県別平均点競争の様子になりつつありますが
ダイジョーブかなあ。
例の文科省、全国学力テストです。
もちろん多くの人はそれだけでは不十分と知って
なおかつ問題提起をされているのでしょうが
秋田は一番で沖縄はダメで、日教組の組織率と
関係があるとかないとか。
カマスビシイことですね。
マスメディアなど少しずつ競争をあおる方向に
進んでいっているのが気になります。
少なくとも本来の趣旨とは、ずれてきました。
専門家の地位が下がってきた社会ですが
それにしても現場や学者その他関係者の意見を聞かず
なりたての政治家が騒げるテーマになってしまった。
もちろん、学力が低下していることは事実だし
大きな問題です。
ただ全国テストで本当にどこまで分るのか?
学校の所為だけなのか?
ノーベル賞受賞者のお嫌いな塾のせいなのか?
きちんと考えての「教育」でなきゃなりません。
ただ単に県別競争ではいけませんね。
○
90点の子を1割伸ばすと9点アップします。
20点の子なら1割で2点です。
どちらも同じ時間労力で1割上がるとすれば
90点の子に力を入れるほうが平均点を上げ易い。
人数が多い中間層を上げる手もあります。
1点のアップでも10人をあげれば90点1割よりも
平均点では効果があります。
けれどもこれらでは下位の子に手厚くならない恐れが
大きいのです。
平均点ばかりノルマがかかるとそうなります。
そりゃ理屈としては下位をグンと上げても平均点は
あがりますが、現実には難しいことですから。
○
傾向と対策だとか、補習漬け、カンニング
さらには出来ない子を休ませたり、データをいじったり
いろいろ弊害が出てくる国です。
ついこの間失敗してやめたのに・・
始めればわーわー騒ぎになるのは目に見えていたのに・・
できない子受難の深刻化がすすみます。
これも自助努力ですか?
格差社会ねえ。
◎
写真はシラサギ。
垂直に近い堤防に器用に止まっています。
滑りませんね。
どこかのおじさんは水平でも滑った。。。。。