かぐや帰国

今回のやる事は、あじさい完成で終わった。だから特にやる事が何も無し。
ただみんなのようにいつでもアトリエには来れないのだから、

かぐやには、いるだけでも宝の山の中にいるようなもの。
でも今回は久しぶりに来られてラッキ-・・・くらいに考えれば、ガツガツしなくても

あじさいだけで良いでしょ・・・?俺はそんな感じに思っていた。
きっとかぐやもそう思っていたんだと思う・・・来た時はね。・・・?さてさて。

人って強欲だから・・・。中々ね・・・かぐやに出来るのかな・・・・謙虚なんて・・・
むなしい・・・って字は判っても、へりくだって・・・って意味は・・・?判るまい。

へりくだる・・・明らかに人の下に付く・・・・上っ面でも無理だろうなっ・・・・
本当の意味は判り始めたようだが・・・・。

謙。こんな難しい事がそうそう判るはずは無いのは仕方無い。　　　　　　　　　　　　がしかし、意味が判らんでは話にならん。ただ判ろうとしなければ判らないまま終わる。

随分と今回はそれが理解出来た事だろう・・・。俺も随分と時間が掛かったけれど・・・
やっと意味が伝わった・・・そんな感じではある。

謙虚がしたかったら上に上がれ。下の立場に謙虚は無い。きっと声は届いただろう・・・
意味も判らず伝えられもしない。中途半端に思想も無い子を育てんなっ。

無いなら無い。あるならある。そしてもう1つ。　　　　　　　　　　　　　　　　　　例外なら、何もかも判ってどっちにも付かず。何もかも判って・・・・

そして更に民主主義。人数の多い方に黙って従う・・・・へりくだる・・・って何だ?
良く考える事だなっ・・・・弟子をやって行くのなら・・・。

そんなこんなの2泊3日。俺も奴も勉強になった。
そんな訳でここで生まれた金魚の子供を抱えてかぐやは帰って行きました。

その後、高校生レストランを観た。そうね・・・俺もまだまだ人に教えるなんてのは
満足な状況にはならないが、やってりゃその内に形くらいにはなる・・・・

ただ何事も本気だと本物を目指したくなる・・・・今の俺はね。
タイル屋の時とは違う。本物の追求。だから師弟関係もね・・・・。

さくらにしてもかぐやにしても、たった2人の弟子。
伝えられる時間に伝わるように・・・この繰り返し。

ただ、高校生レストランでは上に立つものとしての心構えなんてやってたが、
下の者が高校生だった。こちらは40を越えた大人。中々一筋縄では行かないのね。

すっかり自分形成が終り掛けている年齢に届く言葉を持っているかいないか?俺・・・

進化無い者はその場に立ち止まってそのまま終わりを迎える。消して悪い事では無い。
進化を求め、真価を問われ、そして常に向上している者であるならば、

その時、その時に置かれた立場の変化に対応するだけの技量・・・器量を問われる。
それは選ばれしき者の宿命。そうなりたいのならそのステ-ジに合う自分である事。

俺にも良い時間だった。