最高の離婚・スペシャル

2014-02-09 18:08:53 | 見る
上手い!

脚本も演出も俳優も、TVドラマとしては
極上の一本です。

毎度同じことを書きますが、瑛太が良いですね。
よく考えればドラマでは表現しづらい複雑でかつ
ジミな人間を、あそこまで「魅力的」に。

オノマチも好きな俳優ですがこのドラマに関しては
瑛太に比べるとやりやすそうに見えちゃうくらいです。

今回はこれも私の好きな方、臼田まさみさん。
これがまた良いんだ、上手いねえ。

全てを呑みこんだうえでの表面「満面の笑み」
隠しているものとの絶妙のバランス
芝居をオーバーに見せないタイプですが上手い。

日本映画の全盛時代、つまり名監督がぞろぞろいて
名女優の魅力をひき出していた、あの頃を
彷彿とさせる人です。


ただし、6人集めたシーンはさすがに消化不良気味
4人で手いっぱいかな。
人物像の詳しく描写されていない臼田さんが
うまくからめていなかったようです。

もっといえば、昨年のシリーズを覚えている人は良いけど
そうでもない、あるいはこれが初めてという人には
分かりづらい脚本ではなかったか。

やはりスペシャルというのは、外食産業と同じで
提供する側の都合が優先されるのですね。

これを見逃していても次に支障が出ないように
結局「初めに戻る」したてになっています。

ぐるっと360度回るわけですね。

’13のシリーズでも最後は初めに戻りますが
円の大きさがずいぶん違うので一応納得できます。

スペシャルは小円!ささっと片付けた感が残ります。
ハイ、元へ戻りました、と。

音楽も印象には残りませんでした。


マチルダは良いですね。
ワンコに負けていない演技派ニャンコ。

演出の並木さんの指導が抜群なのでしょう。


今回も、何でもないところで泣けました。

カミサン???

人間が描けているからで、感情移入が強まります。
ふっとしたセリフ、しぐさ、目・・・


「俺にも若いころ、人の心が分からなくて、
 結局、賢い友達に説教くらい、
 でも自分が悪いのでそれを引き受けるしかなく
 とはいえ十分以上に落ち込み・・」

良い人なら無罪?

2014-02-09 14:30:28 | 塾あれこれ
「主犯はあいつです」・・好かんねえ。

「俺は共犯だから、罪は少ない」っての、きみ反省してる?

ケース・バイ・ケースで色々あるでしょう。

主犯だけ、ごっつい悪くて共犯者を脅し、
共犯というよりむしろ被害者なんてこともある。

反対に、自分の保身のために他人はどうなってもよい
なんて考えで動いて、手先の方が実質悪い
・・こんな場合もありうるでしょう。

(お前が実行しなければ済んだこと)

末端こそ悪い、ということもあるのです。


またまた、ウケが悪いことを書いてしまっていますが。

「この人は悪そうに見えない」とか
「普段を知ってるけれど」などとして
共犯者に「暖かい目」ってのはどうなんでしょうか。

個人的な感想は様々にありえますが
いちおう外へ向けての発言で「共犯者」をかばうのは
感心しませんね。

良い人の部分と、犯罪的かどうかの部分は、別個。
単純な話です。
(繰り返しますが個人的な感想は別)

ゴーストライターなんて良くある話、というかた
・・それは話のスリカエ。

現時点では悪い者同士の内輪もめ、のように思えます。

「共犯者」が「社会に謝」って、「主犯」が隠れてる
という構図はいかにも善悪の差がありそうですが
もし、共犯者がズルくて、曲自体の評判は落ちない
タイミングで、公にしたとしたら・・・


広島だから片方に甘いと言われそうですね。

金貰って、代作し、詐欺的なことが進んでいるのに
ずるずると続けたことは「共犯者」に同情すべき点が
あったとしても、許されることではありません。

ゴーストやらなきゃ、サギに掛かる人は出なかったのです。

主犯の詐欺的生活をバックアップしていた罪はあります。

しつこいですが佐村河内をかばう話ではありませんので。

自分の学校の先生だから、悪くはない、なんて
いかにも日本的な反応がおかしいと思うだけです。
そこには妙なエリート意識がある。


旧石器遺跡ねつ造のF氏のように
大規模なウソをつけば、騙されやすいとは思います。

しかし横並びマスメディアの罪は重いね。
それを支えている甘ったるい日本的心性の人々も問題