kabu達人への道

マスコミで深く触れられることのない投資の裏側や
投資にあたっての疑問など赴くままに綴っていきます。

短期筋は退場、長期投資家の出番

2018-05-14 06:35:37 | 日記
11日の予想外の大幅高で市場では俄かに強気ムードが出てきている
ようです。10日までは2万2500円の壁に阻まれ上値の重い状況が続
いていました。節目だった水準を抜けてきことで上値が軽くなると
いう見方があるようです。

東京市場がここまで復調してきた背景には米国株の7連騰が大きか
ったようです。それでは米国株の下値模索が続いていました。長
期金利の急上昇や米中貿易戦争懸念といった不安材料が米国株不
調の要因でした。その後長期金利の落ち着きや米中貿易戦争懸念の
後退から米国株が立ち直ってきたことや円安反転が日本株の上昇支
援になったことのようです。

日本株上昇の要因には需給面の改善も大きかったようです。海外投
資家は年初から3月まで7兆円ほど日本株を売り越しました。5兆円
ほどが先物による売りだったようです。1月末の2万4000円の高値か
ら3月までに3000円弱の下落は大量の先物売りが要因でした。現物
株と違って比較的短期間にポジションが変化するのが先物の特徴で
う。

GW後も上昇が続いている背景には先物の買戻しがあるのではな
いでしょうか。その証拠に4月以降買い越しに転じた現物株の金額
は余り膨らんではいません。それでも上昇が続いているのはやはり
先物の影響が大きいのでしょう。株価の上昇局面では個人投資家を
中心に国内投資家は売り越しが目立ちます。

国内投資家の売りを吸収して上昇しているのは海外投資家の現物株
以上に先物での買いが大きいのではないのでしょうか。円買い日本
株売りのポジションの巻き戻しが4月以降続いています。問題はこの
動きがどこまで続くのかです。やはりカギは米国株及び円相場です。

ただし相場のリズムからすればそろそろ上昇期間も2か月近くにな
ります。過去の上昇局面を振り返ると近々転機が訪れても不思議で
はありません。市場が売買の材料としている決算発表も明日で一巡
します。市場が個別銘柄の業績からマクロ面に目が向いたときに果
たしてどんな動きになるのでしょうか。

決算シーズンは短期筋の独壇場です。確かに株価変動が大きくなれ
ば利益を得られるチャンスでもありますが、コンピュータによる売
買にはとても人力では動きが速くて叶いません。かといって先回り
買いでは外れた時のダメージが大き過ぎます。ロスカット水準をあ
らかじめ決めておかないとノーガードでの打ち合いのボクシングの
ようにかなりの代償を払はなければなりません。

決算数字をよく吟味して売りれ過ぎの銘柄の中で有望銘柄を発掘す
る作業で次のチャンスに備えるのが賢明かもしれません。日本企業
は世界の投資家からみてどの分野に強みがあるのか。為替等多少の
環境変化でも成長できる企業はどこなのか。世界景気の動向は気に
なりますが、FA・ロボット銘柄それに半導体産業の内製造装置分野
は日本企業の競争力の強い分野なのは確かです。
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