平均点競争は。。

2008-10-29 11:48:45 | 塾あれこれ

県別平均点競争の様子になりつつありますが
ダイジョーブかなあ。
例の文科省、全国学力テストです。

もちろん多くの人はそれだけでは不十分と知って
なおかつ問題提起をされているのでしょうが
秋田は一番で沖縄はダメで、日教組の組織率と
関係があるとかないとか。

カマスビシイことですね。

マスメディアなど少しずつ競争をあおる方向に
進んでいっているのが気になります。
少なくとも本来の趣旨とは、ずれてきました。

専門家の地位が下がってきた社会ですが
それにしても現場や学者その他関係者の意見を聞かず
なりたての政治家が騒げるテーマになってしまった。

もちろん、学力が低下していることは事実だし
大きな問題です。

ただ全国テストで本当にどこまで分るのか?
学校の所為だけなのか?
ノーベル賞受賞者のお嫌いな塾のせいなのか?

きちんと考えての「教育」でなきゃなりません。

ただ単に県別競争ではいけませんね。


90点の子を1割伸ばすと9点アップします。
20点の子なら1割で2点です。
どちらも同じ時間労力で1割上がるとすれば
90点の子に力を入れるほうが平均点を上げ易い。

人数が多い中間層を上げる手もあります。
1点のアップでも10人をあげれば90点1割よりも
平均点では効果があります。

けれどもこれらでは下位の子に手厚くならない恐れが
大きいのです。
平均点ばかりノルマがかかるとそうなります。

そりゃ理屈としては下位をグンと上げても平均点は
あがりますが、現実には難しいことですから。


傾向と対策だとか、補習漬け、カンニング
さらには出来ない子を休ませたり、データをいじったり
いろいろ弊害が出てくる国です。
ついこの間失敗してやめたのに・・
始めればわーわー騒ぎになるのは目に見えていたのに・・

できない子受難の深刻化がすすみます。
これも自助努力ですか?
格差社会ねえ。


写真はシラサギ。
垂直に近い堤防に器用に止まっています。

滑りませんね。
どこかのおじさんは水平でも滑った。。。。。