マダムようの映画日記

毎日せっせと映画を見ているので、日記形式で記録していきたいと思います。ネタバレありです。コメントは事前承認が必要です。

青い棘

2006-06-02 16:31:10 | 映画ーDVD
2004年ドイツ アヒム・フォン・ボリエス監督 ダニエル・ブリュール 、アウグスト・ディール 、アンナ・マリア・ミューエ 、トゥーレ・リントハート 、ヤナ・パラスケ

1927年にベルリンで実際に起きた“シュテークリッツ校の悲劇”を映画化した衝撃作。主演にはドイツ映画界期待の若手人気俳優であるダニエル・ブリュールとアウグスト・ディールが抜擢され、若いがゆえのごう慢さと危うさ、そして美しさを存分に発揮した。当時の若者たちのゆがんだ欲望が垣間見られるとともに、愛と若さへの普遍的な憧れが、美しい映像とともに描かれている。

「愛のために殺し、愛のために死ぬ、人生の絶頂期、一番美しいときに」
おばさんが、まったく忘れていた人生美学がテーマの作品でした。
映像がとても美しく、難しい心理劇を彩ってました。
ギュンターがもてあぞぶ拳銃にとまったチョウチョが、ふっと飛び立つ映像なんて、どうやって撮影したのだろう。
まさか、蝶にも演技指導したとか?

ドイツ近郊の美しい自然を背景に、自分の世界に陶酔する早熟の若者たち。
本当にあった事件を基にしているというのも驚きです。
幾重にも交錯する恋愛模様。
男女を越えて異様に見えます。
でも、公開当時も話題になった美形俳優たちに助けられて、どろどろにならないところがすごいです。
ダニエル・ブリュール君、あまりハンサムとは思っていなかったけど、これは、きれいでした。