はがき随筆・鹿児島

はがき随筆ブログにようこそ!毎日新聞西部本社の各地方版に毎朝掲載される
「はがき随筆」は252文字のミニエッセイです。

もう限界かも

2010-04-12 21:57:57 | はがき随筆
 昨年の夏、超ベテランのSさんが辞めた。パートとはいえ、正規職員以上に働き、我々が異動して来るたび、仕事の手ほどきをしたほどの人である。後任の新人が慣れるまで、彼女の仕事を分担し、他のスタッフも仕事量が増えた。私の責任も重くなり、9時前後の退庁が11時を過ぎることもあり、それでも仕事を残して帰る始末。遅い夕食は昼の出前弁当のご飯を半分持ち帰り、台所で立ったままお茶漬けでかっ込む毎日。
 体重減少と睡眠不足の生活が8ヵ月余り。「体力の限界!」と引退会見をした横綱の姿が自分と重なる。
  鹿児島市 本山るみ子(57) 2010/4/11 毎日新聞鹿児島版掲載

孫の進学

2010-04-12 21:00:29 | はがき随筆
 平成21年度に全国大会に出場して活躍した各分野のスポーツ選手の卒業後の進路が地元紙で紹介されていた。H校のテニス部でインターハイ等に出場した孫の名もその中に掲載されていた。孫の進路は京都にある私の出た宗門校のR大で、テニスでは無名の大学である。保護者の方々は少なからず驚かれたとのことである。
 彼の考えは、大学ではテニスだけでなく、その大学でないとできない勉強もしたいと、自ら選択したという。長年テニスを続けて来た彼の哲学なのか。
 4月1日、後輩の入学式に爺も参列することにした。
  志布志市 一木法明(74)  2010/4/10 毎日新聞鹿児島版掲載