kabu達人への道

マスコミで深く触れられることのない投資の裏側や
投資にあたっての疑問など赴くままに綴っていきます。

先物の買戻しは続くの?

2018-05-22 07:22:51 | 日記
週明け21日に日経平均が2万3000円を回復しました。2万2000円
に乗せたのが4月18日、以来終値ベースでは一度も2000円を割り
込まず、1ケ月で次の大台を回復しました。2万2000円台後半は過
去売買代金が膨らんだ水準でこの水準を抜けているのにはかなり
売買代金が増えないと難しいという見方もありました。

21日も売買代金は2兆1000億円弱と売買面では活況という状況と
は程遠い相場でした。確か今月はまだ1度も売買代金が3兆円に乗
せたことはないと思います。それでも2万3000円回復したことを
前向きに捉えるべきなのでしょうが、売買高を伴わない先物主導
の相場に脆さを感じるのは少々偏った見方でしょうか。

先週は米国株が週間ベースで下落したのに日本株は小幅ですが上
昇しました。110円台に定着しそうな円安と米中の貿易問題の過
度な悲観が後退したことが21日の日本株を押し上げたのでしょう。
しかしこの上昇に半信半疑な投資家は国内中心に少なくありませ
ん。堅調な相場が続けば証券会社がよく使うセールストークであ
る「持たざるリスク」というフレーズが前面に出て相場の先高観
を煽る言葉が今後出てくるかもしれません。

予想外の堅調な相場のリード役は海外投資家の先物の買いだとい
う見方で間違いないでしょう。騰落レシオはTOPIXの全銘柄より
も日経225銘柄のほうが高水準だということからも推察できます。
売買が膨らまないのにも拘わらず相場がここまで戻したのは1~3
月期に5兆円の売り越しとも言われていた先物の買戻しがまだ続い
ているのでしょうか。ヘッジファンドの中間決算を控えて買戻し
を急いでいるのでしょうか。

海外投資家が比較的関心を持っている安倍内閣の支持率もどうや
ら底入れしたようです。森友・加計問題に加えて財務次官のセク
ハラ問題で安倍政権の支持率が急落しアベノミクス相場の終わり
にかけた売り方が買い戻しているのでしょうか。

「もうはまだなり」なのでしょうか。強気の投資家はまだ少数派
だけに株高の流れはまだ続くという逆説的な見方もあるのかもし
れません。2月2日と2月5日の窓は2万3122円と2万2967円となっ
ていますが、今日の取引で窓埋めする可能性もあります。窓埋め
は前値戻しという強気の見方もありますが、窓埋めで力尽きると
いう相場もありました。

人気銘柄も日替わりで目まぐるしく替わっています。2万3000円
回復したといっても相場のリード役が見当たらない状況です。勿
論今後リード銘柄が出てくることも無くはありません。しかし既
に上昇相場2か月を超えようとしています。上昇、下落局面を繰り
返す相場のリズムから考えれば転機がいつ起きても不思議ではあ
りません。
コメント
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