kabu達人への道

マスコミで深く触れられることのない投資の裏側や
投資にあたっての疑問など赴くままに綴っていきます。

謎解きは難しい

2018-05-15 06:25:20 | 日記
週明け14日の東京市場は小幅に安く寄り付いた後上昇に転じまし
た。11日の日経平均がSQ値(2万2621円)を上回る2万2758円で
引け当日の終値がSQ値を上回ると当面堅調に推移するという経験
則が先高に繋がったのでしょうか。ゴールデンクロスを達成した
ということも上げ材料になっています。

日本株にとって重要な円相場や米国株が先週堅調に推移していた
ことも当面に限っては強気ムードも出ているようです。円相場が
110円手前で揉みあっているにも関わらず11日以降株価上昇が鮮
明になってきたことも俄か強気を誘っているようです。短期的な
過熱感の指摘もあり当面は2万3000円を超えられるのかどうか強
弱感の綱引きの様相を呈しています。

一方個別銘柄では難解な動きも目立ちます。前期33%純利益が増
え今期も伸びは6%と一桁台に減速しますが、増益基調を維持する
にも拘わらずオリンパスは年初来安値を更新しました。反対に今
期は純利益が28%減とのニュースでも大成建設は年初来高値を更
新しました。この極端な動きは何が原因なのでしょうか。

大成建設はリニア新幹線工事に絡んだ談合問題が11月に表面化し
て以来株価は3月まで下げ基調でした。決算発表で悪材料出尽く
しという判断なのでしょうか。両銘柄とも年初来の安値や高値を
更新するほど大きな材料には私には思えません。

決算シーズンの株価の動きは少なくとも机上の計算のように動き
ません。そういえばオリンパスと同じ精密セクターに属するニコ
ンは前期の大幅増益に続いて今期も純利益が44%増加するという
決算にも拘わらず決算発表翌日に株価は年初来安値を付けました。

12月決算企業ですが精密業界を代表するキャノン株も日経平均の
上昇にも拘らず年初来安値圏で低迷しています。精密セクターは
疫病神がついているのでしょうか。お祓いをしてもらい必要があ
りそうです。指数は上昇しているのに個別銘柄では天国と地獄銘
柄が混在している現在の相場は難解そのものです。

しかし決算発表も今日で一巡します。決算内容を巡って超短期で
売買する取引は鎮静化します。14日の取引でも資生堂の決算が市
場予想を大幅に上回ったことで大幅高になりました。しかし12月
決算の資生堂の最初の四半期決算の内容だけに大きく反応するの
は少々過剰反応のようにも感じます。

既に2013年から株価は7倍の水準です。これまでの上昇でかなり
好材料を織り込んでいると考えられます。その水準からさらに
一日で15%弱も大幅に上昇したというのはやはり過熱感がないと
は言えません。決算シーズンが終わり中長期投資家には決算内容
をよく吟味して有望株を探す時期が始まります。
コメント
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