先日、新聞のコラムで吉野弘の詩に触れて
いました。
『奈々子に』
(1957年、詩集『消息』)
父が娘への思いを謳った詩です。
吉野さんは1926年生まれですから実感あふれる
詩であろうと思います。
私も若いころは大好きでした。
ハートがあるし、思慮深くもあり
なにより分かりやすい表現で書く素晴らしさ。
ただ近頃は、完成度の高さゆえ、好きという感じが
逆に薄れてきましたが。
少し「理」が勝つのです。
○
山之口貘にも娘さんが登場するものが多くあり
分かり易くて愛情があふれている面が共通します。
ただ生前は娘さんの詩はほぼ詩集に編まれていません。
没後の詩集『鮪に鰯』(1964)に多数収められています。
吉野さんの詩集より遅い出版ですが、1957年といえば
バクさん54歳ですから、詩そのものは吉野さんよりも
早くに書かれていたと推測できます。
(45才のときにミミコ4才)
『大きくひらいたその眼からして
ミミコはまさに
この父親似だ
・・・
手の鳴る方へ
まっすぐに地球を踏みしめたのだ』
これは『親子』という詩の一部です。
愛する娘の詩をほぼ詩集に載せていないことが
バクさんらしいところですね。
◎
バクさんが亡くなられて半世紀
沖縄の置かれているありさまと
大和んチュの無責任さは何も変わっていないようです。
いました。
『奈々子に』
(1957年、詩集『消息』)
父が娘への思いを謳った詩です。
吉野さんは1926年生まれですから実感あふれる
詩であろうと思います。
私も若いころは大好きでした。
ハートがあるし、思慮深くもあり
なにより分かりやすい表現で書く素晴らしさ。
ただ近頃は、完成度の高さゆえ、好きという感じが
逆に薄れてきましたが。
少し「理」が勝つのです。
○
山之口貘にも娘さんが登場するものが多くあり
分かり易くて愛情があふれている面が共通します。
ただ生前は娘さんの詩はほぼ詩集に編まれていません。
没後の詩集『鮪に鰯』(1964)に多数収められています。
吉野さんの詩集より遅い出版ですが、1957年といえば
バクさん54歳ですから、詩そのものは吉野さんよりも
早くに書かれていたと推測できます。
(45才のときにミミコ4才)
『大きくひらいたその眼からして
ミミコはまさに
この父親似だ
・・・
手の鳴る方へ
まっすぐに地球を踏みしめたのだ』
これは『親子』という詩の一部です。
愛する娘の詩をほぼ詩集に載せていないことが
バクさんらしいところですね。
◎
バクさんが亡くなられて半世紀
沖縄の置かれているありさまと
大和んチュの無責任さは何も変わっていないようです。