※当該記事は2018年7月に書いたものですが、2020年11月17日に追加編集実施しています。
陰陽放浪記の続きです。
江津駅からは三江線代替バスの乗車を開始しました。しかしながら、ひとくちに代替バスといっても運行路線や運行形態が多岐に渡るため、全部網羅するのは困難ですので、主な幹線ルートを乗り継ぎしてみました。
なお、皮肉なことに乗車と撮影の両立は難易度が高く、思ったより写真画像が少ないですが御容赦願います。
前置きが長くなりましたが、石見交通のバスで江津駅から石見川本駅まで乗車しました。
江津⇔川本は石見交通によって運行されています。主に国道261号線を江の川に沿って運行されますが、途中で対岸に渡って、三江線の駅だった場所にも立ち寄ります。日曜日の日中だったこともあってか、乗客はまばらで、始発から終点まで乗車したのはワタシだけでした…。
なお、乗車したバスはコチラ。
島根200か551、社番747、いすゞエルガミオ、2014年式。
石見川本駅の駅舎。
駅舎はバスの待合室として使用されてますが、立入禁止の看板や閉鎖された窓口が三江線廃止の現実を物語ってます。
待ち時間の間に撮影できた川本町営バス。
島根200さ807、三菱ふそうローザ。
80条(自家用バスによる有償運行)での運行です。
なお、川本町はかつては中国ジェイアールバスが路線を展開してましたが、完全に過去の話になってしまいましたねえ…。現在は石見交通と川本町営バスが運行されています。
大和観光のバスがやってきました。これで川本から美郷町大和へと向かいます。これも同じく三江線代替バスとして運行開始されました。
ポンチョが来るかと思ったら、やってきたのはローザでした。
島根200あ195、三菱ふそうローザ、2018年式?
路線仕様に仕立てられており、車内は本来の助手席の位置に運賃箱が鎮座しておりました。そういえば、ローザ(というかマイクロバス自体)に乗る機会って思ったよりないですねえ。
川本⇔大和は江の川に沿うように県道40号ならびに国道375号線を走行します。この区間は道幅の狭いところ、いわゆる狭隘路が多く存在するため、小型サイズのバスで運行されています。もともと線路と並行する道路の整備が遅れてたこともあり、それも三江線が永らえた理由のひとつでしたが、それでも少しずつ道路の改良は順次進められています。
乗客はワタシ以外にも、日曜日にもかかわらず学校のクラブ帰りと思われる学生さんが乗ってこられました。また、途中バス停で下車して、待機されてた町営バスに乗り換えるお客さんも見かけました。
車窓から見た、役目を終えた線路跡。列車の運行がなくなると一気に哀愁感が漂います…。
道の駅グリーンロード大和で下車。バスは終点の上野まで引き続き運行されます。
道の駅グリーンロード大和の外観です。ここで遅ればせながら食事休憩しました。
続いては備北交通のバスで大和から県境を越えて三次市作木町を経由して三次市内中心部へと向かいました。
広島230あ350、社番NO.350、日野ポンチョ、2018年式。
大和・作木⇔三次はもともと運行されてた路線ですが、三江線代替路線として位置づけられ、以前より増便されました。国道375号線を南下し、三次市作木町へ抜けますが、途中で江の川を渡り島根県邑南町羽須美を経由するという複雑なルートを辿ります。その後、国道54号線へ出て、三次市内中心部へと運行されます。1時間以上に渡ってポンチョに乗車するのはなかなかハードでしたねえ。ただ、日曜日の日中ゆえか、お客さんはワタシ以外に皆無だったのが残念なところでした…。
夕方、三次駅前のバスターミナルに到着。この数年の再開発で三次駅も大きく変貌しました。
乗車は出来なかったですが、三次駅で見かけたそのほかの三江線代替バスを。
ニコニコタクシー。
広島200あ498、トヨタハイエースコミューター。
三次⇔式敷を運行。芸北タクシーとの共同運行です。
君田交通。
広島200あ501、三菱ふそうローザ。
以前も掲載しましたが、再掲載。国道375号線ルートで三次⇔川の駅常滝(作木町)を運行。
そもそも『バスに乗ること』を目的にした乗車ゆえに、自分の生活圏から離れた路線の事情の把握はしかねますが、もともと過疎化が進んでいる地域ゆえに、バス転換しても採算面で厳しそうなのが正直な印象でしょうか。
JR三江線は惜しまれながら廃止されました。鉄道は移動手段にとどまらず文化的な側面も兼ね備えてますから、惜しむ声が出るのは当然なんでしょうけど、一方で、三江線に代わって運行を開始された代替バスの存在もクローズアップされてもいいと思うんですけどねえ。
そして、この日の最後は。
三次駅から備北交通の広島行きに乗車。
広島230あ328、NO.328、いすゞガーラ、2012年式。
これで広島に帰って、この日の行程を終了にしました。
2020年11月17日追記
上記の放浪記の後日にも、代替バスの撮影をしましたが、ブログ掲載のタイミングを逃してしまってました。2年以上経ってますが追加掲載します。すべて2018年8月撮影。
島根県美郷町浜原の廃線沿いを走る川本発大和行きの大和観光。
三次から道の駅グリーンロード大和(島根県美郷町)にやってきた備北交通。
同じく備北交通。折り返し便となる三次行き。三次市作木町伊賀和志にて。
作木町の川の駅常清を三次に向けて出発する君田交通。
邑南町営バス。構図がイマイチですが、三江線の象徴ともいえた宇都井駅をバックに。
三次式敷線を運行する芸北タクシー。船佐駅にて。