幹事クリタのコーカイブログ

テニスをはじめあれこれ好き勝手書いています。「幹事クリタのコーカイ日誌」のブログ版です。

御嶽海の初優勝

2018-07-21 23:59:34 | 大相撲
 大相撲名古屋場所で千秋楽を待たずに関脇の御嶽海が優勝を決めました。もちろん初優勝です。木曽出身なので名古屋場所はご当地場所ですから、喜びもひとしおでしょう。

 今場所は3横綱が揃って休場した上に、新大関の栃ノ心まで休場してしまいました。残る大関の高安と豪栄道は相変わらずパッとしないので、関脇である御嶽海が優勝したのは番狂わせではなく順当に近いと言えなくもありませんが、それだけ休場者が出たこと自体が異例ですから、やはり意外な結末ではあります。

 御嶽海は学生時代に学生横綱とアマ横綱の2冠を達成して角界入りしたエリートですし、これまでも順調に出世を重ねてきました。昨年春場所に新小結になって以降、三役の地位を1年以上守り続けています。そして運に恵まれたとはいえ初優勝。先場所9勝、今場所もここまで13勝ですから、来場所11勝以上なら大関昇進の目もあります。

 御嶽海のよさはスピードと安定感です。突き押し相撲ですがパワーよりも速さで勝負するタイプ。そして足腰がしっかりしているので簡単に叩きを食わないところが長所です。栃ノ心と違ってモンゴル横綱勢にもそれなりに健闘してきていますし、なにより年齢がまだ25歳。今後の大相撲を背負っていく一人です。

 同世代には逸ノ城、正代、阿炎、輝、大翔丸、大栄翔、千代翔馬、豊山、朝乃山、北勝富士ら多士済々、世代交代を虎視眈々と狙っています。この世代がもう30歳を超えた上位陣を倒さなければならない時期です。今場所の御嶽海の優勝がその契機となるかも知れません。
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乃木坂とAKBの曲が逆?

2018-07-20 23:59:51 | AKB&乃木坂
 乃木坂46の21枚目のシングル「ジコチューで行こう!」は斎藤飛鳥センターの夏らしい賑やかな曲です。最初に聞いて乃木坂にはちょっと珍しいタイプの曲だなぁと感じました。「ガールズルール」という白石麻衣センターの夏曲がありますが、これにノリは近いのですが、すでに5年前の曲であり、最近のスタイリッシュ路線の乃木坂にしては異質です。特にこの手のタイトルは乃木坂らしくありません。

 そして同じ時期に発表されたAKB48の53枚目のシングルで総選挙曲の「センチメンタルトレイン」。こちらは逆にしっとりとした曲で衣装も含めて乃木坂路線。センターは総選挙で1位を獲得した松井珠理奈、なんですが、休養中で未だにPVどころかレコーディングすら行われていないそうです。音楽番組でも彼女抜きで披露されています。

 同時期の曲なのに、どちらも「らしくない」仕上がりになっていることから、ファンの間で囁かれているのが「急遽お互いの曲を入れ替えたのではないか」疑惑です。これには単に曲調やタイトルがそれぞれ似合っていないということだけではなく、松井の炎上による休養が関係しているのではないかと勘ぐられているからです。

 松井の炎上騒動とは宮脇咲良に対する「パワハラ」発言によるもので、これを世間から叩かれてしまい、松井がメンタルを病んで無期限休養に入ってしまったとされています。センターへの当て書きが得意な秋元康が松井のために「ジコチュー」を書いたのに、この騒動が大きくなりすぎてシャレにならなくなってしまったために急遽曲を入れ替えたのではないかと噂されているわけです。

 これは本当に説得力のある「憶測」で、秋元がデビュー時から秘蔵っ子として可愛がっている松井のことですから、彼女を守るためにもこれくらいのことはやっても不思議はありません。ただ、当然のことながらそんな理由だとしたら乃木坂ファンは怒るわけで、いろいろと波紋を呼んでいます。

 この憶測が本当かどうかはもちろんわかりませんが、どちらも「らしくない」ことは確かです。もちろんいつまでも「らしい」曲ばかりでは広がりも進化もありませんから悪いことではないのですが、僕はむしろ損をしたのはAKBではないかと思っています。乃木坂には夏くらいこういう賑やかで盛り上がる曲があった方が幅が出て良いと思います。と言うか、いまの乃木坂ならどんな曲でもいけるだけのパワーがあります。

 しかし落日のAKBにとって松井センターには全然似合っていない、しっとりとしたあまり盛り上がらない曲で勝負するのは無理があります。1位松井、2位須田という順位なら、SKEっぽい元気なダンスナンバーこそ相応しかったのに、卒業前の高校生の恋愛ソングって、そりゃセンターが違うだろうって誰でも思います。松井がこのまま出てこられないなら小栗有以をアンダーでセンターに起用した方がいいんじゃないでしょうか。彼女がセンターなら似合う曲です。
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夏太り

2018-07-19 23:18:20 | 健康・ダイエット
 酷暑が続いています。世の中には食欲がなくて夏痩せしている人もいることでしょう。しかし、僕は大抵こうした暑い時期には逆に太ります。この数日でしっかり1kg以上体重が増えました。1月にダイエットを始めて以来、ここまではっきり増えたのは初めてです。ヤバイです。

 なぜ太るのかは簡単です。食欲は落ちないのに運動量が減ったからです。カロリー消費が少なくなっているのは、当然暑さで動いていないから。ウォーキングもしていないし、テニスもかなり抑え目にしています。そもそも体温維持にカロリーを使う寒い時期と違って、じっとしていても暑いのですからカロリー消費量がかなり下がっていることは間違いありません。

 それに比べてカロリー摂取量は増えています。生まれてこの方、暑さで食欲が落ちたことなど一度もないですし、むしろビールをグビグビ飲みたくなるし、アイスクリームのような冷たい食べ物を積極的に摂取してしまいます。口当たりがさっぱりした食べ物が多い季節なので、余計に食べやすくて食べてしまうのです。

 このまま猛暑が続くと、どんどん夏太りしてしまいそうで本当に危険です。ここが我慢のしどころというか、頑張りどころというか。涼しくなるまでまだまだ先が長いだけに、かなり根性を入れ直さないといけません。自然と夏痩せする人が羨ましい限りです。
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39℃では動けない

2018-07-18 23:37:20 | 健康・ダイエット
 猛暑が続いています。今日は名古屋でも39℃を超えました。名古屋の気象台は本山の小高い丘の上にありますから、あそこで39℃では都心は軽く40℃をオーバーしていたことでしょう。死にます。

 ウォーキングは梅雨明け以降ほとんどできていません。この暑さの中ではとても無理というか、死にます。せめて日が暮れてからならと思ったのですが、午後7時頃でも34℃くらいありました。そんな中を歩いたらやっぱり死にます。

 と言いながら、今日は屋内コートで2時間ぶっ通しでテニスをしました。屋内と言っても冷房があるわけではないので、完全にサウナ状態。風がほとんど通らないので、日が暮れた屋外よりもヤバイ環境です。絶対に死にます、と覚悟をしていましたが、何とか死なずに最後までテニスできました。我ながらタフでした。最後はちょっと足にきてましたけど。

 たまたま今日は無事にテニスをしても死にませんでしたが、この暑さで本当に亡くなっている人も全国にはいます。特に幼児と高齢者は危ないのですが、高齢者に限って「冷房は嫌い」だのなんだの言って我慢しているので、本当に暑い時はエアコンをちゃん使ってほしいです。また日中に外をフラフラと歩くのも危険です。

 僕のように猛暑のテニスでも乗り切ってきている人間でさえも、炎天下のウォーキングは自粛しているのですから、熱中症を甘く見ないでほしいのですが、意外に外を歩いたり、時には走ったりしている蛮勇の持ち主も見かけます。マジで死にますから。熱中症の症状が出た時には手遅れになる可能性もあります。無理しないで冷房の効いた場所でおとなしくしていてください。
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母校が4回戦進出

2018-07-17 23:50:04 | 野球
 夏の甲子園の地方大会が真っ盛りですが、我が母校が見事に4回戦ベスト16まで勝ち上がりました。ここまで勝ち上がったのは久しぶりだと思います。あと4回勝てばなんと甲子園出場です。そうなったらきっとOB会は大騒ぎでしょう。

 今年は100回の記念大会ということで、愛知県は東西の2地区にわかれています。つまり例年なら4回戦でもまだベスト32だったわけですが、今年はいつもより甲子園が少し近いので、これは本当に優勝しちゃったらどうしようと考えただけで楽しくなります。なにせ甲子園に出たら戦後初めてということになるのですから、母校としては歴史的快挙です。

 西愛知はこの先に中京大中京とか東邦とか愛工大名電とか全国制覇を経験している有名な甲子園常連校が待ち受けているのでしょうが、我が母校は第1回から参加していて、愛知県で最初に甲子園を制した「大先輩」です。決して名前負けすることなく同じ高校生同士、臆せず頑張ってほしいものです。

 ちなみに、我が家の家族、妻と息子と娘のそれぞれの母校も全て今大会は4回戦進出を決めています。4校が揃ってここまで勝ち上がったのは我が家史上初の快挙です。ぜひ直接対決するまでみんな勝ち残ってほしいと願っています(妻の母校だけは東愛知なので当たりませんが)。やはり母校が残っていると結果を見るのが楽しいですからね。
 
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頑張る家電量販店

2018-07-16 23:24:35 | 日記
 かなり前から家電はほとんどネットで購入していたのですが、最近立て続けに家電量販店で買い物をしました。ひとつはエアコンです。娘の部屋につけようということで、工事も必要だからネットだけではなく家電量販店にも行ったのですが、価格がネットと変わらなかったのです。

 買ったのはアイリスオーヤマの一番下のクラスのエアコンですが、まず家電量販店にあまり置いてありません。ただビックカメラには30台限定であって税別で4万円を切っていました。工事費を含めても5万円余りという安さで、しかもすぐに工事もできるということだったので即購入し、昨日娘の部屋に設置されました。

 もうひとつは今日買ったデジタル一眼レフカメラ。これも娘のものですが、キヤノンのEOS Kiss X9で、ネットでは最安値でも53000円くらい。ヤマダ電機では59000円くらいで店頭で売っていたのですが、店員のお兄さんが頼んでもいないのに「いま買ってくれるなら53500円にします」と言い出したのです。ネットの最安値とほぼ同じです。

 交渉をする前からそこまで引いてくれたので、これはラッキーと思ったら、レンズの保護フィルターと32GBのメモリ合わせて約5000円分を、今回のポイントでつけてくれて、ネットで買うよりも合計では安くなりました。

 ついつい面倒くさくなってネットでポチっとしてしまいがちですが、たまには家電量販店も覗いて比べてみた方がいいようです。まあその結果、シェーバーはAmazonのプライムデーがやっぱり安いなぁとそちらで買ってしまいましたけど。
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今年も味仙会

2018-07-15 23:57:11 | グルメ
 サークルの毎年の恒例行事「味仙会」を今年も開催しました。毎年海の日のある連休に台湾料理の味仙に集まって暑気払いをする会で、今年でもう7回目になります。それ以前の夏の恒例行事はバーベキューだったのですが、遠いし準備も大変だしということで、「味仙会」に変更したのですが、定着すればこれはこれで楽しいイベントです。

 といっても、今年は参加者が10人と例年より少なくなってしまいました。昨年が17人、一昨年が21人でしたから半減です。少ない上に新しいメンバーが参加しなかったので、サークル歴3年以上の古参メンバーばかり。新人がいないのは寂しいですが、古い気心の知れたメンバーばかりなので、会話もスムーズで気楽と言えばこれ以上気楽なものもありません。

 ただこの暑い時期に味仙に行くと、どうしても食べすぎ飲みすぎになってしまいます。お店もずっと行列ができているくらい繁盛していましたが、やはり夏バテしやすい季節なので、味仙でしっかり食べて英気を養おうという人が多いのでしょう。

 ただダイエットにはあまりよくありません。せっかく味仙に来ているのだから、こんなところでちまちまと飲み食いしても楽しくないので、遠慮なく餃子も酢豚も青菜いためもチャーハンも台湾ラーメンもとがっつり食べていたら昨日より2kg近く体重が増えていました。明日からまた食事制限します。
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激闘×2のウィンブルドン

2018-07-14 23:50:12 | テニス
 今年のウィンブルドンの主役はフェデラーでもなくナダルでもジョコビッチでもなく、ケビン・アンダーソンかも知れません。決勝の前に言ってしまうのは気が早すぎますが、それにしても準決勝のジョン・イズナーとの激闘はテニス史に残る一戦でした。

 と言っても、僕は実は全てを見ていません。なにせ6時間半のマラソンマッチ、7-6(6) 、6-7(5)、6-7(9)、6-4、26-24です。イズナーがニコラ・マウと繰り広げた2010年の11時間を超える激闘に次ぐ史上2番目の長さ。とても最後までは見ていられませんでした。ただ寝て起きたらまだやっていた、というだけです。

 アンダーソンもイズナーも30歳を超えたベテラン選手。ともにビッグサーバーですが、だからと言って20世紀のサーブだけの選手ではありません。ボレーもストロークも器用にこなします。サンプラスやアガシの時代だったらナンバー1争いもしていたでしょうが、今はフェデラーやジョコビッチのように全ての技術をパーフェクトにマスターしている「神々の時代」なのが不運でした。

 アンダーソンは準々決勝でその神の中の神であるフェデラー相手に2セットダウンから大逆転勝利を収めました。このときもファイナルセットは13-11でした。これだけでもすごいのに、準決勝でまたこんなロングマッチをこなして、果たして中一日の決勝でどれだけ体力が回復するのか不安です。

 もっとも対戦相手のジョコビッチも準決勝のナダル戦は5時間14分の大激戦でした。6-4、3-6、7-6(9)、3-6、10-8。もちろんアンダーソンよりは短い試合ではありましたが、相手がナダルだっただけに精神的な疲労度の高さまで含めればこちらも負けてはいないでしょう。しかもジョコビッチはアンダーソンの試合が長引いたために2日がかりの試合になってしまって回復する時間が短いのです。

 オール30代のベスト4が激闘を繰り広げて勝ち上がった決勝戦。疲労からの回復度合いも試合展開を大きく左右しそうです。
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なぜ江川がいないのか

2018-07-13 23:59:15 | 野球
 今年の夏の高校野球は100回の記念大会です。記念大会イベントのひとつとして、夏の甲子園で活躍した元球児による「甲子園レジェンド始球式」を、試合のある全日程で行うそうです。すでにそのメンバーも発表されていて、開幕日は松井秀喜(星稜)。以下、石井毅(箕島)、定岡正二(鹿児島実)、牛島和彦(浪商)、平松政次(岡山商)、谷繁元信(江の川)、水野雄仁(池田)、本間篤史(駒大苫小牧)、坂本佳一(東邦)、中西清起(高知商)、安仁屋宗八(沖縄)、坂東英二(徳島商)、金村義明(報徳学園)、中西太(高松一)、桑田真澄(PL学園)、佐々木主浩(東北)、太田幸司(三沢)、井上明(松山商)となっています。

 地域の分散もある程度は考えているのでしょうが、高校野球ファンとしては概ね納得の人選です。もちろんこれ以外にも相応しいレジェンドはいますが、現役選手である清宮幸太郎(早稲田実)、大谷翔平(花巻東)、斎藤佑樹(早稲田実)、田中将大(駒大苫小牧)、ダルビッシュ有(東北)、松坂大輔(横浜)、イチロー(愛工大名電)あたりが無理なのはわかります。工藤公康(名古屋電気)は監督、荒木大輔(早稲田実)はコーチとして現役ですから同様。本間が選ばれたのは斎藤と田中が出られない代打ということでしょう。清原和博(PL学園)は事件がなければ桑田とセットで出た可能性が高かったと思います。

 そういう理由が思い浮かばないレジェンドで今回始球式に出ない大物のひとりが王貞治(早稲田実)です。春の選抜では優勝投手、夏は優勝こそしていませんが2度出場しています。王の知名度や人気、実績を考えるとオフォーはしたけれども年齢的な問題、体力的な問題で断られたということなのでしょうか?また原辰徳(東海大相模)もなぜ出ないのかわかりません。あれだけ甲子園を沸かせたスターだった原が出ないのは残念です。原の代わりが定岡なのかなと思ってしまいます。

 そしてなぜ出ない、というナンバー1は何と言っても江川卓(作新学院)です。未だに高校野球史上ナンバー1投手と言えば江川でしょう。松坂もダルもマーくんも凄かったですが、江川を超える衝撃はありませんでした。甲子園の常連校が江川の投球をファウルしただけで「当たった」と観客がどよめいたものです。松坂の横浜もマーくんの駒大苫小牧もチーム力は充実していて、2人がいなくても優勝候補の一角でしたが、当時の作新学院は江川抜きでは栃木代表もとても無理という弱小校。江川がとにかくゼロに抑えて1点差で勝つチームでした。

 そんなチームでしたから甲子園で優勝はできませんでしたが、高校野球界最大のスーパースターであったことは確かです。江川が出るなら松井の代わりに開幕日の始球式に相応しいと思います。江川が出ない理由はわかりませんが、オフォーは確実にしていることでしょう。それを断るのも江川らしいといえばらしいですが。
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錦織の天敵ジョコビッチ

2018-07-12 23:34:31 | テニス
 錦織が初めてウィンブルドンで戦った準々決勝。しかし、そこにはまたジョコビッチという高い壁、というよりは天敵が立ちふさがりました。決勝まで進んだ2014年の全米準決勝でジョコビッチに勝って以降、錦織は全くジョコビッチに勝てなくなりました。今回でなんと13連敗です。フェデラーよりもナダルよりもジョコビッチが苦手なのです。

 今回の試合でも全くチャンスがなかったわけではありません。1セットオールになった第3セットの2-2の後の5ゲーム目。ここまで全くスコア的には互角ながら、錦織の方がジョコビッチを追い上げていました。ジョコビッチのサービスゲームで0-40と3本のブレイクポイントを握りました。ここをブレイクすれば一気に波に乗ってこの試合を勝てるかも。見ているファンはみんなそう思ったことでしょう。

 しかし、ジョコビッチが強いのはここからでした。それまでの何となくしっくりこない感じのテニスから一段とギアを上げてきました。錦織をプレーでも気迫でも圧倒して3本のブレイクポイントをセーブして、キープに結び付けてしまいました。そのまま落ち込んでテニスがダウンした錦織は逆に次のサービスゲームをブレイクされてしまいます。これでこの試合は勝負ありました。後は予定通りにジョコビッチが試合をきっちり締めて、いつものように錦織は善戦するも力の差を見せつけられて大会から姿を消すことになりました。

 確かにジョコビッチは強いです。オールラウンドで隙がありません。フェデラーよりもナダルよりも欠点らしい欠点がない選手です。しかも錦織の武器であるバックハンドの打ち合いになっても、ジョコビッチの方が上回ってくることがしばしばあります。似たタイプのプレーをしながら、全体に錦織よりもパワーも精度も優っているのですから、錦織が一歩でも気持ちで引いてしまったら勝ち目がないのは当然です。

 錦織がグランドスラムでもマスターズ1000でも優勝がないのは、4強、とりわけジョコビッチに阻まれている部分が大きいです。だから本来なら昨年後半からジョコビッチが故障でツアーを離れ、復帰しても本調子を取り戻せなかったこの半年あまりの間がチャンスだったのですが、同時期に錦織も故障でツアーを離れてしまいました。このあたりもまたジョコビッチとの相性の悪さを感じさせます。

 サービスが良くなって芝の戦い方に活路を見出した錦織。ベスト8は健闘したといって良いでしょう。足りないところを考え、肘の痛みを治して、得意のハードコートシーズンで活躍してほしいです。
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