何のための勉強?

2013-07-11 13:50:29 | 塾あれこれ
勉強、芸術、スポーツ、各種技能技能、
などを通じて人間は自己表現します。

ライオンやワンコと人間が違う処は生きてゆくことを
長い間かけて学習しなければならないことです。

生甲斐などと脅迫めいたものまで求められますね。

しかしライオンのようにほぼ生まれたままで、あとは
何とか生きてゆく、ことはできないのですから
しかたありません。

たとえ若いころ自分の進む道が見つからなくても、
その足で立つことは要求されます。

たまに親の力だけで何もしないで生きて行ける人も
おられるようですが、
万一もしや、その道をNOと思うことがあったら・・・


普通の人間は保護者や社会から知らぬ間に教育をうけ
いちおう自立できるものを身に付けます。

芸術やスポーツなど好きな道で生きられれば最高でしょう。
あるいは、すし職人の修行・果樹栽培のプロ・旋盤工・・

しかし最初に書いた「勉強」というものは
学者になるだけでなく幅広く役立っています。

中3で√を習い、大人になって忘れ果てようと
それでも√を習うことには意義がありました。

√とかイオンとか、その知識、活用だけでも役立ちますが、
それだけではない大きな働きがあります。

自立するための訓練ですね。

似た形に「剣の道」なんてものがあります。
こちらは高等な世界ですが、剣道を通じて人間形成を
とゆー、東洋的かつ古典的な発想です。

ただ技術を学ぶのではなくそれを通じた人づくり。

剣道のみならず、柔道でもKカズのサッカー道でも同様です。

学校や塾での勉強はそこまで立派な話にならなくても
読み書き算盤の有用性及び勉強姿勢の確立、
それらを通じ「自立できる自分」の基礎を造る事
これらが目標となります。


人間っていろいろです。生まれる日も違う、環境も違う
・・・ということで
一斉授業のカリキュラム・シラバスは間違っているのです。

「一斉」にあるのは一人一人へ目を向ける(優しさ+厳しさ)
ではなく、運営する側の都合、四捨五入根性です。

学校側として効率が良いから一斉に授業をします。
それでついてこれない人は、それは「自己責任」

「金があったら別途に手を打ちな」ですって。

まあ学校は遅々としてしか変わりえぬものですから
仕方がありません。
(永久に変われない、と言いたいくらい)


だから塾というものがシッカリしないといけないのです。

懇切丁寧な対応が自立の足を引っ張っていませんか、
システムのための生徒の存在ではありませんか

付いて来い、じゃだめでしょ。

「毎日面倒を見てあげますから安心」って何?
いつ自立のための努力ができるのかなあ。

最後は、自分一人で勉強できる生徒・学生になるのが
目標ではありませんか。

安易なシステムで「やらぬより、やるほうが良いでしょ」
などとワケの分からぬことを口走る金儲け塾が嫌いです。

『WOMAN』第二話

2013-07-11 12:52:01 | 見る
坂元脚本『WOMAN』第二話

泣かせるドラマですね。
始まってすぐ、母さんがクリーニング店で働く
カットだけで泣けてしまい、
これにはさすがにカミサンが驚いた。

母と子、のドラマには感情移入しやすいですね。
母が苦労して働いていたので、その手に弱い。


今回は子役に感心しました。
鈴木梨央さん、何て上手いんだろう。

子役ってものは上手い人が次々出てくるものですが
この人はAクラスでもまた上の方では?

もともと「泣き」に弱い私は、すぐ、もらい泣きを
してしまいますが、子役には特に泣かされますねえ。

私、幼稚園のころにはもう、もらい泣き派でした。
どこかで知らぬ子の泣き声がするとそれだけで
ドドっと泣けちゃうのでした。ヘンなガキ。


坂元さん、上手いのですが今回第二話は
脚本に若干無理があったのかなあ。

7才の設定でしょ。

衝動的に電車に乗るのはよいけれど、公衆電話をかけて
留守電に何度も貴重なお金を遣うかなあ?

ちょいと見かけた(お姉さん)と喫茶店に行ったり
少しガードが弱いんだよね。
しっかりしてたり抜けてたりは4or5才くらいではないか?

脚本家に何か意図があるのならば別ですが。


他にも電車に乗った子供をすぐに身柄保護に動かなかったり
(駅員、もしくは会社に連絡すれば次の駅ででも
 保護できちゃうハズ)

こういうアレ?が重なるとドラマは影が薄れます。

カミサンは「髪を、どどっと切るか」と言いましたし
その後の脱出スピードの速いこと。

ドラマですから端々にムリがあることは承知です。
ですから丁寧な作りをするのが日本の芸ですね。
特にじっくりと人の心を描く作品では。

第一話はとても良かったのに、二話は普通のドラマになって
ちょいと残念でしたね。
梨以外でも森永キャラメルとか印象的でした。
第二話では同じ演出家なのにキャラメルも影がうすい。

『最高の離婚』筋書がとても巧妙にし立ててあったのに
今回は割と単純です。

花火の話ももっと組み合わせるか、花火を悲しいほどに
美しく描いて見せるか。

よそのお家の素晴らしさと自分の家庭の貧しさの対比は
子供心にも強く残るものです。
線香花火程度でも。

貧しさを知る人なら涙する話題ですが、平凡でした。
それも狙いなのかなあ。

今後どんなスタンスで見るか、悩みます。


貧しさとは辛いものです。
特に病気などでは大変な思いをしますね。

でも貧しさにも良いことが一つだけあります。

それは、母さんとの距離が近くなること。

人としてこれほど有り難いことはないのです。