はがき随筆・鹿児島

はがき随筆ブログにようこそ!毎日新聞西部本社の各地方版に毎朝掲載される
「はがき随筆」は252文字のミニエッセイです。

Merry Christmas

2012-12-25 14:16:11 | アカショウビンのつぶやき
教会のクリスマス祝会が終わりました。

鹿屋キリスト教会では、12月25日より前の日曜が、クリスマス礼拝、12月24日がクリスマス祝会となります。

今年は12月23日がクリスマス礼拝、24日が祝会でした。
鹿屋教会には男性の会、女性の会、信愛幼稚園の教諭、日曜学校の生徒さんなど、いろいろなグループがありますが、クリスマス祝会は全員参加で楽しいときを過ごします。

最初に牧師のクリスマスメッセージをいただいきました。
御子キリストのお誕生を参加者全員で喜びお祝いしました。

そして、各グループのコーラスやハンドベル演奏などと続きます。


最初に登場したのが、男性の会:ヨセフ会です。
ギター演奏で賛美しました。


信愛幼稚園園職員の手話の賛美は、全員で歌いながら手話も学びました。




次に登場したのが、教会学校の生徒さん、上は専門学校の2年生から5歳まで。
教会学校卒園生も先生と一緒に賛美しました。
傍らではハンドベルリンガーズのみなさんが、ベルや、鈴、トライアングルで伴奏です。


そして教会学校卒園生の高校生マジシャン・TAKU君の登場です。
動きがすごく速くてカメラは追いつきませんでした。鮮やかな手さばきに大きな拍手。


いよいよ、ハンドベルリンガーズ。
最初はクリスマスソングを軽く2曲。



次は、初めての試みですが、鹿屋市で活動しているゴスペルグループ「鹿屋のプレイズシンガーズ」とのコラボです。
バッハのカンタータ147番。コーラス隊との合わせは昨日の1回だけ。
やっぱり難しかった。来年のリベンジを誓いました。


最後のトリはゴスペルコーラス。
美しいハーモニーが響きました。


幻想的なキャンドルサービスは、暖かい灯がお一人お一人を明るく照らしました。







「感動した平和への子らの思い」

2012-12-25 13:59:06 | 岩国エッセイサロンより
2012年12月25日 (火)

    岩国市  会 員   横山 恵子

 広島県内の小学6年生11人に、平和記念公園の碑巡りガイドをした。
 後日、先生と子どもだちから、手紙が送られてきた。「身近なところから平和というものを作れるよう心がけたい」「これから困った人を助け、友だちとの接し方も考えていきたい」「戦争は絶対にしてはいけない」……。私は、いじめ問題などのニュースから受ける暗い思いが払拭されるほどの感動を覚えた。

平和記念資料館や平和公園内にある碑は、原爆の残酷さを知り、平和について考える格好の教材であるとの思いを改めて深くした。被爆し心身ともに傷つき、今も放射能におびえて生きる人々がいる。それなのに米国は、未臨界核実験をやめようとしない。

だが、私たちは決して諦めることなく訴えていかなくてはならない。未来の日本、世界を担う子どもたちのためにも。

(2012.12.25 朝日新聞「声」掲載)岩国エッセイサロンより転載

「きっかけ」

2012-12-25 13:57:15 | 岩国エッセイサロンより
2012年12月23日 (日)

岩国市  会 員   貝 良枝

母は怒る。育児放棄のニュースを見ては、「なんちゅう事か、子どもに食べさせんで。聞きよったら涙が出る」。そして話はいつも、私が幼い頃に戻る。

仕事に疲れた帰り道、私たちきょうだいに買ったパンを、空腹のあまりに一つだけ食べてしまったという。「これを食べたら子どものおやつが足りなくなると思ったが、なんとも坂が登れん。子どもが待つと思ったが、食べた」。物忘れが多くなった母が、おなかをすかせた子どもの話を聞くとする話。

たった1個のパンは、50年近くたっても心の片隅に残ったまま硬くなっている。

(2012.12.23 毎日新聞「はがき随筆」掲載)岩国エッセイサロンより転載

鶴の飛来

2012-12-25 11:34:08 | はがき随筆
 クワーッ、クワーッ。ツルの鳴き声に庭に出てみた。藍色の空の雲間に満月が見え隠れする。頭上からたくさんのツルの鳴き声がする。高く飛んでいるのかツルは見えず、流れる雲の間から鳴き声だけが夜空に響く。シベリア辺りからの旅。「あと13㌔くらいよ、頑張れ」と心で叫んだ。9月末、越冬地を通ると、見渡す稲田は二番穂が重く垂れ、土地の人は刈らずにツルに残している。今期は初飛来が遅かったが、11月の羽数調査では1万を超していた。ナベヅルやマナヅルに混じって珍鳥も飛来してくる。冬空に舞うツルの美しさは脳裏に残る。
  出水市 年神貞子 2012/12/25 毎日新聞鹿児島版掲載

モモ

2012-12-25 11:26:36 | はがき随筆
 獲物を狙う虎のように腰を低くして何かを狙っている。が、尾は短く体は純白だ。モモは4歳の雌猫。東京で娘に拾われて育った2年間は全く土を踏んでいなかったが、出水に来て2年たった今は、もうしっかりと自分の縄張りを持っている。
 モモは狩りが好きだ。切れたトカゲのシッポをあちこちでよく見る。体調15㌢近いモグラを2度捕らえてきて見せた。「モモ離してやらんね!」。2回ともモグラの穴掘りの天才的速さに驚かされたものだ。また、チョウセンウグイスの美しさをも教えてくれた。モモは今、何を狙っているのか?
  出水市 中島征士 2012/12/24 毎日新聞鹿児島版掲載

イケメンの男

2012-12-25 11:22:02 | はがき随筆
 娘が結婚4年目にしてようやく恵まれた赤ちゃんが、私たち両親にとって初孫である。
 話には聞いていたが、孫は可愛すぎて、ほおずりしたくなるほどである。
 「親ばか」という言葉があるが、まさしく「祖父ばか」「祖母ばか」の形容がビッタリである。
 イケメンで、りりしい顔立ちの孫よ。
 元気で素直な子に育つことだけを願っています。
 世界に羽ばたくように、自分のことをグランドファーザー(略してグラファー)と呼ばせることにした。
  鹿児島市 下内幸一 2012/12/24 毎日新聞鹿児島版掲載

熟柿

2012-12-25 11:10:28 | はがき随筆


 天からの恵みにはお礼を。この言葉は祖父の口癖であった。今年の柿の木は見事なものだ。秋も深まり1本の木に2.3個残した。
 これが我が家のしきたり。祖父の言う天へのお返しとなる。12月に入り、色鮮やかに熟した。熟柿といえば妻の大好物。嫁いで来て40年。この柿へは手が伸びない。狙うのは毎年、ヒヨドリかメジロ。
 しかし、今年はムクドリが来た。うまそうに突く。
 妻いわく「うらやましい」。
 ぼやくな。
 8年後、どこかで色づいているはずだ。
  姶良市 山下恰 2012/12/22 毎日新聞鹿児島版掲載