幹事クリタのコーカイブログ

テニスをはじめあれこれ好き勝手書いています。「幹事クリタのコーカイ日誌」のブログ版です。

セクハラ野次議員をさっさと処分せよ

2014-06-20 00:26:52 | 政治
 東京都議会で、晩婚化や晩産化の対策について質問した塩村文夏都議が、「お前が早く結婚すればいいじゃないか」「産めないのか」などと男性都議から野次を飛ばされた一件。そのあまりのレベルの低さに呆れるばかりですが、野次を飛ばしたと思われる自民党都議団は、その都議を特定しない方針だとか。これは対応としてはあまりにも稚拙だと思います。

 そもそも今の日本の抱える諸問題の多くは少子化が根本的な原因にあります。今さら手遅れ感もありますが、それでもとにかくいろいろと対策を立てていかないと、ますます少子高齢化が進み日本社会が立ち行かなくなることは間違いありません。内需は減り続け、経済は停滞し、年金は貰えず、死ぬまで働き続け、それでも人手も足りないので外国人移民を受け入れる。文化や技術の継承者は途絶え、モラルも下がり、二流国家に転落。これらはすでに20年くらい前から予測できていたことなのに、ここまで有効な手立てを政治が打ってこなかったことから引き起こされる確定的な未来なのです。

 そのためにどうすべきなのかを、今まさに真剣に考えなければならない政治家が、よりにもよってこんな程度の低いセクハラ発言をし、さらにそうしたバカ議員を庇って政権与党が処分もしないとは。いったい自民党はどこまで図に乗って有権者を舐めているのかと呆れ果てるばかりです。「自民の議員が述べた確証はない」などと言ってるらしいですが、そんなものはすぐに調べればわかること。後になって特定されて火だるまになるよりは、さっさと自分たちで身内の恥さらしを処分した方がどれだけリスクマネジメントとしては上策なのかわからないのでしょうか。

 それと舛添都知事も野次を聞いて笑みを浮かべていたらしいですから、議会も議会なら知事も知事です。結局こんなアホしか選べなかった東京都民がアホなのか、それとも選択肢がこれしかなかったから不幸なのか。東京の「お・も・て・な・し」の心はどこへやら、ですね。
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ナポレオンをやってみたい

2014-06-19 01:10:43 | 日記
 我が家では長年家族4人で家族麻雀を楽しんでいます。娘がまだ小学生の頃からやっていて、もちろんその頃は全然勝負にもならなかったのですが、息子が大学生、娘が高校生の頃からようやく形になってきて、最近では息子が一番強く、次に僕、次いで娘、一番弱いのが妻になってきました。これはどこまで真剣にやっているかという差でもあります。やりたいのは子どもたちであって、親としてはそこまで真剣にやってないので。

 で、ふと思い出したのですが、麻雀ばかりやっているので、すっかりトランプとはご無沙汰していました。ゲームとしての面白さではなかなか麻雀には勝てないということもありますが、でもトランプはトランプでかなり面白いと思っています。さすがに子どもたちと幼い頃にやっていたババ抜きとか7並べではもう楽しめませんが、僕たちが独身時代にやっていたナポレオンとかセブンブリッジなら大人になっても楽しめるのではないかと思っています。

 特にナポレオンは結婚前にかなりはまっていて、仲の良い友達とナポレオンばかりやっていた時期がありました。ナポレオンの面白さは推理と組み立てで、自分の手札を見てどういう形で絵札を集めていくかを考え、ナポレオンになってその思惑通りにことが運ぶと本当に快感でした。僕は計画を立てて、その計画通りに進行していくのが大好きな人間なので、ナポレオンは自分の性格にぴったりなゲームなのです。

 ナポレオンには複雑なローカルルールがたくさんあって、やり慣れているルールじゃないと思わぬ失敗をすることもありました。あの頃はそれだけメジャーな遊びだったのです。また「必殺仕事人」バージョンのナポレオン用カードというのがあって、それは「正ジャック」「裏ジャック」が「正ひでさん」「裏ひでさん」になっていました。あのカードはどこにやってしまったのやら。もう20年以上やっていないので、久しぶりにナポレオンやりたいけど、なにせ5人が最適だから家族でやっても1人足りないんですよねぇ。
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ウィンブルドンが近づいてきた

2014-06-18 00:17:24 | テニス
 世の中はサッカーの話題で埋め尽くされているような感じさえしますが、テニスファンにとっては1年でもっとも楽しみなウィンブルドンがいよいよ始まります。すでに予選が始まっていて、日本人選手も挑戦していますが、誰か本戦まで勝ち残ることができるか期待しています。

 ツアーが芝のコートでテニスするのは今やこの1ヶ月だけになってしまいました。毎年前哨戦がハレとクィーンズで開催され、ハレは今年もまたフェデラーが優勝しました。さすがです。フェデラーがいまグランドスラムで勝てるチャンスが一番高いのは間違いなくウィンブルドンだけに、この好調さを維持してもらいたいところです。逆にナダルが1回戦で敗退したのは全仏優勝の疲れが残っていたこともあるでしょうが、昨年のウィンブルドンも1回戦で負けていますし、芝へのフィットに疑問が残ります。

 ナダルとは反対に全仏を1回戦負けした錦織は好調に勝ち進み準決勝でフェデラーに負けました。負けはしたものの怪我の回復具合は順調だということがわかったので、ウィンブルドンが楽しみです。コートの相性としてはクレーよりは芝の方が良いでしょうし、全仏の敵をぜひウィンブルドンでとってもらいたいところ。最低でもベスト8は進んでほしいです。

 相変わらずウィンブルドンが近づいてくるとワクワクします。サッカーと合わせて寝不足の日々が続きそうです。
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サッカーを見ない人だっている

2014-06-17 00:50:07 | サッカー
 昨日の朝テレビを何気なくつけたら「なぜサッカーを見てないの?」というインタビューを街頭でしていました。思わず「なに言ってるんだ?」と思ってびっくりしましたが、ランニングしている人を追いかけて「いま日本負けてますよ」とか、買い物に出かけてきている人に「本田が1点取ったから安心して出かけてきたんでしょ?」とか、とにかくサッカー見ない奴は非国民扱いしかねない勢いで、見ていない人を非難がましくインタビューしていて、もう驚くというよりは呆れてしまいました。

 もちろんそう感じたのは僕だけではなかったようで、こちらの記事「W杯日本戦「何で見てないの?特集」  とくダネ!に「非国民扱いするな」と非難轟轟」を読んで、そりゃそんな番組構成では非難されても仕方ないよなと改めて感じました。滅多に朝のワイドショーは見ないのですが、たまたま昨日の朝に限って見てしまい不快だったのですが、逆にこうしてネタになったのだから見ていて良かったのかも知れません。

 テレビ局はW杯を放送するために莫大な放映権料をFIFAに払っています。当然その元を取るためにはW杯が大きな話題になって視聴率が上がってくれなければ困ります。だから懸命に朝から晩まで局を挙げてお祭り騒ぎを演出しているのです。それに乗って一緒に踊るのは各人の自由ですが、そんな見え透いた金儲けイベントに乗らないという人間だっていくらでもいます。サッカーが好きなわけでもないし、日頃からスポーツ中継どころかテレビさえ見ない人なんてゴマンといるのです。それを何とか踊らせようとテレビ局が躍起になるのもわかりますが、さすがに昨日の企画はやり過ぎでした。

 W杯で大騒ぎしている連中も中身はいろいろです。根っからのサッカー好きだけではありません。お祭り騒ぎが好きなだけだったり、周りの騒ぎっぷりに付き合っているだけだったり、流行りものにすぐ乗っかる奴だったり。もちろんテレビ局だけではなく、いろいろな人たちが金儲けができるから騒ぎを演出していたりもします。理由はどうあれ、そうした騒ぎたい人たちは騒げば良いのですが、騒ぎがイヤで背を向ける人たちまで巻き込むのはやめましょう。そうじゃなくてもじっと1ヶ月間、騒ぎを我慢してくれているのですから。
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まだ緒戦が終わっただけ

2014-06-16 00:00:01 | サッカー
 W杯ブラジル大会、日本の緒戦コートジボワール戦は、日本にとって酷い内容の試合でした。「確実に勝たなければならない」というプレッシャーに負けてしまい、立ち上がりから硬く、目指してきた自分たちのコンパクトで攻撃的なサッカーが全くできていませんでした。相手がうんぬんではなく自分たちが自ら潰れていったことを、ザックも選手たちも同じように試合後のインタビューで語っていましたし、解説者ならずとも誰が見てもわかる話でした。

 特にコートジボワールのエースであるドログバが後半途中に投入されてからの日本守備陣はバタバタでした。ドログバを警戒しすぎてマークがはずれ、2分間で2点を取られて逆転されてしまいました。それもドログバ自身が点を取ったわけでもアシストしたわけでもないのにやられたのですから、ほぼ「名前負け」と言っても良いでしょう。「ドログバ」という幻に翻弄されてしまったようなものです。

 これが10数年前の日本なら仕方ないと言えたかも知れません。まだワールドクラスの選手に慣れていない時代の、井の中の蛙状態だった選手たちが「名前負け」してしまうのも無理からぬことです。しかし今や代表の大半の選手が海外リーグでプレーし、ビッグネームとも普段から対戦したりチームメイトになっているのです。今さら36歳の盛りを過ぎたドログバにびびってどうするのかと。むしろ香川や本田、長友こそが警戒されるべき選手のはずです。

 これだけダメだった日本と、ゲームをプラン通りに運べたコートジボワールが対戦して、それでも前半は日本がリードし、ガタガタになった後半でも1点差で競り合ったのですから、本来の地力という意味では日本がかなり勝っていたのではないかと感じました。そして恐らく日本が本来の力を発揮できれば、次のギリシャにも勝てるし、コロンビアにも互角の試合ができるのではないかと思います。

 数字の上では相当厳しくなりました。ギリシャに勝つのはもちろん、コロンビアにも引き分けでは決勝トーナメント進出は難しくなるでしょう。2連勝するのは困難ですが、でも不可能ではありません。なにせサッカーです。何が起きるかわからないし、日本は何かを起こす力を持っているのですから。
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引き際を誤ってはダメ

2014-06-15 00:57:20 | テニス
 昨日のサークルでのテニスで生まれて初めての経験をしました。普段サークル内でのゲームは4ゲーム先取でやっているのですが、5試合すべて3-4で負けたのです。つまり3オールになった勝負の4ゲーム目をすべて取られて敗戦。中にはマッチポイントを何本も握ったのに取りきれず、一本の相手のマッチポイントを取られてしまったとか。3-0とリードしていたのにまくられたとか。逆に0-3から3-3まで追い上げて完全に流れがこちらにきていたのに最後取りきれなかったとか。とにかくバリエーション豊富な勝負弱さでした。

 これまではどちらかと言うと、こういう勝負がかかったゲームは強いほうでした。サークル内での内輪のゲームですから、僕は誰よりも相手の弱点を熟知しています。勝負がかかるとその弱点を突いてゲームを取りにいくので、サークル内での勝率が高かったのですが、昨日は何をやってもダメでした。とにかく勝てないのです。

 最初の3試合くらいは体調が悪いのだと思っていました。昨日は暑くて最初からバテていたし、股関節やアキレス腱の痛みもあって足が動かないように感じていたので、そのせいで競り負けるのだろうと。ところがラスト2試合くらいは、どうもそうじゃなさそうだなと。体調のせいではなく、運勢のせいではないかと。最後のゲームになると相手の一か八かのようなショットが入ったり、ラッキーショットが出たり、逆にこちらのボールがジャストアウトしたりネットにかかって手前に落ちたり。それが1試合や2試合ではなく、ずっと1日続いたのですから「今日はもうダメな日だ」と思うしかありません(あとスーパーS井くん相手に3敗したのも響きましたが)。

 そういうダメな日は年に数回はあります。1年で100回以上テニスしているのですから、そりゃあそういう日もあるのです。だからさっさとテニスをやめて、ノンビリみんなのテニスを観戦していれば良かったのに、昨日は「そろそろ良くなるんじゃないか」と思って、繰り返しチャレンジしたために傷口を広げてしまいました。賭け事で大負けしてしまうダメ人間みたいなものです。昨日一番ダメだったのは体調でも運勢でもなく、引き際を見誤ったことだったと、夜になって思い至りました。

 これがサークル内のテニスで良かったです。所詮は身内の遊びです。金がかかっているわけでもないし、それで人間関係に問題が生じたりするわけでもありません。ただ世の中には負けが込むと、いろいろトラブルや破綻が生じる場合もたくさんあります。熱くなり過ぎたり、調子に乗り過ぎると、取り返しがつかないことも多いです。改めて流れを客観的に見つめること、行く時と引く時を誤らないこと、なにより勝負事に「絶対」はないことを再確認できました。この年になってもまだまだ気づくこと、反省することが多いです。
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W杯の古く長い思い出

2014-06-14 00:59:24 | サッカー
 サッカーW杯ブラジル大会が開幕しました。世の中がやたらとサッカーづいていて、いつもレッスンに行くS村楽器でも、店員がみんな日本代表のユニフォームTシャツを着ていました。店頭で着るために自腹で買い揃えたそうです。客層が若い楽器店だから良いのでしょうが、楽器屋じゃなくスポーツショップかと思ってしまいました。

 開幕戦のブラジルvsクロアチアを見るために朝5時から起きていた人もたくさんいたようで、いつからこの国はそんなにサッカー好きになったのか、って、そりゃJリーグが開幕した21年前からなんですが、世の中本当に変われば変わるものです。日本におけるサッカーのこの一気の浸透ぶりは、マーケティングを考える上で稀有な成功事例として世界的に記録されるべきではないかと思います。

 物心がついた時にはJリーグがあった20代にはわからないでしょうが、「J以前」の日本はシャレにならないくらいのサッカー後進国で、日本にはサッカーは根付かないんだろうと誰もが思っていたのです。プロリーグだって成功しないんじゃないかと思っていた人が多かったし、特にそれは昔からのサッカーファンほど懐疑的でした。

 僕がサッカーを意識したのは多くの古いサッカーファン同様、1968年のメキシコ五輪銅メダルからです。当時7歳だった僕はそこでサッカーというスポーツや釜本、杉山という当時の日本のスーパースターの名前を覚えました。W杯の一番古い記憶は1970年メキシコ大会。ここでペレを知り、1974年西ドイツ大会でベッケンバウアー、ミュラー、クライフを覚えました。もちろん当時はテレビ中継などありませんから、わずかなニュース映像だけで、ほとんどの知識は新聞のスポーツ欄を熟読して得たものです。サッカー雑誌を買おうにもまだ中学生では小遣いが足りませんでした。

 その後のW杯も、日本では相変わらずほぼその存在を無視されているがごとく話題にならず、社会人となっていた1986年のメキシコ大会でも、話題にしていたのはサッカー好きの先輩と僕の2人だけでした。あのリネカーが得点王になったメキシコ大会ですが、目立っていたのはもちろんマラドーナ。「5人抜き」に「神の手」と伝説的なプレーを連発した挙句にアルゼンチンを優勝に導きました。フランスのプラティニや西ドイツのマテウス、ブラジルのカレカなども活躍し、まさかリネカーやカレカが後に日本でプレーするなどとは全く想像もできなかった時代でした。

 風向きが少し変わったと思ったのは1990年イタリア大会。3年後にJリーグ開幕を控えて徐々にサッカーが注目されるようになってきたように感じました。と言っても、まだ一般にまでその風は届いていませんでしたが、スポーツ好きの若い男性の間ではちょっと話題になりかかっていたのを覚えています。この大会で活躍した「ユーゴの妖精」ストイコビッチがまさか名古屋に縁の深い人になるとは、この時もまったく夢想だにしませんでした。そして日本が「ドーハの悲劇」を経験し初出場を逃した1994年アメリカ大会、初出場した1998年フランス大会へと繋がっていきます。

 今大会で日本代表がどこまで勝ち上がれるかとか、どの国が優勝するかとかは、誰もがいろいろと予想をしているので敢えてそこには踏み込みません。僕は日本が過去の苦難の歴史を経て、「サッカーの下手なやつら」という認識から、いまやW杯の常連国となり、さらに決勝トーナメントに進出しても不思議に思われなくなったことに改めてしみじみと感慨深いものを感じていますし、本当に素晴らしいことだと嬉しく思っています。そして優勝するような強豪国ではなくても、フェアで美しいサッカーをして、他国からリスペクトされるような国であってほしいと願っています。それが「日本らしさ」だと思っているので。
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2014夏ドラマ展望

2014-06-13 01:20:48 | テレビ・芸能
 この夏のドラマのラインナップが出揃いました。まだ春ドラマのほとんどが終わっていませんが、サッカーが始まると余裕がないかも知れないので、早々に恒例のドラマ展望を書いてしまいましょう。春ドラマはバラエティに富んでいて、なかなか見ごたえがありましたが、それに比べて夏ドラマは警察、サスペンス、ミステリーものとパート2のオンパレードで、どうしてこんなに企画が似通ってしまうのかと少々うんざりです。

 まず今クール最大の話題作はフジ系月曜夜9時『HERO』です。かつての大ヒットドラマの続編。キムタクはパート2をやらないという伝説(?)も破っての再登場。それだけかつての視聴率男も近年は追い詰められてきたということでしょう。問題は前作から13年ものブランクがあって果たして視聴者が今さらついてくるかどうかです。

 主演の木村拓哉と脚本の福田靖、演出の鈴木雅之のゴールデントリオは変わらずですが、主要キャストにはそこそこの変動がありました。降りたのは松たか子、阿部寛、大塚寧々、勝村政信ら。もちろん亡くなってしまった児玉清も出ません。代わりに北川景子、杉本哲太、吉田羊、濱田岳、松重豊、正名僕蔵らが加わりました。八嶋智人、小日向文世、角野卓造、田中要次は続投です。正直、主役だけではなく脇もパワーダウンは否めません。時代が変わったことも含めて考えれば、視聴率20%確保できれば十分成功でしょう。

 同じ犯罪ものではやはり検事よりも警察ものが相変わらず定番です。TBS系火曜夜10時『東京スカーレット~警視庁NS係』は女性係長がトップとして活躍する警察もの。ただ主演は係長役のキムラ緑子ではなく部下の水川あさみと生瀬勝久らしいです。他に菅原大吉、近藤公園、中村雅俊ら。どこからどう考えてもヒットしそうにない弱いキャストと企画ですが、TBSは何を考えているのでしょう?

 日テレ系水曜夜10時も警察が舞台で『ST赤と白の捜査ファイル』。原作は今野敏、最近はやりの科学特捜ものです。主演は藤原竜也と岡田将生。他に志田未来、芦名星、窪田正孝、三宅弘城、柴本幸、田中哲司、林遣都、瀬戸朝香、渡部篤郎ほか。なかなか渋い大河ドラマの脇役的なキャスティングですが、ちょっと「どこかで見た」感が強いのが残念です。主役2人のパワーがどこまであるかが勝負です。

 テレ朝系木曜夜9時は監察医もので『ゼロの真実~監察医・松本真央~』。脚本は大石静と大物をもってきました。主演は武井咲、共演は佐々木蔵之介、生瀬勝久、橋爪功、真矢みき、でんでん、六角精児、和田正人ほか。オスカー枠なのかも知れませんが、武井咲が監察医で果たして大丈夫なんでしょうか?説得力ないですけど。

 ミステリードラマとして気合が入っていそうなのがTBS系金曜夜10時『家族狩り』。原作は天道荒太、脚本大石静(1クールで2本!)。3家族をめぐる群像劇で、出演は松雪泰子、伊藤淳史、北山宏光、水野美紀、篠田麻里子、平岡祐太、山口紗弥加、井上真樹夫、秋山奈津子、浅田美代子、財前直美、遠藤憲一ほか。ジャニーズあり元AKBありとキャストがバラエティに富んではいますが芯がない感じで目が散りそうです。うまくまとまりがつくのでしょうか?

 他にもサスペンスドラマとしてはTBS系月曜夜8時『ペテロの葬列』もあります。主演は小泉孝太郎、共演は長谷川京子、国仲涼子、室井滋、長塚京三、平幹二朗ら。昨夏の『名もなき毒』に続くシリーズ続編。前回は視聴率が右肩下がりでしたが、それでも第2弾をもってきたということは手応えがあったのでしょうか。

 日テレ系土曜夜9時はこれが何回目?と思ったら連ドラとしては13年ぶりだという『金田一少年の事件簿N(neo)』。わざわざN(neo)とする意味がよくわかりません。スペシャルでずっとやっていたんだから、もう連ドラにする必要もあるのかとも思いますが、ジャニーズ枠としては大事なヒットコンテンツなのかも。主演はスペシャルに続いて山田涼介、共演に川口春奈、有岡大貴、浅利陽介、山口智充ほか。ジャニーズファン以外はあまり興味ないでしょう。

 同じくマンガが原作の人気シリーズものとしてはフジ系火曜夜10時『GTO』があります。2年ぶりの登場ですが主演は変わらずAKIRA。共演は比嘉愛未、山本裕典、松岡未優、菊池風磨、田山涼成、城田優、黒木瞳ほか。夏の湘南を舞台にした夏らしいドラマだけに一定のファンから手堅く視聴率を取りそうな感じです。そして、ここにもジャニーズ。露出多いです。

 さらに同じくジャニーズファン向けのマンガ原作続編ドラマとしてはテレ朝系木曜夜7時58分『信長のシェフ』。昨年深夜枠でヒットしたのを受けて、今回はゴールデン進出です。主演はこちらも変わらず玉森裕太。共演は及川光博、志田未来、高嶋政伸、佐々木希、市川猿之助、稲垣吾郎らゴールデンらしく豪華になっています。玉森は大先輩稲垣を脇に従えての主演。これもSMAPとキスマイの関係だからでしょう。ジャニーズファンに時代劇ファンを取り込んでさらにゴールデンタイムに進出したことで、このドラマは意外とヒットするかも。

 続編と言うよりはリバイバルとして注目なのはフジ系水曜夜10時『若者たち2014』。50年近く前に田中邦衛主演でヒットした青春ドラマです。フジテレビ開局55周年記念ということでキャストもスタッフもかなり力が入っています。出演は妻夫木聡、瑛太、満島ひかり、柄本佑、野村周平、蒼井優、橋本愛、吉岡秀隆ほか。演出に杉田成道を起用して、オーソドックスな青春ドラマが展開されそうですが、ひとつ間違うとただの古臭いドラマになりかねません。今の「若者たち」に受けるのやらどうやら。

 古臭いという意味ではTBS系木曜夜9時『同窓生~人は、三度、恋をする~』も同じ。柴門ふみ原作のマンガを今ごろドラマ化して果たして受けるのでしょうか?40歳の男女が中学の同窓会で再会して不倫する恋愛ドラマ。井浦新、稲森いずみ、板谷由夏、松岡昌宏ほか。ターゲットはアラフォーの女性向けでしょう。オヤジには興味がわきません。柴門ふみはいま一番中途半端に古いのでダメなんじゃないかなぁ。

 不倫ドラマのド直球路線がフジ系木曜夜10時『昼顔~平日午後3時の恋人たち~』。平日の昼間に不倫をする主婦たちのドラマ。完全にターゲットは30代40代の主婦層です。主演は上戸彩、吉瀬美智子。共演は斉藤工、伊藤歩、木南晴夏、鈴木浩介、高畑淳子、北村一輝ほか。昼ドラでやらずにこれをゴールデンでやるというのが理解できません。上戸彩がエグイ役をやるのもチャレンジャーです。

 本当の意味でチャレンジングな企画として注目なのはTBS系日曜夜9時『おやじの背中』。数々のホームドラマをヒットさせてきたこの枠ですが、今回は父子の関係をテーマに毎回異なる10人の脚本家がオリジナルストーリーを書いて、それを10組のキャストが演じるという連ドラとは言えないオムニバスのようなドラマです。かなり保守的なファンが多いこの枠としては実験的な企画だと思います。

 10人の脚本家は、池端俊策(出演:大泉洋)、井上由美子、岡田惠和(出演:田村正和、松たか子)、鎌田敏夫(出演:渡瀬恒彦、中村勘九郎)、木皿泉、倉本聰(出演:西田敏行)、坂元裕二(出演:役所広司、満島ひかり)、橋部敦子、三谷幸喜、山田太一。いずれも名だたるベテラン脚本家ばかりですが、個人的にはTBSなのにクドカンが入っていないのが残念です。脚本家、父親役、子ども役、という組み合わせの妙が10通り楽しめるので、ドラマを脚本家で見るファンなら見応えがあるでしょう。脚本家ごとの視聴率の結果も楽しみです。

 最後に深夜枠から注目ドラマを2本、ひとつは「勇者ヨシヒコ」シリーズの福田雄一が脚本・演出するテレ東系金曜深夜0時12分『アオイホノオ』。島本和彦のマンガ原作を福田ワールドでどう見せるか。出演も柳楽優弥、山本美月、安田顕、ムロツヨシ、中村倫也と癖のあるメンツが揃っています。

 同じくテレ東系金曜深夜0時52分『アラサーちゃん無修正』は峰なゆか原作コミックのドラマ化。アラサー世代の恋愛事情をリアルに描くということで、いまどきのドラマにしてはかなり際どい描写があるらしく、もしかしたら「伝説のドラマ」になるのではないかと期待しています。主演は壇蜜。共演は川村陽介、忍成修吾、みひろ、今野浩喜、川村エミコ、信川清順、佐藤仁美ほか。

 ミステリードラマも恋愛ドラマもあまり興味がわかないので、今クールは心ひかれるドラマが少ないのですが、とりあえず要チェックだなと思っているのが『HERO』、『信長のシェフ』、『おやじの背中』。後はテレ東の深夜枠2本。ただ最後まで見そうなのは1本あるかないかですねぇ。  
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はまらない相手

2014-06-12 00:37:33 | 日記
 年齢を重ねてきて思うようになったのは「この人とはうまくはまらないなぁ」と感じることが増えたこと。ここで言う「はまる」「はまらない」というのは「相性がいい」とか「馬が合う」という言葉に似ていますが、もう少しよそよそしいというか、関係性としては遠いもの。そして、できたら相手に「はまりたい」のです。

 「はまりたい」相手とは、基本的にはお互いに仲良くできた方がメリットがある相手。そして実際そんなに嫌いなわけではなく、むしろ好きになりたいと努力しているのですが、その気持ちとは裏腹にどうもピッタリとこない、なんとなく壁がある、という感じることもよくあります。だから友達というよりはビジネスパートナーとか、上司と部下とか、師弟関係とか、そういう間柄の方が「はまる」とか「はまらない」とかの言葉がしっくりきます。

 そういう相手とは本当は仲良くしていければ楽しいし楽なのに、何となくかみ合わないところがあって、それでも続けていかなければならなくて、ちょっとストレスを感じることがある、というときに「なんかはまらないな」と感じるわけで、こういう微妙な関係性というのは大人ならではの感覚かなと思うのです。

 逆にうまく「はまる」相手だと嬉しいですけどね。どうせ会わなければならない相手なら、うまくはまってお互いに楽しく続けられたらストレスがかなり減りますから。
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表現を磨く段階

2014-06-11 00:40:10 | 音楽
 サックスの発表会まで1ヶ月を切り、さすがに仕上げに入っているのですが、先日のレッスンで先生から「どういう音を出したいのか?」という話がありました。先生は優しいのであくまでも「これがプロを目指す人相手ならそう言う風に指導するところです」とオブラートに包んでくれてはいましたが、もうすぐレッスンを始めて5年、そろそろ「自分の音」みたいなものを表現しなければならない時期なんだと言われたようです。

 その話をピアノのMちゃん先生に話したら、「もうそのレベルまで技術は上がってきているってことですから、表現を磨く段階なんですよ」と言われました。自分では技術も全然未熟過ぎて、とてもそうは思えないのですが、技術は技術としてもちろん更に練習を重ねるのですが、表現は表現で考えていかなければならないのでしょう。音楽を人に伝えようと思ったら、技術ばかり追い求めていてもダメなんだということです。

 これはテニスに置き換えると僕もよく理解できます。テニスにおいて技術はもちろん大事ですが、試合に臨むなら技術以外の部分、すなわち気持ちだったり、パワーやスタミナだったり、戦略とか観察力とかも強くしていかないと勝てません。技術は全体ではなくパーツであり、フィジカル、タクティクス、メンタルも含めてのトータルの「強さ」が試合では肝心。だから技術に並行して「戦い方」も勉強する必要があります。

 音楽における表現というのも一種の伝えるための「戦い方」だと考えれば、一口では言えないほど、いろいろな要素があると思います。これからはそこを考えながら吹いていこうと思います。それにしても、自在に吹きこなして、自分だけではなく聴く人も楽しめるレベルになるのはなかなか遠い道のりです。
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