幹事クリタのコーカイブログ

テニスをはじめあれこれ好き勝手書いています。「幹事クリタのコーカイ日誌」のブログ版です。

テニス三昧計画

2010-09-20 00:25:32 | テニス
 この秋の連休、ようやく涼しくなってきて行楽日和。各地に出かけている人も多いことでしょう。もっとも僕の場合は連休と言えばテニスと決まっています。18日から26日までの9日間で7回テニスする予定。まさにテニス三昧計画。

 初日の18日は山本麻友美プロと練習会。2時間みっちりとテニスをしてもらいました。最初の頃に比べればプロのボールにも慣れてきたのですが、それでも少し向こうが本気を出してくると、やはりガンガン打ち込まれてやられてしまいます。いくらプロとは言え、相手は女性。パワーで勝負したら勝てないわけはないのですが、ボールに効率よく力を伝える技術が段違いなので、どんどん押し込まれてしまいます。

 まあ依然として向こうは本当の本気は出していない模様ですが、それでも以前に比べたら少しは真剣に打ってくれているかなとは思います。どんどん僕たちが食らいついていけば、まだまだ隠している引き出しを開けてくれそうなので楽しみです。プロからも「クリタさんのサービスは最初の頃よりずっと良くなりましたね」と言ってもらえたので、少しは上達しているのでしょう。

 プロと打った後にそのまま2時間自分たちだけでテニスをして、さすがにヘロヘロ。なにせトータル4時間ほぼ休みなしでコートに立っていたのですから、そりゃ五十路目前、足にもきます。でもヘロヘロになるまでテニスするなんて、初日から良い練習ができたなぁと大満足でした。

 ところが2日目となる日曜日は誤算がありました。朝ちゃんと起きてスクールに行ったのですが、どうもいつもより閑散としていて様子が変。受付に入ったら「あ、今日はイベントでスクールは休みなんですよ」と言われてしまいました。この連休は1週間イベントウィークでいつものレッスンは休みになっていたのです。僕はちょうどそれが発表された8月後半から9月前半にかけてずっとスクールを休んでいたので全然知りませんでした。

 これは大誤算です。連休中、さすがに毎日サークルの練習を開催するわけにもいかないので、その合間にスクールのたまった振替を消化しようと計画を立てていました。ところがレッスンが休みではその計画も水の泡。これで少なくとも2回はテニス三昧計画の予定が消滅してしまいました。

 さらに誤算は続きます。水曜日に予定していたナイターテニスはメンバーが3人しか集まらずダブルスができないので中止。祝日の木曜日は天気予報が雨のため、屋外コートではできないかも知れません。雨などでできない時のバッファだったはずのスクールは休みだし、これでは全然「テニス三昧」じゃないよぉ、とカレンダーを睨みながらウンウンと唸っている連休です。

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野球、サッカー、そして白鵬54連勝

2010-09-19 01:55:57 | スポーツ
 秋に入るといろいろなプロスポーツが佳境を迎えます。特にいまプロ野球はペナントレースの大詰め。パ・リーグは西武の優勝が見えてきていますが、CS進出をかける3位争いは熾烈。日本ハムがここにきてダルビッシュの奮闘で3位に浮上してきました。ロッテ、オリックスと最後までもつれそうですが、日本ハム有利かと思います。

 セ・リーグの首位争いは中日が一歩リードですが、直接対決を残す阪神も粘っています。巨人はここにきて失速してしまいました。投手力で守り勝つ中日か、高打率の阪神か、一発攻勢の巨人か。それぞれチームカラーがハッキリしているだけに面白い争いになっていますが、ホームで圧倒的に強い各チームだけに、CSのためにも負けられない戦いが続きます。僕の予想では今の順位のままゴールしそうな気がしますが、どうでしょうか。

 サッカーJ1は名古屋が頭ひとつ抜け出しています。2位鹿島との勝ち点差は5。中日同様、守りが堅い名古屋だけに、そうそう大崩れはしないと思います。怖いのは怪我です。ケネディ、闘莉王、楢崎あたりが大きな怪我をすると、ガタガタとなりそう。まだ残り試合が多いだけに、もうひと山もふた山もあるでしょう。

 そして大相撲では白鵬が千代の富士を上回る54連勝を記録しました。素晴らしい記録です。千代の富士が大鵬の45連勝を越えた時のことを覚えていますが、あの時だってとてつもない強さだなと思いました。それでも双葉山の69連勝には遠く及ばなかったものです。大乃国の気迫の一番に負けた時のこともよく覚えています。

 戦後、幾人もの大横綱がいましたが、誰ひとりとして双葉山の69連勝に迫ったものすらいません。しかし、今の白鵬なら残り15連勝も不可能ではないというか、いけそうな気がします。それほど心技体とも盤石。負ける姿を想像できません。

 ライバルとなるのは日馬冨士、把瑠都、琴欧州の3大関でしょう(魁皇に多くを望むのは酷でしょう)。今場所は3人とも白鵬の陰に隠れてはいますが、順調に白星を重ねて白鵬を追撃しています。白鵬がこれだけの連勝記録を作ることができたのは、裏を返せば大関陣が情けないからにほかなりません。それを彼らも十分にわかっていることでしょうから、今場所最後の3日間は目が離せない対戦になりそうです。60、61、62連勝目を3大関が提供してしまうのかどうか。もしそうなったらいよいよ九州場所には夢の70連勝が現実になりそうです。

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潰れてから残念がる人たち

2010-09-18 01:16:40 | 日記
 よくある光景ですが、たとえば老舗デパートが売り上げ不振で閉店するとなると、どっと買い物客が詰めかけることがあります。「なくなってしまって残念」などと口々に言っています。鉄道路線がやはり営業不振で廃線になると決まると、どんどん客がやってくるのも同じ。とにかくそれまで見向きもしなかったのに、潰れてなくなると決まるとやってきて「なくなるのは残念。何とかならなかったのか」などと言う人を見ると、「お前が潰したようなもんだろうが」と言いたくなります。

 テニスサークルや同窓会の幹事をしていると同じことを感じます。こちらがいろいろと努力して続けていこうとしているのにも関わらず、人はなかなか集まらない。しかも好き勝手言う、ドタキャンする、非協力的。デパートと違って営利目的でやっているわけではないだけに、こちらの心もかなり折れます。やってられるか、と思います。

 もし僕の心が折れたまま「もうやめた」と言うと、きっと多くのメンバーが惜しんでくれることでしょう。「なんとか続けられないのか」「やめないで欲しい」と言うと思います。でも、そう言うメンバーほど、日頃あまり参加しない人たちなのです。たまに都合の良い時だけフラリとやってくるだけの人。いつも参加して運営に協力してくれている人なら、身近にいて僕の気持ちを理解していますから「そりゃイヤになるだろうな」と思うことでしょう。

 人に甘えて自分の都合だけを主張する人は、どういう時でも同じです。相手の事情や気持ちを察することができず、ただひたすら自分の利益の最大化のみを考えます。それを悪いことだとも思っていません。モンスターペアレントやモンスターペイシェントにもなります。そうした結果、彼らは自分で自分の首を絞めるのです。利用していたデパートは潰れ、鉄道は廃線になり、教師は休職し、病院から医師はいなくなります。でもそれを自分のせいだとは全く理解していません。悪いのはいつも他者であり、自分は自分の意見を主張しただけだと。

 まあそうは言っても僕はこれで結構図太いので、簡単にサークルをやめたりはしませんけどね。じゃなければ25年もサークル運営を続けてはいません。モンスターメンバーに対しては一言「もう来なくていいよ」とクビ宣言をするだけです。サークルはデパートじゃないんだから、彼らはお客様でも何でもありません。一緒に汗をかいてくれる人だけがメンバーなんですから。

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久々の講演で得たもの

2010-09-17 01:44:05 | 広告
 昨日は久しぶりに講演をしました。ナゴヤ文化サロンというところで3回目の講師です。1回目は2003年「名古屋広告事情」、2回目は2007年「元気な名古屋の元気な広告」というタイトルで話をしたのですが、今回は名古屋のことは少し離れて「広告の昨日、今日、明日」というテーマにしました。

 いま広告業界は大きな転換期を迎えています。それはもちろんインターネットの普及によりメディア環境が大きく変わってきたためです。人々の情報の取り込み方が昔とは変化してきたので、従来のスタイルの広告キャンペーンでは効果が薄くなってきました。そういう時代の広告について話をしようという目論見でした。

 ところが会場に入ってみると、どうも参加者の年齢層がかなり高いのです。僕が当初考えていた話は当然ネットについてある程度実感を持ってわかっている層だったのですが、それよりもはるか上の世代の方が多く、これでは「明日の広告」について語っても響かないだろうなぁと判断。急遽その部分は思いっきり薄くし、代わりに「昨日」「今日」の部分をたっぷりとやることにしました。

 年配の方たちでも楽しめるようにテレビCMをたっぷりと見ていただき、日本のCMと海外のCMの違いは結局受け手の違い、文化の違いなんだ、というようなことをお話しさせていただきました。中には大手不動産賃貸業の社長さんもいらしていて、熱心に僕の話を聴いてもらえたりしましたし、僕は僕なりにいろいろな知見を得るとことができました。

 講演をするには自分が勉強をしなければなりませんし、話すことで日頃感じていることを整理することもできます。今回は特にソーシャルメディアを使ったコミュニケーションについて改めて考えることもできました。これも僕のような二流コピーライターの話でも聴きたいと言ってくださる人がいるお陰です。11月にもまた講演を依頼されていますので、今度はもう少し先端の話もしたいと考えています。

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菅が勝ったからには

2010-09-16 01:08:55 | 政治
 菅vs小沢という重量級の対戦となった民主党の代表選は意外な大差で菅直人の勝利に終わりました。もっとも大差というのは党員・サポーターの票(しかも総取り制だったせいで余計に差が開いた)だけで、国会議員の票数は206対200という僅差。まさに民主党が真っ二つにわかれた選挙だったことがわかります。

 ただ当初鳩山グループが小沢支持に回った段階では少なくとも国会議員票は小沢圧勝かと思ったのですが、終わってみれば国会議員ですら菅支持が上回ったのですから、これはやはり意外でした。小沢に対するマスコミのネガティブキャンペーンが効いたという意見をネットなどでは見かけますが、国会議員票でも菅支持だったことを思うと、それだけではないのでしょう。

 理屈で言えば今回小沢に理はありませんでした。わずか3ヶ月前に鳩山総理ともども幹事長を辞任をしておいて、いきなり自分たちの担ぎ上げた総理を引きずり降ろすなんておかしな話です。参院選で負けた責任を取っていないというのは総理に求めるべきではなく党幹事長にこそ求めるべきですし、もっと言えば候補者を選んだのは小沢前幹事長なんだから、責任の一端は自分にもあるわけで、そこに文句を言うのは筋が通りません。

 また公約を菅がきちんと果たしていないというのなら、まだ総理になったばかりの菅に言うよりも、その前の1年間鳩山-小沢体制で何をやっていたのかということになります。結局のところ、「非小沢」とか「小沢外し」とか言われてむかついたから出た、というだけにしか思えません。それではいくら小沢に期待する人たちがいるとは言え、支持が広がらないのも無理からぬことです。

 菅と小沢の政策の違いを挙げて政策論争をというのも、同じ党内で何を言っているのかという気がします。党内の議論ですりあわせができず、選挙で争わなければならないくらいなら、さっさと党を割ってしまえば良いのにというのが正直なところ。小沢の政策は元来、自民党やみんなの党でもかなり受け入れられるものだと思います。だったらそっちと一緒にやれば良いのにと誰だって思います。

 と言うことで、今回負けた小沢が民主党を飛び出して政界再編に向けて動き出すことを期待したのですが、残念ながら本人は「一兵卒」に戻るそうです。いつまで政治家はこういう旧軍的な用語を使いたがるのかと、その時代錯誤さには辟易しますが、とにかく「今は大人しくする」と言っているのです。もう諦めたのか、それとも次のチャンスを窺うつもりなのかわかりませんが、小沢がおとなしくしていることで菅が政権運営をやりやすくなることは確かでしょう。

 いま我々世代にとって一番関心があり望んでいることは景気対策です。これ以上日本経済をダメにして欲しくないのです。代表選で1ヶ月以上も政治は停滞しました。大きく国益を損ないました。菅総理には安定政権としてこれから粛々とやるべきことをやっていって欲しいものです。

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ナダル7人目の生涯グランドスラム達成

2010-09-15 01:08:06 | テニス
 1日雨で順延した全米オープン男子シングルス決勝。ラファエル・ナダルがノバク・ジョコビッチを3-1でくだして見事に優勝を決めました。ジョコビッチもフェデラーを倒した勢いそのままによく頑張りましたが、今のナダルに勝てるプレーヤーはいなさそうです。盤石のテニスでこの大会はこの決勝で1セットを落としただけの完璧な優勝でした。

 ナダルは全米初優勝。これで4大大会全てのタイトルを獲得し「生涯グランドスラム」を達成しました。これは男子シングルスでは過去にフレッド・ペリー、ドン・バッジ、ロッド・レーバー、ロイ・エマーソン、アンドレ・アガシ、ロジャー・フェデラーの6人だけが達成している記録。昨年達成したフェデラーに続き2年続けての快挙ということになりました。

 もっとも僕が記憶する限り、この生涯グランドスラムは昔はそれほど騒がれた覚えがありません。グランドスラムと言えばあくまでも「年間」のものでした。1988年にシュテフィ・グラフがオリンピックを含む5冠を達成して「ゴールデン・スラム」と呼ばれ騒がれたのは印象的でしたが、アガシが1999年に生涯グランドスラムを達成するまではあまりキャリアでのグランドスラムは意識されていなかったように思います。

 もちろん、イワン・レンドルやピート・サンプラスがあと1つ(レンドルはウィンブルドン、サンプラスは全仏)がどうしても取れないことは当時から話題でしたが、生涯グランドスラムと結び付けて話題にしていたという感じではありませんでした。

 ただだからと言って、フェデラーやナダルの快挙の価値が下がるわけではありません。むしろ最近の方が4大大会全てを制するのは難しくなっていると思います。と言うのも、1970年代まではグランドスラムは全仏のクレー以外は全て芝のコートでした。当然芝が得意な選手にチャンスが多く、イギリスやオーストラリアなど芝育ちの選手が活躍できたのです。

 しかし今は全豪も全米もハードコートになったので、サーフェスごとの得手不得手がはっきりし、昔の選手よりもグランドスラムを達成するのは難しくなりました。ナダルもこれまでハードコートが苦手だったので、なかなか全米では勝てなかったのですが、ここにきてついにハードコートでもその力を発揮できるようになりました。その成果が今回の初優勝として結実したのです。

 ナダルのグランドスラムタイトルはこれで9個。フェデラーの16個にはまだまだ差がありますが、それでも充分に立派な数字です。そしてまだ24才の若さであることを考えると、この先どこまでタイトルの数を増やしていくか楽しみです。

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プロとプレーするだけでレベルは上がる

2010-09-14 00:55:28 | テニス
 何回も書いていますが、今春からずっと山本麻友美プロ(最高ランキング日本12位)にテニスを教えてもらっています。先日の日曜日も1対3でみっちりと練習会をしてもらいました。この半年間ですでに10数回一緒にテニスをしています。教わっていると言っても、手取り足取りコーチされるわけではなく、基本的にはヒッティング相手をしてもらって、ダブルスゲームをして、僕が疑問に思ったことを彼女に質問すると答えてくれるというカタチです。

 僕ももうテニス歴30年、50才目前で今さらどれだけ「伸びしろ」があるのかと思いますが、この半年で自分なりにはかなり手応えを感じています。サービスもボレーもフォアハンドストロークも少しずつ改善されてきていますし、ゲームの戦略・戦術についてもさらに深く考えられるようになりました。これはもちろん具体的なアドバイスをもらったこともいくつもありますが、それだけではなく、山本プロと同じコートに立ち、繰り返しそのプレーに触れることで自然と身についてきたものだと思います。

 「習うより慣れろ」「門前の小僧習わぬ経を読む」などという諺があるように、身近にレベルの高い手本があることは本当に大事なことなんだなぁと改めて思います。テニスに限らず、スポーツでも芸術でも学問でも仕事でも、そういう環境に身を置けば、基準を高いところに設定できるから、あまり苦労しないでも自然とレベルアップができます。いくらフェデラーやナダルのプレーをテレビで見ても、実際にその凄さを感じることはできません。彼らよりも数段落ちるとは言え、日本のトッププレーヤーだった本物のプロのボールを実際に打ち感じることの方がやはり効果的なトレーニングとなるのです

 サックスも習い始めて1年2ヶ月が過ぎました。最初に買った初心者用のレッスン本はかなりマスターしてきましたが、これも独学でやっていてはとてもここまで進歩はしていません。プロの奏者である先生について教えてもらいながら、さらに先生の演奏を聴きながらやってきたからこそです。音楽も「生」で感じることはとても大事だと思います。

 6月末に悔しい思いをした初めての発表会でしたが、次回の発表会が2月に決まりました。今度はスクール生と講師と一緒にバンドを組んで演奏をします。サックスを習い始めた時からの夢であり目標は自分たちのバンドで演奏をすることでした。まずはその夢に一歩近づいたわけです。多分、これからプロの奏者と一緒に練習で演奏を繰り返すうちに、どんどんレベルアップできるのではないかと期待しています。それはもちろんついていけるように必死で練習するからですけど、なにかプロの持つ「空気」が感染してくるからということもあると思うんですよね。

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谷啓とトロンボーン

2010-09-13 01:17:11 | 音楽
 谷啓が亡くなりました。家の階段で転倒して脳挫傷だそうです。78才。年を取ると階段は危険だなぁと思います。それにしても谷啓がもう78才になっていたとは。そりゃ自分も五十路が目前に迫るわけです。

 クレージーキャッツの思い出をネットで語れる人はどれくらいいるんでしょうか?それこそ僕たちくらいがクレージーキャッツを知っているもっとも若い世代になるんでしょう。進駐軍文化を色濃くまとったクレージーキャッツ。渡辺プロの看板タレントであり、昭和を代表するジャズバンドにしてお笑いタレント。「シャボン玉ホリデー」はまだ僕が幼稚園から小学生の頃。石橋エータローが脱退した1971年に10才ですから、彼らの全盛期には幼児でした。

 リーダーのハナ肇が死んだのが1993年、植木等が死んだのが2007年。そして今回の谷啓の死去で残るメンバーは犬塚弘と桜井センリの2人だけになりましたが、クレージーを代表する人気者3人が亡くなったのですから、終焉という感が強くします。

 谷啓というと、僕は小学校低学年の時に読んだマンガの思い出が甦ります。当時、週末に書道塾に行くと、そこにはマンガ雑誌がたくさん置いてあって、待ち時間にそれを読むのが一番の楽しみでした。そんなある日に読んだマンガ(タイトルも作者も覚えていません)の中に、トロンボーンを吹く主人公がいました。彼が「日本一のプレーヤーは誰か?」と聞くと、老師のようなキャラがいて「それは谷啓だ」と言うのです。

 主人公も僕も「ええっ!」と驚きます。谷啓と言えば「ガチョーン!」の人です。テレビの中で活躍するお笑いタレントなのに、その老師は「谷啓は実はトロンボーンを吹かせたら日本一なのじゃ」というようなことを言うのです。ショックを受ける主人公と、それ以上に驚く僕。まさにマンガの作者にしたら「してやったり」でしょうが、それ以来僕は谷啓のことをずっと「この人は日本一なんだ」と尊敬の眼差しで見ていました。後で知ったことですが、実際に1960年代の音楽雑誌の人気投票では常に上位に入るくらいの実力者だったそうです。

 最近サックスを習うようになってから、谷啓のことを時々思い出していました。楽器は違えども、日本一の奏者などと呼ばれるにはどれくらいの才能と努力が必要なのか、そしてそんなプレーヤーなのにテレビの人気者として活躍するなんて、谷啓はやっぱりスゴイやと40年振りくらいにしみじみ考えていたのです。天国ではいよいよクレージーキャッツが再結成されようとしていることでしょう。

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広告とソーシャルメディアと私

2010-09-12 00:47:17 | 広告
 最近久しぶりに広告関係の書籍を読んでいます。会社に入ったばかりのコピーライターとして駆け出しの頃は本当にいろいろな仕事絡みの本を読みました。なにせ社会人になるまで広告に関して全く興味も関心もなかったので、いきなり制作部門に配属されて大慌て。一からの勉強だったので、仕事に関わりそうなものは片っ端から目を通していました。

 当時はコピーライターのバイブル的な書籍がいくつかあり、そうしたものはもちろん、書店で見かけた粗製濫造的なコピーライター本やムック(なにせ当時はコピーライターブームでしたから)も手当たり次第買い込んでいました。今では貴重な資料になっているようなものも僕はいくつも持っています。20数年前の僕は本当に勉強熱心でかつ初々しかったのです。今の自分からは想像もできませんが。

 コピーライターになって10数年が過ぎ、逆に後輩を指導したり、コピーライター養成講座の講師をしたりするようになる頃には自分なりの方法論らしきものが身に付いてきたので、あまり広告関係の本も読まなくなりました。それよりも広告とは関係ない世界に知識や関心を深める方が大事だろうと思いましたし、だからこそインターネットにもかなり早くから取り組んできました。1996年から個人サイトを開設してブログ(という言葉はまだありませんでしたが)を書いている人はあまり多くはないでしょう。

 そうやって仕事以外の分野に目を向けていくと、自分の世界がどんどん広がる反面、広告業界のあれやこれやの動きがコップの中の嵐というか、随分と瑣末に感じてきてしまったこともあります。ところがネット世界に引っ張り込まれて広告にはむしろ無関心に近くなっていたら、いつの間にか広告業界がネットの世界にどんどんと引きずり込まれてきてしまい、重なりあってきました。

 いまソーシャルメディアと呼ばれるブログやツイッターなどに広告業界も関心を向けていますが、自分はもとよりその世界の人間であり、自分の趣味の世界に仕事場が入り込んできたような妙な感覚です。この秋に講演を2件頼まれたので、この広告とソーシャルメディアについて話をしようかなと思っています。冒頭の広告関係の書籍というのは、その勉強。肌感覚的にはわかっていますが、本を読んで自分の頭の中を整理しようと思っています。勉強したことを発表するのは嫌いじゃないので、自分でも講演が楽しみです。

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名古屋めし入門から上級まで

2010-09-11 02:17:52 | 名古屋
 「名古屋めし」がブームになって以来、どれくらい経つのでしょう?根っからの名古屋人である僕には珍しくも何ともない食事が「独自の食文化」「B級グルメの宝庫」とか言われてもピンとこないのですが、昔のように「カツに味噌をかけるなんて気持ち悪い!」とか言われるよりは、きちんと評価してもらえる方が嬉しいことには違いありません。

 味噌カツといえば「矢場とん」が有名です。しかし、僕が知っている「矢場とん」は大須にあって小汚い普通のトンカツ屋でした。いつの間にか拡大路線に乗って名古屋めしの代表格のようになっていますが、それは味というよりはマーケティングの勝利にすぎません。

 「矢場とん」と並ぶ味噌カツの店と言えば昔は「叶」でした。こちらは「矢場とん」以上に汚い小さな店で、今なら「汚なシュラン」に登場できそうな風格の店構え。しかもここの店の人たちがユニークだったので、我々は昔よく利用していました。味の濃さは矢場とん以上で、名古屋人ですら「ちょっと」というほどのこってりさです。転勤してきた人がいると「洗礼」と言って必ず連れていきました。

 最近はすっかり「叶」にはご無沙汰しているのですが、昨日会社のY田さんが久々に行ってきたら、なんと地元民らしき客はY田さんだけで、後は全て観光客風だったそうです。いったい「叶」に何があったのか?どこかのガイドブックかグルメサイトで紹介されたのでしょうか?あんなディープな店に常連客の付添なしに他県民が入りこんで無事に帰れるのかどうか危ぶんでしまいます。実際、おばちゃんに一見のお客が怒られていたそうですから。

 「名古屋めし」にも入門から上級まであります。入門は天むす、鉄板イタリアンスパあたりで、初級は「蓬莱軒」のひつまぶし、「コメダ」のシロノワール、小倉トースト。中級なら「世界の山ちゃん」「風来坊」の手羽先、「山本屋」の味噌煮込みうどん、「味仙」の台湾ラーメン、「美ゆき」の味噌おでん。そして上級が「叶」の味噌カツ丼、「ヨコイ」のあんかけスパあたりでしょうか。ちなみに「マウンテン」は別格というか番外です。あれは「名古屋めし」ですらない「別世界めし」ですから。

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