桂南光の火焔太鼓

2014-02-12 11:54:50 | 塾あれこれ
『火焔太鼓』といえば志ん生。
私はレコードでしか知りませんが
山ほど聞いてきました。

専売特許でしたね。

八代目可楽の「らくだ」みたいに。


志ん生が逝って半世紀ですから、さすがに噺家さんも
『火焔太鼓』をかける時代になってきました。

多くの落語家が消化不良です。
御気楽な噺ですが難しいのでしょうかね。

昨日、桂南光の独演会での『火焔太鼓』
上方落語では初めて聞きました。
(落語はそんなに詳しくないと分かりますかね)

もう一席は軽い『義眼』という噺で、こちらはマクラの
盛り合わせで笑いを取っていましたが
『火焔太鼓』はたっぷりと、かつ爆笑で。

志ん生は江戸落語だし、時代も前ですから『火焔太鼓』も
それほど笑いは多くありません。
(レコードで聞くしね)

それを関西落語に変身させた力は大したものですね。

ホールは太鼓もないような場所で客も田舎の爺婆でしょ
それを腕力で盛り上げちゃう、さすが関西!


明らかに現代風に仕立ててありました。
もちろん時代は江戸ですから、破綻しないように気を
つけながら、描かれている人間は時代を越えて
しかも現代風になっていました。

古い型のコピーでは仕方がありませんからね。

枝雀落語が「ワールド」を作ったように
若干地味ではありますが「南光ワールド」があります。

関西に住むと良いだろうなあ。