うのね。それが可愛い鉛筆・・・って言ったら、可愛い値段っていくら?って各々の判断になるのだけれど、100円、200円、300円・・・と値を上げて行くと、何処かでそんなにするのならもういらない・・・ってなったりする。つまり何処かに

ボーダーラインがあって、それを超えると購買意欲が無くなるし、もっと言えば可愛いと表現しただけで、最初からいらない場合だってある。ただ制作となると購買とは違うけれど、これはどうか?と相談された時点で、やりたい気持ちはあるのだから、ただの気紛れでは無いと思うのね。

その時にまず難しいのは、自分のやりたいモチーフとその下地がマッチする事だと思うのね。今回のりょうさんは鏡ありきでモチーフ選びとなったのだけれど、幅の狭い敷地で左右対称が作りやすいけれど、輪郭がクネクネしていて難しくこれをクリアーするにも難易度は高いのね。これがツルンとした楕円

だったのなら、何も切らずに張るだけの縁取りも出来るのだからね。ただそれじゃここでりょうさんは困ったか?となると、左程では無く割と軽く抜けたと思うのね。ただ、ただでさえ狭いゾーンで縁取りをすれば、更にモチーフゾーンを狭くする事になるのだけれど、縁取りをしないとタイルの切り口が、

外側に向くのは安全では無いな・・・の判断から張って貰いたいとなると、そこは仕方無い事になるのだけれど、狭くなればなるほど、当然メインになるモチーフに負担が掛かる事になるのだけれど、何とかモチーフに合わせて1cmタイルやガラスタイルと素材を変えてチャレンジしつつ、逃げ切ったのね・・・。

ただ本人がこの時点でこの鏡にここまでの時間が掛かる事を想像したか?となると、多分そうは思っていなかったと思うのね。ただ頑張った・・・って純粋にね。始めちゃったし・・・そんな気持ちでやっと後はバック・・・になるんだけれど、後はバック・・・ここね。こんな時に棟梁は終わったって気持ち

になったりするのね。多分、色んなモノ作りをして来た人で、尚且つ器用だから、メインな場所を切り抜ければ、後はスイスイと・・・って感じになるんだろうね。でもりょうさんは、そうならないのね。逆にメインだろうが、バックだろうが、関係無く常に一緒の時間であるってだけなのね。

そんなだから、気を抜く場所なんて無い・・こんな感じだから、そうね、良く言えばコツコツと粛々ととか、気を抜く事など無く、常にマイペースとか、けれど逆を返せば、後はバックなんて余裕は1つも無いって感じでもある訳で。この気持ちの差って大きかったりするのね。何故なら、そこまで行けば、

って気持ちに余裕があるスタートを切れるのと、何処まで行っても・・・ってずっとでは果てしなさが違う。でも逆に気持ちに余裕がある場合、後はバック・・・になったら楽勝なんて気持ちになり兼ねない。つまり余裕のある人にはその余裕でチャレンジをさせる事も出来る。しかしチャレンジには失敗は

付き物。そんな立て直しに最後の最後にバックがある・・・って言うような言い方があるのなら、余裕の無い人には、どうしたら余裕を作れるか?となった時、後はバック・・・なんて励まし方もある。同じバックでも人それぞれになる。ただこれは非常に単純な話であって、本来の指導って言うのは

そんな事じゃなくて、余裕で後はバック・・・って言っている人に、その余裕を奪うような事で上げもせず、下げもせず、それが出来るようになると安定が生まれる。つまり棟梁の場合なら安定感こそが課題になる。しかしそれがいつか手に入った時には、今度はその安定感を持ってチャレンジする

・・・そうなると、本当の意味での棟梁らしさとなる。それは失敗する怖さや、上手いと言われるようになるプレッシャー、発言の重み、責任そんなものを背負ったりするものなのね・・・だって相席の人がアドバイスを聞きたくなるからね。でも、そればかりを気にしていると、そんな事ばかりに

気を取られて発言を控えめにしたりすると、自分が出せない・・・けれどその発言は相手に取って吉にも凶にもなり得る。だから責任も重い。けれど、それに答える事で実は表現力が高まったりもする。それは相手に伝える為に伝わるような言葉や雰囲気、感じて貰えるようなしぐさや動作・・・

何しろ相手にきっかけになるような・・・そんな事が要求される。それを自分の身を下に置くと、常に楽になり目線を一緒にして、友達感覚で言えば言うだけで親切に感じて貰えたりもするけれど、逆にそう言われたから・・・と誘導してしまう事にもなるし、相手を傷付ける発言にもなる。

それはみにくいアヒルの子的な考えで、いじめられたアヒルって考え方もあるが、結果ハクチョウの癖に庶民の生活を体験しに来た奴って言い方もある。それは己を知らなかったからでもあり、あのままアヒルとして生きました・・・なら可哀そうでも良いが、結局ハクチョウ、腐っても鯛。

まっ、キャンディ・キャンディでも同じ話だけれど・・・。可哀そうな子は結局、最初に思いを寄せた人と一緒になりましたとさ。みたいな話。おっと戻して、要するに習う人と教える人では立場が変わる訳で。勿論それは聞く側にも話す側にもそれなりの関係性は必要なんだけれどね。

ただこの3人はkameyaさんでも一緒なんで、気心が知れている人達。だからこそ、そんなやり取りがしやすいって事が大きく、試せる場所でもあったりするのね。お互いにね。おっと更に戻して、逆にりょうさんは、いかに身の丈、身の程みたいな縛りからの解放ってのがテーマであって、棟梁とは逆

だったりするので、2人が話すとお互いの足りないものがはっきりと判ったりして・・・凄い勉強になるものなのね。そんな中、車中で棟梁が右手が痛いんだ・・・心当たりが無いって話を拾って、りょうさんとラパンさんが原因を究明してくれたらしいのね。おっ、良いじゃん。

でも色々聞いたけれど、何も見付らない・・・って言うのね。二人掛かりで向き合って見つからない・・・恐らく1週間や10日は振り返ってくれたはず。ではそれでは無い事・・・そもそも利き手の右である事・・・何故右なのか?単純なら無理してモノつくりをしたなのね。ただ思い当たる事が無い

・・・さてそうなると、意識する事の中では無い事が原因だろうな・・・そんな場合、棟梁なら2人の娘さんと犬・・・ここに何かあったら精神的ダメージに繋がるだろうが、そこにも問題は無さそうだし、となると、みんなが集まった時に無理して盛大な料理でも作ったとか?・・・でも無さそう。

ん・・・そうなると、無意識・・・つまり大した事が無いって気にも掛けないような事が原因。となると、棟梁が得意な事で、後はバック・・・的な要素がある事となると、バックとか洋服とか本人曰く、チッチキ終わるような事・・・何かしなかった?って聞くと、あっ・・・バック作ったって。

すると、りょうさんがこれ?って棟梁のバックを見るなり、凄いな・・・って顔をしたのね。つまり大変な事と判断した事になる。そこでその大変さを具体的にする為に棟梁に何日やった?って言うと、2日位・・・って。当然、その質問をしている時に見ているのはりょうさんの顔。えっ・・・。

これは相当掛かるんだな・・・ってすぐに判った。そこで何日掛かる?って聞くと、1週間いや10日かな?しかもそんなに上手く出来ないと思うし・・・って。なるほどね、それだわ犯人は。つまりたった2日の事なんだね・・・棟梁に取って。でもりょうさんには4倍5倍の話。それを2日。

無意識で無理をした事になるね。しかも最近使わないような指先の筋肉・・・自覚の無さなのね。この無意識さを意識的に直す事が大事なのね・・・

この先の上手さを求めるのならね。そんな中でのラパンさん。


蝶に入ったんだけれど、実は形から言うと蝶と言うよりもアゲハなのね。じゃ蝶は?って言うとモンシロチョウみたいに丸いシルエットで可愛い色。アゲハって言うと黒を使いたくなる・・・けれど、ラパンさんはこの綺麗な中に黒は・・・と躊躇する。でも1匹で1cmタイルを1.5枚程度。

そんな致死量な量では無いんだけれど・・・それを棟梁とりょうさんの2人は良いじゃん・・・って言うのね。所が今度はりょうさんが新作の縁取りを・・・となった時には、フクロウを色んな色を使いたいって事なんで、こんなのは?とガラスタイルを出すと・・・


今度はラパンさんが良い・・・凄く良いって。さっきは躊躇したのに。誰でも自分の事では慎重になるし、普通なのね。しかも、ラパンさん、私も自分の猫をモチーフで作る時に使いたい・・・って。だからダメって却下。理由は1つで遺影に見えるから。勿論2人共に気が付いていたんだけれど。

いずれにせよ、3人はこのやり取り全ての話がお教室って感じて貰えるようになった人なのね。それは眼に見える技術では無くて、想像力、洞察力、観察力・・全てオリジナルに必須な事。単なる御茶飲み話にせずに、全部が得られる事だらけな話。勿論、必要な人であれば・・・であって、必要無い

人には面倒で厄介でうんざりな話なんで、ご自由に・・・って話。そんなこんな後はノアさんの作品。

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