katsuまるはだかぁ 芸術家への道

モザイクアート一直線のkatsuの日記

働くおじさん・・・・小さな子達がいっぱい・・・・

2010-11-26 00:08:54 | モザイク作家
先日お話した近所の小学2年生が30人位やって来た・・・・凄いなやっぱり・・・
何しろアトリエは狭いもんで、子供が10人も入れるか入れないか・・・?って感じ。

何回かに分けて入って貰うにしろ、道路にはみ出ていたら車に引かれないか?と心配で
先生に込み合っても敷地の中に入れて後にいて下さい・・・と余計な老婆心・・・

押し合って怪我すんなっ・・・ケンカすんなっ・・・・慌てんなっ・・・もうそれは
ある意味保育士さんにも近い・・・けれど先生がひとたび声を掛けると、

みんなは俺を見て手を上げて質問して来る。何しろまっすぐな目をする・・・
何かメモもしていたみたいだった・・・katsuさんは何故モザイクの仕事をしているの?

当然そんな質問が来るのは判っていた事で準備もしていた・・・えっと、父が建築の
タイル屋だったから、後継ぎみたいに18年やったんだけれど、何か変わったタイル屋に

なりたいな・・・と思ってやっていたらテレビチャンピオンって番組で優勝して、
何かタイル屋じゃなくてこっちかな・・・?って感じに答えた・・・

他にも質問は何個かあったけれど、俺はこれが後からこんなにダメ-ジを受けるとは
思わなかった・・・・こんなにね・・・あはははは。

アトリエの中に入って貰った子達には、新作の下絵を見て貰ってこんなのを描いて、
お客さんに見て貰って、それをタイルって・・・・えっとタイルって知ってる?

知ってるぅぅぅって子もいたが、タイルって何で出来てるのぉぉ?えっと、そうだなぁ、
お茶碗とか作るみたいな土を固めて、釉薬って薬を塗って焼くのね・・・

そのタイルをこれで1枚ずつこうやって・・・パチンって切って・・・おぉぉぉぉ凄いぃ
〔1cmタイル1枚切っただけで凄いって言われるとは思わず余りの反応の良さにビックリ〕

それでボンドってのりみたいので張るのね・・・こんな感じの説明を入れ替え3回。
それを数十分。別に苦では無く一生懸命に対応した・・・・俺頑張った・・・

みんながkatsuさん有難うございました・・・って言ってくれた瞬間、終わったぁぁぁ
って思ったんだろうネェ・・・俺。

あのさぁ、他の人達もいて他んとこ行ってんだろっぉぉぉ。俺さ負けくないからさぁ
俺んとこ来たの得したぁぁぁって思って欲しかったしさぁ、ちょこっとだけど、

お土産にしてっ・・・みんなで分けてって山周タイルを渡しておしまいっ。

その間、かぐやと繋がっていてお疲れ様っ・・・って言われたらどっと疲れてね・・・
どうしました?って質問すっから、あんな目で質問されてまともに答えたら、

俺は汚いぃぃぃって気になるよっ、しかも自分自身に嘘は無いか?とある意味吊るし上げ
とか、陪審員からの質問にも思えるような緊張感があったよ・・・とね。

消して悪い意味じゃない。ここまで授業として来てくれた子達に対しての責任感。
きちんと答えられただろうか?って自問自答。納得してくれたろうか?

満足とは言わないが、こっちに来て楽しかった・・・と思ってくれたか?
ここを見つけてくれた子が、あんなとこ面白く無かった・・・と苛められないか?

そう考えるといつもの通り、紹介者に恥を欠かせないように・・・とも考えるから。

そしてさっきの質問がここで痛烈なダメ-ジとなる・・・確かに答えた。
多少の言葉の不備はあったにせよ、大きく問題は無かったと思う・・・・しかし、

あれは質問の答えにはなっていないんだ・・・みんなが気が付かなかっただけだよ・・
だってあれは状況説明であって何故モザイクやっている?・・・って質問に、

俺の言葉で答えてはいない・・・勿論あの場ではあれで良かった・・・けれど、
本当はこう答えるのが俺らしい・・・あの場ではいけないけれど・・・

あのね、俺ね離婚してね、俺の事心配する人達が叱咤激励する為に何か言いたかった
・・・って状況があったのね、必ずそう言う人は仕事って所を突いて来るのね。

本来なら女1人くらいいないからって、めそめそして・・・もっと仕事に打ち込めっ。
こんなセリフを言いたかったんだろうね・・・ならば、そう言わせない、言われない

ように・・・絶対それだけは・・・って姿勢でやって来たんだけれど、タイル屋って
別に誰が張っても良いんだよっ。請け負った人間じゃなくても・・・。

それにそのままの気持ちでやり続けたとしても、所詮、単なる後継ぎの感覚。
自分の本当のやりたい事では無かったから、ただ良く頑張ったね・・って軽く言える

そんな18年にその後も頑張っていたとしても、伸びしろの無い人生に飽き飽きしてた。
けれど、同じような状況の弟弟子と毎日一緒に仕事して酒飲んで遊んでいる事で

ずっとこのまま続くのか・・・って暮らしていた矢先にそいつが死んだ・・・・
ずっと誤魔化せる人生だったのに・・・また1人になった・・・・

それがさ、モザイクってものを本気でやろうと言う気持ちに火を付けた奴がいる。
それはガウディのnatsu。妹がネットで調べてくれて、アポとって伺うと、

帰り際にタイルって素敵ですよね・・・って言うのさ。そりゃショックだったね。
タイルなんて建築、建設、関わったほとんどの人は金儲けの素材だよっ・・・

素敵かぁ・・・その時思ったさ。素人にそう言われちゃね・・・絶対負けない・・・
プロってこう言うもんだ・・・って言うとこ見せたい・・・そう思ったのが、

きっかけでやっている。そしたら上手くはなって行く分、どんどんとお金が無くなる。
辛かったねぇ・・・けれどそんな時に助けてくれた人達がいる・・・

また無くなる・・・また助けてくれる人がいる・・・この繰り返しなのね。
けれどそこに一緒に働きたい・・・って弟子まで出て来て、それじゃもっと本気に

ならないと・・・って生まれて初めて本気になったら、伸びしろある・・・今の俺。
まだ楽しい・・・とは言えないけれど、俺がモザイク作ると一人じゃないから。

孤独にならないから・・・って思った時期もあったけど、今はすこぉぉぉしだけ
大変だけど本当にすこぉぉぉしだけ・・・楽しい・・・から。これが本音。

常連の子供達なら真面目にこう答えるだろえね・・・良かろうが悪かろうが、
判ろうが、判るまいが、本気で聞かれたら本気で向き合う・・・・それが俺。

あんな目が沢山ありゃ、こっちも本気で向き合いたいが・・・今はここまで・・・
って感じがもどかしいね・・・

そもそも人に何かを言う・・・とは?常に自分自身にも問い掛けないと公平じゃないし
棚に上げて言うのなら、テレビの前のスポ-ツ観戦のヤジを言っている人と同じ・・・

お金は出さず、一生懸命やっている人に期待をかけ叱咤激励・・・そして自分は
何の努力もせず・・・・あらまっ。

今後も講師や先生、そして師匠なんてやって行くのなら、当然自分自身を振り返るって
のは必須事項。そう常に俺はどうですか?・・・と自問自答・・・・。

そんな朝・・・・おぉぉぉ長い枕・・・。みどりさん教室。


その後、作品作り。









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