kabu達人への道

マスコミで深く触れられることのない投資の裏側や
投資にあたっての疑問など赴くままに綴っていきます。

予想外の出来事が日常に

2018-05-25 06:25:22 | 日記
またしても繰り返されました。原因はどうであれ、ある日突然
上昇の歯車が狂い一方的な下げ相場がやってくる。日本株はCTA
(商品投資顧問)達のマネーゲームの場所なのでしょうか。何と
いってもCTAの特徴は相場の値動きを分析し、相場の上げ下げに
かかわらず収益をねらう「トレンドフォロー型」の運用が主流で
ある点です。

相場が上昇時はひたすら買いポジションを積み上げ相場が変調を
きたしたとなれば一気に買いポジションを解消する。また相場の
下げが続くという分析結果が出れば買い方から売り方に一気に方
向転換するという投資手法です。

投資現場に人の手が介在すれば迷いや躊躇といった心理が働きま
すがコンピュータの世界では白か黒の二者択一です。相場の方向
性が決まれば後は粛々と命令を実行するのみです。人間のように
忖度など雑念がある投資家ではとても相場急変時には太刀打ちで
きません。

先物取引がある限り、裁定取引がある限り、アルゴリズムによる
システムトレードがある限り個人投資家も現状の相場変動と付き
合わなければなりません。彼らが超短期での取引が守備範囲なら
個人投資家はもう少し長めの期間での投資を徹底するしかありま
せん。同じ土俵上で競っても我らには勝ち目はありません。

日本株の弱点は上場企業に景気敏感株が多いことです。トヨタや
キャノン、ソニーなど絶対利益額の大きな企業は輸出型産業でも
ある訳です。少なくともあと2年弱は保護主義を標榜するトラン
プ大統領と付き合わなければなりません。中国ほどではなくとも
対米黒字の大きな日本と米国の同盟国であっても自動車や鉄鋼な
ど米国の伝統的産業と競合するセクターでは摩擦が避けられません。

たとえそれがWTOに照らしてアウトでもここまで貿易相手国に対
して強硬姿勢を貫いてきたトランプ大統領の政策にはある程度
結果が伴っています。とても相手側に高めの球を上げて譲歩を
迫る手法はまだまだ続きそうです。通商問題が選挙問題と深く
結びついている状況ではいったん摩擦が後退しても再び出てき
ます。

突然出てきた輸入車に対する25%関税案も狙いは米国への輸出が
多い日本、ドイツ、メキシコを狙い撃ちにしたものです。この3
国は中国に次ぐ米国の貿易赤字国とも重なります。相手国に対し
てもっとも痛手を受けるような分野をやり玉にあげ相手国からの
大幅な譲歩を引き出す戦略です。日本はTTP11を推進して貿易面
で2国間交渉を志向している米国をけん制したいところです。

しかし簡単に日本の思惑通りにことが運ぶのは難しいようです。
自動車関税の25%問題や米中二国間会議の中止など数週間前には
予想もしなかった事柄です。予想外のことが日常になるような
ことが今年は多く起きそうです。忍耐が試される相場はまだ続き
そうです。

26、27日の更新はお休みします。
コメント
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