レシピって難しい

2008-10-04 14:14:25 | 塾あれこれ
レシピってのは手順を書くだけだと思っていたら
なかなか難しいことのようです。


陳建一さんが父の建民さんの料理を数値化されたのは
有名な話ですがバツグンの力を持っていた親子だから
できたことでしょう。
「鉄人」のころの建一さんの本も画期的でした。


私のような素人にレシピは書けません。(当然)

簡単すぎれば役に立ちませんし、
細かいのは書くに難しすぎます。

レシピの難しさを以下羅列します。

①思い出すのが面倒。
 きちんと文字化するのは難しいものです。

②自分が発明、創意工夫したのではないものを書いて
 許されるのか?
 自分が作っているつもりでも、誰かに聞いたとか
 何かで読んだとかして、いつのまにか自分のものと
 錯覚していることが多そうです。
 「私のレシピ」とは口幅ったいですよね。

③昔からやってることを受け継いで書いているだけ
 なんてレシピも可能です。
 でも昔どおりで本当に大丈夫だろうか?

④もしオリジナルなレシピであったとしても、自分は
 これが好みだというだけです。
 まとめて言えば平凡なもの、書く必要もないか。
 レベルが高いプロ・セミプロならいざ知らずです。

 余り知られていないものなら別でしょう。
 ただ私にはそんなレパートリーがありません。

⑤自分が初めてと思っても実は平凡で誰でもがやって
 いることかもしれません。

⑥本当にオリジナルであったとしても美味しいという
 保証はありません。
 ごく小数の評価しか得ていないハズですから。

⑦定量化が大変です。
 小さじ1/2? 1/3? 1/4?
 仕事なら私でもデータをとります。
 仕事以外で細かい数値をとるのは大変ですね。

 好みで味を調整するのがレシピに対する正しい姿勢
 といえます。
 でも自分が発表する時は一番の数字が必要です。
 私は毎回味が違うような状態ですからとてもムリ。

⑧なぜそうするか分かっていないことが多すぎます。
 比較検討していないのですね。

 下味をつけるときとつけないときと比べているか? 
 (私はやっていません)

 出汁も同様。水で試してみたか。
 どんな種類の出汁にしているか。
 配合はチェックしてみたか
 などなど

⑨本筋は何か、何は省略できるか。
 どういう方向でアレンジできるか。
 何が必要不可欠で、何をしてはいけないか。

 調理器具、火加減、水加減、調味料・・・

面倒くさいでしょ?

近年料理番組も進化が進み、説明が増えて
きました。

辻調はしっかりしているように思いますね。

今は中華の宮崎さんが売り出し中です。
なぜこうするかがわかり易い。
アタマがよい方なんでしょう。
彼のレシピはやってみたくなりますね。