マダムようの映画日記

毎日せっせと映画を見ているので、日記形式で記録していきたいと思います。ネタバレありです。コメントは事前承認が必要です。

ステイ

2006-06-28 18:32:04 | 映画ー劇場鑑賞
2005年マーク・フォースター監督 ユアン・マクレガー 、ナオミ・ワッツ 、ライアン・ゴズリング 、ケイト・バートン 、ボブ・ホスキンス

〈解説〉
精神的に不安定な青年の自殺予告を聞いた精神科医が、青年を救おうと必死になるうちに意識の迷宮にはまり込んでいく様を描いた新感覚スリラー。監督は『ネバーランド』のマーク・フォースターが務め、主人公の精神科医を『アイランド』のユアン・マクレガーが、自殺を予告する青年を『きみに読む物語』のライアン・ゴズリングが演じる。何が現実で何が虚構なのかわからないミステリアスな展開と、切ない感動を呼ぶラストが見どころ。

〈感想〉思いっきり、ネタバレです。
予告編を見ただけで、予備知識なしに見たので、見ている間は「何のことだろう、最後にはこの謎は解けるのか?」と不安な気持ちで見ていました。
見終わった後も「久しぶりに難解な映画を見た」と言う感じでしたが、ゆっくり思い出しながら考えてみると、監督の意図も伝わってきました。
人間が死ぬ前に何を感じ、何を考えるか、想像するしかないけど、夢を見た時のことを考えると理解できるし、監督が考えている臨死体験だと理解しました。
それにしてもちょっと懲り過ぎ。
個人的な思いに付き合わされたという感じ。

かもめ食堂

2006-06-28 18:27:55 | 映画ー劇場鑑賞
2005年 荻上直子監督 小林聡美 、片桐はいり 、もたいまさこ 、ヤルッコ・ニエミ 、タリア・マルクス

〈解説〉
群ようこが本作のために書き下ろした小説を、『バーバー吉野』の荻上直子監督が映画化した人間讃歌。凛としたたたずまいの中に優しさをのぞかせる食堂の店主役には、テレビドラマ「やっぱり猫が好き!」などで活躍する小林聡美。共演は『過去のない男』のマルック・ペルトラや片桐はいり、『ALWAYS三丁目の奇跡』のもたいまさこ。この個性的な面々がフィンランドの首都ヘルシンキを舞台に、のんびりゆったりとした交流を繰り広げていく様子を見るだけで幸せな気分になれる。

「バーバー吉野」に続く荻上直子監督、もたいまさこのコンビ。
「バーバー吉野」、新聞の紹介記事を読んで、期待し過ぎて見て、あのまったり感はとても気に入ったけど、この作品もDVDでいいか、とのんびり思っていたら、めちゃめちゃ評判がいい。
朝1回上映が、今週末から夜1回上映に変わるので、これはえらいこっちゃ!と今日、見に行きました。

〈感想〉
主人公のサチエさん(小林聡美)は、自分のお店にお客さんがひとりも来なくても、ちっともあわてない。
真面目にやっていたら、いつか必ずお客さんは来て、そしたら、満席になる日も近いと信念を持っています。
朝市場に買い物に行って、お店をピカピカにして、夕方はプールで泳ぎ、寝る前には合気道の基本技をして休む。
まったく、揺るぎがない。
「ガッチャマンの歌」を完璧に歌えるみどりさん(片桐はいり)は、日本での生活に疲れちゃって、どこでもいいからってフィンランドに当てもなく来た人。
観光客で、飛行場で荷物が届かないまさこさん(もたいまさこ)は、長い間親の介護をして、無事親を見送ってやっと自由になって、フィンランドに憧れてきた人。
この三人が、この食堂で働き、現地の人と交流していくお話。

前作のまったり感に加えて、サチエさんの心情そのままに、「いいものを作ったら、受け入れられる」という潔さが感じられる、すがすがしい作品でした。
3人の個性溢れる女優さんが、それぞれの世界観を出して、それがうまく解け合っていい雰囲気でした。
劇場のなかも、くすくすという温かい笑い声で満ちていました。

お料理もおいしそうだった!
ジュージュー焼いたしゃけ、ほっこり上がったトンカツをさくさく切る音、唐揚げ、ブタの生姜焼き、スクリーンから匂いまで漂って来るようでした。
きわめつけは、かもめ食堂のメイン料理、おにぎり!!
フィンランドの人たちも美味しそうに食べること。
朝ご飯抜きで見ていた私は「グーグーお腹が鳴らないように!」と祈りの心境でした。