katsuまるはだかぁ 芸術家への道

モザイクアート一直線のkatsuの日記

慶應労作展、ロンともう一人の2回教室

2016-07-18 06:19:57 | モザイク教室
今日は恐らくアトリエ初の午前、午後、そして夕方からの3回教室だったんだけれど、班長が変更を・・・って事で移動になって、午後から1人と夕方からロンって事になったんだけれど、その2人が労作展の2人なのね。ただ流石にこっちとしても時間差にしないと、一緒に2人はきついのね・・・。

何しろ相席は切る事、張る事に不慣れ同士では、先生の取り合いになるし、もっと言えば単なる夏休みの宿題じゃないからね・・・労作展は。
教える側にもプレッシャーがあるからね・・・・勿論、ちゃんとしたのを出したい・・・と思えばね。

それがそんなたった1日の労作展の嫌な思いくらいなら別に・・・・って思うのなら、ここには来なくても提出出来るだろうし、むしろそんな単純な話は悩む必要が無いのね。本当に難しいのは・・・・本当に難しいのは、一体どのグレードを本人が提出したいのか?・・・

これが例えば2年目のロンなら、前年度を踏まえて・・・と、この位なのかな?って言うこっちの予想とロンの持ち時間を摺り寄せた折り合いなんて事が出来るが、他の3人のように初めて・・・となると、一体どの位を求めているのか?・・・・ここ。

でもね、じゃ初めてモザイクする子にどの位のグレードにしたいですか?って質問は酷でしょ?だから、持ち時間を聞くのね。一体この夏どんな時間を費やすつもりですか?ってね。それを例えばクラブ活動をやっていないから、この夏全部を・・・なんて言う子がいたとしたら・・・・・・?

その時は、えっと・・・でも慶應だからね。って止めるね。逆に適当な感じの子は来ないから、つまり普通はどの位なんだろう・・・?って様子を知りたい・・・と思うだろうね。ただ逆に、その子の環境はみんな違うし、運動系のクラブに入っている子は体力的に疲れているだろうし・・・。

逆にクラブに入っていない子なら、ここに来る事が楽しみ・・・なんて事になるのなら、それをあんまり来ちゃダメって言うのもね・・・それで持ち時間を目安に考えたりしているのね。大体どのくらいの頻度で来られる?ってね。勿論、お金も時間も掛かる事だから、親御さんにも同様の質問なんだけど。

そこの折り合いを決めてスタートしないと、たどり着くグレードを知っているのは俺だけなんだけれど、それを完成形としたものをこれだよ・・・とは見せられないから、難しいのね・・・・こっちのおつしけにはならず、でも楽々でも無く、習った上でのグレードもキープしつつ・・・ってね。

こんな事を考えていながら、同じ労作展の作品作りを2人一緒なんてとても無理。そんな話から時間差にしているのね。これがある程度の実力者との相席なら、その人の目を離せる事もあって・・・成立はするのだけれどね。

まっ、その位、労作展の指導はこっちとしても緊張感を持っているのね。って事で、午前中の空いた時間に家族の紋章作り・・・


そうね、チェーン部分はきちんと時間を取れる日にするとして、それ以外は時間で解決するだろうから、そっちを進める事にして・・・。
そろそろ次の展開って感じのバックについてのアイデアが欲しくなるのね。ここまで出来た上で、何が必要なんだろう・・・この作品には後、何が?

ここまでは伺った内容を網羅したもの・・・・そろそろ最後にもう一度お話しさせて貰った方が良いかもな・・・とも思うが・・・。

そんなこんなでまずは1人目の子のお教室から。ただ彼が一番最後に受け付けした4人目なんだけれど、一通り他のみんなの作品の概要が判った上での内容が穂竜って俺の作った金魚の種類だったんだけれど、それらを踏まえて額を作って置いたんだけれど・・・。

どうやら俺の作品のような銘木の作品を作りたいらしいのね。ん・・・それじゃ額じゃないな…確かにそうは聞いてはいたんだけれど、彼の言うままに金魚を銘木に彫ったとして、じゃどの位の時間が掛かる?って考えると、労作展に出す程の時間は掛からないはずなのね・・・。

これが大人であったなら、それで十分だと思うんだけれどね。そもそも子供と大人では持ち時間が違うのだから。しかも提出するものと趣味とでも比較として考えば、バック無しで銘木となると、下地を制作する事からやるのならそれはそれで成立する気もするが・・・・。

そんな訳で色々と話した結果、かぐやに作った焼き板のような額を作る事になったので、下地は次回までに作る事にして、ひとまずタイルを選んで貰って、切る事を専念する事にしたのね。それがトップの画像の楕円の量産。恐らくこれを自宅で9時間以上は掛かる宿題を出したのね・・・。

次回までに切って来て・・・ってね。まっ何とか困らない程度の宿題だとは思うんだけれど。ただルールは1日3時間以上続けて切るのは禁止。
少なくても今日の3時間ではグレードが下がらなかった事を考えれば、質の面を考慮するとそう言う事になるはず。

まっ、いずれにせよ次回のパーツの宿題が今後の目安になるし、こっちとしては下地の作り直しが宿題になっちゃったのね・・・とほほほほ。
そんなこんなで入れ替わってロンとなる。前回はちょこっとだけ張って立体のモザイクの大変さを知ったと思うんだけれど・・・。

それを踏まえて本格的に張る為には仕込みが大事になるのだけれど、おぉしっかり仕込んで来ているのね。それじゃ張って見ようかね・・となって、


そうね、正直大丈夫かな?・・・とやる前は4人で一番不安だったと言っても良いくらいだったが、終わる頃には結果として得たのが2つ。1つは兵馬俑のグレード。両目が入って、らしく見えた事。これでひとまず安心と、もう1つが着地の仕方。それがバックだったんだけれど、さっきの下地・・・。

そう、さっき却下になった額がロンには良かったらしく、このスペースなら何とかなるんじゃないか?・・・・って言う気持ちと、万が一、時間が取れなくても、アイデアで逃げ切れるってものが見えたらしく・・・これで後は時間で解決出来そう・・・って事になった。

そこで余裕も出来た事で、こんな話をしたんだけれど・・・。ロンの選んだ題材の兵馬俑は死なんてものが関わって来る。これが金魚や爬虫類って題材なら、輪郭を守れば中身は想像で・・・って膨らませる事も出来るが、それを兵馬俑でやって良いものか?となると、良識から言って有り得ない。

増して中学生としてね。これが芸術家の卵なんて言い方ならば、それが個性なんて言い方もあるだろうがね。そうなると目指すべきはちゃんと、きちんとみたいな格式や良識みたいな・・・と言うか、いずれにせよおふざけに見える事は禁止になる。

つまり規定演技であって、自由演技じゃないって事。ただそれって自分の好きに・・・みたいな自由さは奪われるから、自由にしたいと思っている人には苦しい題材なのね。けれど自分で選んだ・・・これがもし規定演技が得意って人には苦痛感は無いが、ロンはどうなのだろうか?って話。

でもね、去年のストーンズのロンウッドのギターといい、今回の兵馬俑といい、ある意味規定演技よりの題材が多い。つまりもし来年があるのなら、来年こそ自由・・・つまり自分で生み出すみたいな事をやるのなら、初めての試みみたいな事になるだろう・・・って話。

そんな事を踏まえて、今年の題材は作品の重み・・・この兵馬俑を当時作った人達の気持ちになって考えろ・・・である。単なる宿題をやるな。
死んだもの達へのはなむけのようなもの・・・それをどんな気持ちで作るのか?腕があったり由緒正しい家柄なら、始皇帝を作れるかも知れないが、

へっぽこの腕だったりすれば、粘土をこねるだけかも知れない。それはクラブ活動でも勉強でも現代でも同じ事。試合に出られる奴もいれば、ベンチにも入れない奴もいるだろうし、受かる奴もいれば落ちる奴もいる。出たら出たで活躍できるかも知れないが、失敗してブーイングを受けるかも・・

そんな事を思う事。答えなんて出なくて良いから、葛藤してみって話。楽々作らず、あんな事こんな事を自分の作品を良くしたい・・・なんて誰もが考える事では無くて、先人達を想像しろって事。それが自由演技の奴が斬新なアイデアを考えると言うのなら、それとは相反する考え方に繋がる・・

俺はそう思うのだけれど・・・どうかな?って話をした。えぇぇ、中学生に・・・って思う人もいるかも知れないが、俺は兵馬俑を作る人として・・・って取り組み方を話しただけで、中学生に言っているつもりは一切無いし、もし中学生を意識するのなら、限られた時間の中での着地の仕方であって

一体何がモラルだったり倫理だったりするのだろうか?・・・と教える者側としても考えさせられるお題である。ただ、そうは言っても今日得た2つはロンに取っても大きいが、俺に取っても大きな2つだったのね。

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