kabu達人への道

マスコミで深く触れられることのない投資の裏側や
投資にあたっての疑問など赴くままに綴っていきます。

さあ試練の5月

2018-05-02 04:25:41 | 日記
GW明けから日本企業の決算発表も後半戦に突入します。これま
でのところ増益か減益かだけでなく市場予想を超えたから下回っ
たかによっても株価は大きく動くようです。コンピュータによる
シストレが全盛になり決算シーズンには株価のブレは大きくなっ
ています。値動きが大きいのでうまく立ち回れば儲けのチャンス
もありそうにみえますが、余りにも動きが速いのでとても人の手
で操作していては間に合いません。

実態以上に下げるのであれば下げ過ぎた銘柄には投資妙味がある
という見方も成り立ちます。逆に決算をキッカケに急騰した銘柄
の賞味期限は短いという現実を考えるべきかもしれません。いず
れにしろ米国株が現在のようにもたついている間はこの水準から
日経平均の大幅な上昇は考えづらく決算発表が終わる5月第3週
の前半まで個別物色が続く可能性は高いのかもしれません。

トランプ大統領がアルミや鉄鋼の輸入に高関税を適用するという
政策の発表から米中が貿易戦争に突入するという不安が高まる場
面もありましたが株価は3月にある程度消化したようで4月は月
間で日経平均は1000円上昇しました。3月26日のザラ場安値(2万
347円)からは2100円の大幅上昇です。

急回復した東京市場の立役者は今回も海外投資家だったようです。
海外投資家の中でも先物売買を主体とするヘッジファンドがトラ
ンプ大統領が保護主義を強めることで世界の景気が変調をきたし
世界の景気敏感株という位置付けの日本株の調整を見込み大量の
売りを続けたことが下げに繋がりました。

円高の反転とともに行き過ぎた悲観論が修正されたことで日本株
の売り立てを急激に買い戻したことが急反発の要因でしょう。米
国株がここ数週間軟調な展開を続けているにも拘らず日本株が上
値を切り上げているのは円安も大きいのでしょうが、それ以上に
海外短期筋の先物の買戻しがまだ続いていることがあるのかもし
れません。

もっとも買戻しが一巡すれば株価の上昇も止まってしまうかもし
れません。勿論日本株に先高期待が出てくれば先物買いだけでな
く長期投資家の現物の買いも期待でき株価上昇が続くかもしれま
せん。しかし今後も好決算を発表しても4月はほぼ横ばいだった
米国株の行方次第では5月の日本株は2万2000円台半ばで横ばい
或いは下落に転じるかもしれません。

景気のピークアウト説に金縛りになっている米国株の動向がカギ
を握る展開になりそうです。さあ日本株は試練の5月をどのよう
に乗り切ることができるのでしょうか4月に続いて2か月連続で
上昇を達成するしょうか。決算勝負の短期売買が過ぎた後の市場
の景色は果たしてどんなものなのでしょうか。

3日から6日までの更新は休みします。
コメント
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