マダムようの映画日記

毎日せっせと映画を見ているので、日記形式で記録していきたいと思います。ネタバレありです。コメントは事前承認が必要です。

ファミリービジネス

2006-06-21 20:09:21 | 映画ーDVD
1989年アメリカ シドニー・ルメット監督 ショーン・コネリー 、ダスティン・ホフマン 、マシュー・ブロデリック 、ロザンナ・デ・ソート 、レックス・エヴァーハート

〈解説〉
犯罪の血で結びついた3代の親子の姿を描くドラマ。監督は「狼たちの午後」「評決」のシドニー・ルメット、原作・脚本はヴィンセント・パトリック、撮影はアンジェイ・バートコウィアク、音楽はサイ・コールマンが担当。出演はショーン・コネリー、ダスティン・ホフマン、マシュー・ブロデリックほか。

〈あらすじ〉
過越の祭の夜のこと、妻エレーン(ロザンナ・デ・ソートト)と共に彼女の実家を訪ねたヴィトー(ダスティン・ホフマン)は、息子アダム(マシュー・ブロデリック)と久しぶりに再会した。一家が祝いの食卓を囲んでいた時、アダムあてに電話がかかってくる。相手はヴィトーの父ジェシー(ショーン・コネリー)で、留置場に入っているという。父から保釈金を借りて、祖父を迎えに行くアダムは父のヴィトーより、祖父のジェシーを秘かに尊敬していたのだ。そんなジェシーにアダムは、研究開発中の酵素細胞と、そのデータ・ブックを盗み出す泥棒計画を打ち明ける。

〈感想〉
これは、公開している時から見たくて、見逃していた映画でした。
私のマシュー君特集の1本となりました。
3代の父と息子のか関係がコミカルに描かれていました。
息子はどうやって父を越えるか。
興味深いテーマをさらっと描いていました。

ショーンコネリーがスタンダードジャズを歌っていたけど、うっとりするほどいい声でした。
もっと聞かせて欲しかった。
「人は持っているカードで勝負する」
一身に罪を背負ったジェシーが、刑務所で体調を崩して、見舞いにきたアダムに言うセリフです。
重みがありました。
この映画では立場が悪いけど、ダスティン・ホフマンの父親の気持ちが一番リアルでした。
平凡な人間の辛い気持ちを、さすが、うまく表現していました。
マシュー君も、親の言いなりに秀才コースを歩いてきて、急に道に迷ってしまった青年をうまく演じていました。
こんなにハンサムだった。
こんな時があったんだ。(失礼ね)

相続人

2006-06-21 13:40:10 | 映画ーTV
1997年アメリカ ロバート・アルトマン監督 ケネス・ブラナー エンベス・デイヴィッツ  ロバート・ダウニーJr. ロイ・ハーラン  ロバート・デュヴァル

〈解説〉
見えない敵に命を狙われる敏腕弁護士の姿を描くサスペンス。「評決のとき」のベストセラー作家ジョン・グリシャムによる初の映画用書き下ろしの映画化で、監督には「ショート・カッツ」「カンザス・シティ」の名匠ロバート・アルトマンがあたった。出演は「ハムレット」のケネス・ブラナー、「悪魔を憐れむ歌」のエンベス・デイヴィッツ、「追跡者」のロバート・ダウニー・Jr.、「ディープ・インパクト」のロバート・デュヴァルほか。

〈あらすじ〉
ジョージア州サヴァナ。敏腕弁護士リック(ケネス・ブラナー)は、偶然知り合った女性マロリー(エンベス・デイヴィッツ)が、原理主義者グループと暮らす父親ディクソン(ロバート・デュヴァル)に悩まされていると知って力を貸す。親密な仲になるふたりだが、時を同じくしてリックの家族に魔の手がのびる。ついに子供まで誘拐されたリックは事件の黒幕を追い、事件の鍵を握る莫大な遺産相続にまつわる陰謀を知るのだった。

〈感想〉
名監督に結構豪華キャスト。
でも、最初のリックとマルローの出会い方が、なんか不自然な感じでした。
大型ハリケーンがサバナの町に近づいている雨の夜。
リックの勝訴のパーティーで働いていたマロリー。
それが初めての出会いだけど、マロリーの車がどしゃ降りのなかで盗まれて、断っているのにリックは家まで送って行きます。
貧しい家。誰かが侵入した様子、しかも盗まれたはずの車が戻っている。
マルローは父親の仕業と言う。
そう言いながら、着ているものを全部脱いでしまう。
そのままリックは抱きすくめて…朝。
疑うことが商売の弁護士が、こんな怪しい女と送り狼のように関係を持つのかなあと、すごく疑問でした。

あとのサスペンスは、スピード感もあって、面白かった。
ロバート・デュバルが狂気の漂う老人を好演していました。
ロバート・ダウニー・Jr.は酔いどれ探偵、でも、覇気がなく、ニヒルさも足りなかった。残念。
ダリル・ハンナはリックの部下。
これも、彼女の個性が生かされているとは言えませんでした。

カーズ

2006-06-20 09:12:37 | 映画ー劇場鑑賞
2006年ディズニー・ピクサー作品 ジョン・ラセター監督 声の出演:オーウェン・ウィルソン 、ポール・ニューマン 、ボニー・ハント 、ラリー・ザ・ケイブル・ガイ 、チーチ・マリン

〈解説〉
『ファインディング・ニモ』や『Mr.インクレディブル』を手がけたジョン・ラセターが、6年ぶりに監督を務めたフル3Dによる感動物語。“車たちの世界”を舞台に、いつも最速で走り続けていた主人公がふと立ち止まり、人生の意味とは何かをを見出していく。『シャンハイ・ヌーン』のオーウェン・ウィルソンや、大御所のポール・ニューマンらが声を担当する。3Dのリアルな質感とスピード感あふれる映像は必見。ピクサーとディズニーがタッグを組む最後の作品としても話題を呼んでいる。

〈感想〉
試写会に行ってきました。
これ、全部ほんとにCGなの?
すごい、驚きです。
美しいのは当たり前にしても、すごいリアル。
特に、マックイーンとサリーがドライブする、あの道路、あの景色!!
マックイーンと同じ感覚で感動できました。
脚本もいいわ。
勝つことばかりを考えている若いレースカーが、友情とか、人生にとって何が大切かを発見するストーリー。
笑って泣いて、いい映画でした。

オーウェン・ウィルソンの声もぴったりだったし、ポール・ニューマンは顔まで浮かんできそう。
カッコよかったわあ。
公開されたら、吹き替え版を見に行きたいと思います。

マダムと奇人と殺人と

2006-06-18 19:27:21 | 映画ーDVD
2004年フランス=ベルギー=ルクセンブル
ナディーヌ・モンフィス監督
ミシェル・ブラン/ディディエ・ブルドン/
ジョジアーヌ・バラスコ/オリビエ・ブロッシュ/ジュリー・アンヌ・ロット
〈解説〉
連続殺人事件の捜査と並行して、一風変わったビストロに集う個性溢れる面々のユーモラスかつブラックな人間模様が展開していくサスペンス・コメディ。『レオン警視』シリーズを含む30作品以上の小説を出版し、フランスでカルト的な人気を博する女性作家、ナディーヌ・モンフィスが、その『レオン警視』シリーズの中の『MADAME EDOUARD』を原作に、作者自身でメガホンをとった。レオン警視を演じるのは、俳優ばかりではなく、監督、脚本とマルチな才能を発揮するフランス映画界の重鎮ミシェル・ブラン。

〈あらすじ〉
舞台はベルギー、ブリュッセル。“美大生連続殺人事件"が発生。死体はそれぞれ名画収集家の墓の後ろに隠されていて、右の腕が切断されている。レオン警視(ミシェル・ブラン)は、なぜか触ったものが次々と壊れる助手の刑事ボルネオ(オリヴィエ・ブロッシュ)と、ぼやいてばかりの愛犬バブリュットを連れてさっそく捜査を開始する。次々と発見される死体。謎の人物からの電話…。そしてレオン警視が辿り着いたのは、下宿付きのビストロ、その名も“突然死"。そこには、ちょっと変わったキャラクターの人々ばかりが集っていた。おかまのイルマ(ディディエ・ブルドン)。いつもロゼワインしか飲まないローズ。まずい料理ばかり作るコックのジェジェ。いつも鳥を連れている老人、などなど。彼らは口々に事件の事など知らないと言う。しかし店の評判が落ちることを気にして、実は、下宿人が行方不明になっている事をひた隠しにしていたのだ。そんな中、イルマが一大決心をする。それは、かつて付き合っていた女性(!)との間に生まれた実の娘のマリー(ジュリー・アンヌ・ロット)と対面すること。それも“おかま"というありのままの姿で。

〈感想〉
題名の通り、奇人ばかりが出て来る映画でした。
そして、殺人は猟奇的。
そのアンバランスがとても不気味な映画でした。
イルマの凄まじいほどのオカマぶり。
刑事もその助手も受付のおばさんも刑事のお母さんも、ありえないほど変わっていました。
結末も衝撃的。
驚いて終わった作品でした。

ビッグ・バウンス

2006-06-17 17:03:07 | 映画ーTV
2004年 ジョージ・アーミテイジ監督 オーウェン・ウィルソン 、モーガン・フリーマン 、ゲイリー・シニーズ 、サラ・フォスター 、ウィリー・ネルソン、チャーリー・シーン

<解説>
「ミート・ザ・ペアレンツ」のオーウェン・ウィルソンと名優モーガン・フリーマンの共演で贈る異色の犯罪コメディ。「ゲット・ショーティ」「ジャッキー・ブラウン」などの原作者として知られる犯罪小説の名手、エルモア・レナードの原作を映画化。

<感想>
オーウェン・ウィルソン目当てに見たのですが、豪華キャストの割には盛り上がりませんでした。
いったい誰が本当のことを言っていて、誰が損して誰が得したのか、私にはさっぱりわかりませんでした。
ゲーリー・シニーズのリッチーが悪者なんだけど、その悪者ぶりの描き方が足りなかったから、ナンシー(サラ・フォスター)のイメージが悪くなったのかなあ。
どんでん返しも、わざとらしかったし、謎解きも納得できませんでした。
ジャック(オーウェン)とナンシーのラブシーンはきれいなんだけど、二人が心から愛し合ったのかどうか、私には謎でした。
サーフィンの映画かと思うほど、サーフィンシーンは素敵でした。
ハワイの自然も美しい。

京料理 桜田

2006-06-17 16:56:09 | グルメ
京都市下京区烏丸仏光寺入一筋下ル匂天神町 
TEL 075-371-2552 
毎週火曜日定休

京都でのランチはここが最高!と思っています。
一緒に行った友達も気に入ってくれたようです。

まず、玄関の清潔さ。
驚きのあるお料理の内容。
京料理は目で見て楽しみ、それを全部いただけるのが喜び。
しかも、リーズナブル。
小さいお店だけど、すみずみまで気持ちが行き届いています。
すばらしい。


藤田嗣治展~生誕120年パリを魅了した異邦人~

2006-06-17 16:48:48 | 展覧会
7月23日まで 京都国立近代美術館

 藤田嗣治(レオナール・フジタ)は、東京美術学校を卒業後、フランスに渡り、モディリアニらとともにエコール・ド・パリの代表的画家として活躍しました。とりわけ、裸婦に代表される“乳白色の肌”の美しさは、多くの人々の心をとらえてきました。その後中南米を旅行して日本に帰国しますが、第二次大戦後はフランスに戻り、やがて帰化して、再び日本の土を踏むことはありませんでした。

 これまで何度か開催されてきた藤田嗣治展は、その画業の全体像を示すには、必ずしも十分とはいえませんでした。また、その波乱に満ちた生涯ゆえに、数々の逸話による伝説としての藤田像が、画家としての評価をおいて、一人歩きしてしまった感もあります。

 この展覧会は、パリ時代から晩年にいたるまでの代表作約100点を、フランスやベルギーを加えた国内外から集めて展示します。日本初公開作品約20点を含めた作品を通して、あくまで一人の芸術家としての藤田嗣治の全貌を探り、伝説ではない、あらたな藤田像を見出そうとするものです。
(HPより)

個人の作品をこんなに集めた展覧会も珍しいのではないでしょうか。
すごく充実していました。
時代ごとに変わる画風。
でも、人物の目の力強さは共通していました。
動物を扱った作品の面白さ。
裸婦も西洋人が描いたのとは、どこか違っていました。
油絵も、さらっとしていて水彩画のようだし、バックに金箔を貼ったりして、やはり、日本の手法にこだわっているように見えました。
自画像とともにある猫ちゃんのかわいらしさ。
裸婦の足下にいる犬の愛らしさ。

圧巻だったのは戦争を描いた絵でした。
兵士の群像を描いた「アッツ島玉砕」。
一般の人たちの嘆きを描いた「サイパン島同胞臣節を全うす」。
これが、戦後批判されたのは不思議に思いました。
反戦の思いがあふれているように感じました。
ただ、戦争の絵だけ画風が違っていて、こういう絵を描きたいんだという野心も感じました。
藤田という画家はとてもエネルギーに溢れた人だったのだと思いました。

戦後、逃れるようにしてフランスに渡り、カソリックの洗礼を受け、日本国籍も捨てたそうです。
アメリカ経由でパリへ発つ時の写真も展示してありましたが、すごくおしゃれでかっこいいと思いました。

お部屋や、小物にもこだわりを示して、絵皿やボトルにも彩色していました。
壁一面に子供の絵も描いていたようです。
81歳で亡くなっていますが、最後まで、子供の心を忘れない人だったんだろうな、と思いました。


嫌われ松子の一生

2006-06-14 20:02:28 | 映画ー劇場鑑賞
2006年日本 中島哲也監督 中谷美紀 、瑛太 、伊勢谷友介 、香川照之 、市川実日子

下妻物語』の中島哲也監督が、山田宗樹の同名ベストセラー小説を映画化した異色のシンデレラストーリー。壮絶で不幸な日々を過ごしながらもハッピーな人生を目指して奮闘する、川尻松子の波乱万丈な生き様をつづる。教師からソープ嬢、殺人まで犯してしまう松子に『電車男』の中谷美紀がふんし、転落人生を送る女性の悲哀をコミカルに演じる。ベテラン俳優からお笑い芸人まで30人を超える豪華有名人の出演シーンも見逃せない。

この映画は評判がいいです。
今日も一日満席だそうです。
それはそうでしょ、すっごく面白い映画でした。
中島監督の「下妻物語」も面白かったけど、これはさらにパワーアップ。
出演者もスタッフも手を抜いたところはないのではないでしょうか。
完璧でした。

主人公の松子を演じた中谷美紀、「壬生義士伝」で彼女は演技派になった、と感心したのですが、この映画はそれを証明しました。
この役、難しいと思うのよね。
下手したら漫画になるし、嫌な女のまま終わってしまうかもしれない。
そこを笙(瑛太)の目を通して、神様と思わせなきゃならないから、ほんと、苦労があったと思います。
そして、ラストのセリフ。
思わず、泣いてしまいました。
やられましたね。

お花が咲き乱れたり、お月様が彼氏の顔になったり、ディズニー調のアニメが効果的。面白い。
凝った映像は、何度見ても発見がありそう。
音楽もすごく良かった。

今年は、邦画の当たり年じゃないかなあ。
これは、みんなにお薦めしたいです。

インサイドマン

2006-06-14 20:00:00 | 映画ー劇場鑑賞
2006年アメリカ スパイク・リー監督 デンゼル・ワシントン 、クライヴ・オーウェン 、ジョディ・フォスター 、クリストファー・プラマー 、ウィレム・デフォー

銀行強盗グループと事件解決に向けて奔走する捜査官、そして現場に駆けつけた女性交渉人らの心理戦を描いたサスペンス。監督は『25時』のスパイク・リーが務め、監督とは『マルコムX』以来2度目のタッグを組んだデンゼル・ワシントンが主人公の捜査官にふんする。銀行強盗をクライブ・オーウェン、交渉人をジョディ・フォスターが演じ、ハリウッドを代表する演技派たち豪華キャストの手に汗握る演技合戦が見どころ。

賛否両論だけど、私はなかなか面白かったわ。
スパイク・リーが娯楽作品に挑んだ、と形容されるように、娯楽作品として良くできていると思いました。
しかも、スパイクらしいユーモアやセンスの良さがあって、憎いね、と感心しました。
まあ、オチはありがちな、ナチスの時代の罪という、みんなが納得するお定まりのもので、古くさい気もするけど。
まあ、内容は置いておきましょう。

最初のクライブ・オーウェンの独白は笑ってしまいました。
ジョニー・デップの「リバテイーン」の冒頭をつい思い出してしまうから。
クライブのあの濃い顔のアップはちょっと、恥ずかしかったです。(クライブファンの方ごめんなさい)
でも、リーダーとしての風格は「キングアーサー」の時以上でしょう。
デンゼル・ワシントンは知的な感じと疲れた感じがとてもよかったと思います。
ジョデイ・フォスターも自信満々な嫌みな弁護士、ぴったりでした。
ウィレム・デフォーは、存在感を消して、それでも、要所を締めるいいポジションだったと思います。
というわけで、私はこの映画気に入りました。

神社の系譜

2006-06-14 19:57:38 | 読書
光文社 (2006/4/14) 新書 宮元 健次 著

伊勢、出雲、鹿島、靖国…そこには壮大な「意図」と「仕掛け」が表されていた「八百万(やおよろず)の神」と言い表されるように、日本には多様な神が祀られている。元来、神社には神の家である本殿はなく、神奈備(かむなび)あるいは三諸(みもろ)と呼ばれる山や、神籬(ひもろぎ)と呼ばれる木、磐座(いわくら)と呼ばれる石などで祭祀を行い、そこに神が宿ると信じられてきた。いいかえれば、自然そのものに神が融合していた。
このような自然=神といった概念は、どこからきたのだろうか。
本書は、神社の系譜を考える上で従来はあまり用いられなかった「自然暦」という視点を取り入れ、新たな切り口から神々の系譜について考える。

なぜこの本を読もうと思ったかと言うと、「ダヴィンチコード」はキリスト教のタブーに挑戦して、西洋の人たちは自分たちの思想のルーツにとても熱心なのに、日本人である私はあまりにそういう精神的なものに希薄ではないかな、と常々思っているからです。
この本は、そういう私のほのかな疑問に、かなりの部分で答えてくれる本でした。
将門の首塚の謎などは、ダヴィンチコードも真っ青なくらいの面白さでした。
古代神社から靖国まで、その位置によって存在の謎を解き明かそうと挑戦している本です。

日本人は仏教徒と言われていますが、私は神道の精神が生活習慣に生きていると思っています。
昔、お寺の仕事をしていて、お正月もお盆も先祖をお祭りする、神道の行事から来ていることを教えてもらいました。
お彼岸もそうです。
日本人は、仏もキリストも八百万の神の一つに加えてしまうし、将門や菅原道真という中央に逆らった人もたたりを畏れて神様にしてしまう。
秀吉や家康のような権力者も神様になれる、特異な思想哲学を持った民族と言えるのではないでしょうか。
七福神も、元は外国の荒ぶる神だと聞きました。
その精神がしたたかで、強いと思うのです。

でも、今の人たちは、私も含めてそういう自分たちの精神的な背景に、とっても無関心です。
それでも、強く正しく生きて行けたら問題はないのですが、迷子になっている人も多そうなので、ちょっと自分の足下を見るつもりで、この本が神道の精神や成り立ちを考える一端となれば、と思います。