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館内展示車両の入れ替え

2021年10月14日 | 福山自動車時計博物館
先日、福山自動車時計博物館を訪問しました。8月半ばに展示車両の入れ替えが行われたとのことで、拝見しに行きました。

入口に設置されてるボード、いい感じに描けてますねえ。



駆け足ではありますが展示車両を紹介。

まずは屋内に展示された車両から。日産特集です。

ダットサン L113セダン、1957年式。


ダットサン 211 1000セダン、1959年式。

以上2台、後のブルーバードの御先祖様といえる小型乗用車。ちなみに、展示されてるL113は左ハンドル仕様、211は廃車体。

ダットサン P312 ブルーバード 1200デラックス、1963年。

ブルーバードの初代モデル。7月より期間限定予定で展示されましたが、レギュラー展示に変更されたとのこと。もともと青だったのを後年に赤に塗装変更されたようです。

ダットサン P410 ブルーバード 1200デラックス。

2代目ブルーバード。欧州調の外観デザインが特徴ですが、当時は賛否両論だったようです。

ダットサン 510 ブルーバード 1300デラックス、1969年式。

ブルーバードの決定打となったモデルで、質実剛健かつ走りの良さでベストセラーに。

ニッサン C10 スカイライン 1500、1972年式。

ハコスカこと3代目スカイライン。6気筒&ロングノースのGT系ではなく、4気筒エンジン搭載のショートノーズというのがミソです。

ダットサン 220 トラック、1958年式。

上に掲載した210系のトラック版といえます。


つづいては屋外の車両から。

ニッサン H130 セドリック スペシャルGL、1970年式。

セドリックの2代目の最終期のモデル。画像では分かりにくいですが屋根がレザートップになります。

トヨペット MS41 クラウン スーパーデラックス、1967年式。

クラウンの2代目、最終期のモデルとなります。スーパーデラックスは最上級グレードです。

三菱 A30 デボネア デラックス、1970年式。

走るシーラカンスで有名なデボネアの初代モデル。この個体はボルグワーナー製のオートマチックを搭載。

トヨタ C-VG30 センチュリー D仕様、1977年式。

トヨタの大型高級車となるセンチュリーの初代。排ガス規制真っ只中の時期のモデル。

プリンス S41D グロリア スーパー6、1965年式?1966年式?

プリンス時代のグロリアで2代目。年式からして日産に吸収合併される直前のモデルでしょうか。

ニッサン PA30 グロリア スーパーデラックス、1969年式。

グロリアの3代目。プリンスのオリジナルとしては最後のグロリアです(次世代からはセドリックと共通化)。


画像を並べましたが、ぜひ実物を拝見いただけたらと思います。コロナウイルス感染防止のための遵守事項を御確認のうえ、どうぞ御来館くださいませ。

福山自動車時計博物館のブログ↓
http://blognews.facm.net/



ブルーバード?レッドバード?

2021年07月27日 | 福山自動車時計博物館
福山自動車時計博物館にて、ダットサンブルーバードの初代310型系の館内展示が始まりました。というわけで、先日拝見しに行きました。

日産の主力小型車だったブルーバードは、それまでのダットサン110系/210系の後継として、初代310型系が1959年8月に登場しました。ブルーバードのネーミングはメーテルリンクの童話〔青い鳥〕が由来とのことです。前身だったダットサン110系/210系同様に小型車市場では高いシェアを誇り、国内だけでなくグローバル展開も積極的に行われ、日産の歴史に残るヒット作となったのでした。

1960年10月のマイナーチェンジで311型に移行し、翌1961年8月のマイナーチェンジでは312系に移行されました。今回展示されたのは1963年式のP312型の1200デラックスです。
なお、ブルーバードは1963年9月に2代目410型系に世代交代されます。したがって、今回館内展示された個体は初代310型系の最終期のモデルといえるでしょう。


前置きが長くなりましたが実車の姿を。




見てのとおり、車体色が真っ赤です。もともとは紺色だったのを赤色に全塗装されたそうです。初年度登録以来となる『広5』のシングルナンバーにもご注目。
ちなみに車体外寸は全長388cm、全幅149cmですが、現在の日産のラインナップでいえば、本来ならブルーバードより下位のセグメントに該当するノートよりも一回り小柄であります。時代背景や保安基準も違うので同じ条件での比較は出来ませんが、昔の車はホント小さかったですねえ。いや、今の車がデカすぎるというべきか。
それにしても、このブルーバードのスタイリング、どことなくイギリス風ですねえ。1950年代にはオースチンと技術提携を行い完成車のノックダウン生産を行っていたこともあり、その影響もあったのかもしれません。


車内2態。



現在の車と比べると至ってシンプルです。ステアリングコラムからシフトレバーが生えてますが、ミッションは3速マニュアルです。
車内もインパネ周りや鉄板の露出部分が真っ赤に塗装されています。


トランクルームも見えるところは真っ赤です。



つづいてはエンジンルーム。

さすがにエンジンルーム内やエンジンそのものまで再塗装するのは無理があったようで、本来の塗色となる紺色が残っています。ただ、エアクリーナーは真っ赤に塗られています。
エンジンは直列4気筒1.2リッターOHVです。エンジン型式はE1。技術提携されてたオースチンのエンジンをベースに開発されたものでした。


この車両は、博物館館長が代表取締役を務める株式会社菊屋が1973年に所有、1988年頃まで使用されてたそうです。主に館長さんの奥様が使用されてたそうです。しかしながら、奥様は本年1月に永眠されたとの事で、今回のブルーバードは長年の感謝と追悼の意を込めての展示となります。御冥福をお祈りします。


このブルーバードは半年間の期間限定展示となります。感染拡大防止のため遵守事項などを御確認のうえ、どうぞ御来館くださませ。

福山自動車時計博物館のブログにも、ブルーバードに関する記事が掲載されています。併せて御覧くださいませ。
http://blognews.facm.net/?eid=1238328






トヨペットコロナ RT20 トヨグライド付き

2021年03月04日 | 福山自動車時計博物館
福山自動車時計博物館にて、トヨペットコロナの2代目モデルRT20型の館内展示が昨年11月より開始されました。ようやく拝見できる機会に恵まれましたので、ブログネタに。

トヨタの主力小型車だったコロナは1957年7月、トヨペットコロナの名で登場しました。初代トヨペットクラウンの成功で乗用車事業の地盤を固めつつあったトヨタは、日産のダットサンセダン(後年、ダットサンブルーバードへモデルチェンジ)に対抗すべくひとまわり小型のコロナを世に送り出しました。ただ、初代モデル(ST10系)は、タクシー業界の要望で早期導入が望まれていたため、クラウンやマスターなどのパーツの寄せ集めで短期開発されたという、いささか無理のある成り立ちでした。それゆえに市場での評判も低かったのでした。

早くも1960年4月にに2代目となるRT20系が登場することになりますが、前述のST10系はあくまでも急造車だったため、トヨタとしてはRT20系が本命であり、実質的な初代といえたでしょう。

まずは、外観2態。




今回展示された個体は1964年式で、RT20系としては最終期のモデルとなります。グレードは1500デラックスでトヨグライド付き。トヨグライドとはトルクコンバーター式のオートマチックです。当時、オートマチックは珍しい存在で販売台数も多くなかったことから、現存車両はごくわずかだそうです。
もともと神辺町の納屋で保管されてた個体で、納屋の解体に伴い、博物館に譲渡されたそうです。

さて、コロナとしては2代目となるPT20系は上記画像を見てのとおり、滑らかで流麗な外観デザインで、押しの強さはないものの、ヨーロピアンテイストの洗練された雰囲気が特徴的といえたでしょう。初代10系とは異なり、車体やシャーシなど、設計面では大半がコロナ専用に新開発されました。また、ティアラの名称で北米輸出も行われるなど、トヨタの国際進出のスタートを飾られました。
発売直後は反響あったコロナですが、しかしながら、未舗装路が多かった当時の国内の道路事情では耐久性の低さが露呈してしまい、市場では悪評を買う始末に。期待されてただけに、このつまづきは相当痛手だったといえたでしょう。
1962年3月のマイナーチェンジではリヤサスペンションの変更など、耐久性向上の大規模な改良を実施、なんとか汚名挽回を図ることに成功されました。
これらの反省と経験が次世代モデルに活かされることになり、1964年9月に登場した3代目RT40系で、コロナはようやくベストセラーに発展することになりました。


続いて車内を。
運転席まわり。現在のクルマとは異なり、シンプルそのものです。ステアリングコラムにはシフトレバーが見えますが。


R-L-D-N-Pのパターン、まさにオートマチックであることの証です。2速のオートマです。




ちなみに、トヨグライドの登場は1963年9月のマイナーチェンジ時でした。

フロントグリル内にしっかりとトヨグライドのロゴが貼られています。



つづいてはエンジンルームを。ボンネットフードは現在では見られなくなった逆開き式です。

エンジン型式はR型。直4、1.5リッターOHVです。

R系のシリーズはその後、排気量違いでバリエーションが拡大していき、さらにバルブ機構もOHVのほかOHCやDOHCも登場して、当時のトヨタ車に幅広く搭載。1980年代前半まで使われました。


このコロナは2021年6月まで館内展示が行われるとのことです。感染拡大防止のため遵守事項などを御確認のうえ、どうぞ御来館くださませ。

福山自動車時計博物館のブログにも、このコロナに関する記事があります。併せて御覧くださいませ。
http://blognews.facm.net/?eid=1238307




シルバーウイークのボンネットバス試乗会

2020年09月25日 | 福山自動車時計博物館
9月20日と9月21日の2日間、福山自動車時計博物館にて来館者を対象にした、ボンネットバス試乗会が開催されました。21日に訪問しました。

今回の試乗会の使用車両は日野BH15/帝国自動車工業(1961年式)でした。


そういえば、ワタクシが福山自動車時計博物館を訪問したのは、今年に入ってから初めてでした。コロナウイルス感染拡大を受けた外出自粛要請で、なかなか遠出が出来ませんでした。さらに博物館自身も感染拡大を受けた休業要請で4月~5月はやむなく一時的に臨時休館をせざるを得なくなってしまいました。

そういった事情から、科学技術週間とゴールデンウィーク期間に毎年開催されてたボンネットバス試乗会が開催出来なかったため、振替措置として今回の連休に開催となりました。
当然ながら、来館者へのマスク着用の呼びかけ、消毒の使用などの感染防止対策を講じられたのは言うまでもありません。また、1回あたりの乗車人数も20名までとされました。

博物館全景とボンネットバス。


車内から撮影。出発前です。


走行風景。福山駅北口にて。



今回のシルバーウイークは各地で人出があったようですが、博物館も多くのお客さんが来館され賑わってました。ボンネットバスの試乗会もたくさんの人が乗車され、懐かしさと新鮮さが織りなす体験をみなさん楽しまれてたようでした。

博物館のみなさま、今回もお世話になりました。


最後に、福山駅前でのバスネタを。

井笠バスカンパニーの車両です。
福山200か715(F1473)、三菱ふそうエアロミディ、2014年式。

笠岡から福山へ転属し、登録番号が変わりました。元々は倉敷200か208。



マツダX2000 XVA44

2019年12月18日 | 福山自動車時計博物館
福山自動車時計博物館では、今月からマツダX2000の館内展示が開始されました。早速、その姿を拝見しに行ってきました。


マツダX2000は、ミャンマー(当時はビルマ)へのノックダウン輸出車として開発された小型四輪駆動車で、日本国内での一般市販がされなかった幻のマツダ車でした。なお、当時のマツダの社名は東洋工業でした。



その特異な成り立ちゆえ、謎めいた部分が多いのですが、福山自動車時計博物館によると、1965年にマツダライトバスC型の生産を請け負っていた西日本車体工業で1968年に試作車が完成、以後1973年頃まで受注があったそうです。
ミャンマーでは1973年からノックダウン生産(部品を輸出、組み立ては現地)を開始し、1974年より完全現地生産化されたそうです。現地生産車はPATHFINDER(パスファインダー)という呼称だったそうですが、この名称は日産テラノの北米名と同じですねえ。

もっとも、日本国内では一般市販されなかったのですが、当時の広島県林務部が1970年~73年に国内完成車を試験的に10台導入されました。今回展示された車両はそのうちの1台というわけです。1970年式となります。縁あって福山自動車時計博物館へやってきたのでした。永らく収蔵庫で保管されてたのですが、今回公の場に登場となりました。

冒頭に前面からの画像を載せましたが、つづいては後ろ姿を。

いかにも機能優先といった佇まいですねえ。

車両型式はXVA44、車体寸法は全長389cm全幅167cm全高192cm、乗車定員は2名(6名)、車両重量1310kg、最大積載量400kg。

室内、後方から見た荷室ならびに後部座席。

2人鰍ッシートが左右に設置されます。つまり、横向きに向かい合って座るわけです。

同じく室内、前席まわりです。

インパネが左右対称レイアウトですが、右ハンドル左ハンドル双方に対応しやすく設計されたのでしょうか。床からレバーが2本生えているのが四輪駆動車ならではです(シフトレバーとトランスファレバー)。

エンジンルーム。

エンジン型式はVA型。直4、2リッターOHVのガソリンエンジンで、当時のT200、D2000、E2000、ライトバスなどに搭載されていたエンジンです。

シャーシは当時の四輪駆動車では標準的なはしご型フレームを採用。足回りは前後輪ともリジットアクスル(車軸懸架)、リーフスプリング(板バネ)となります。
ミッションは4速マニュアル。副変速機で二輪駆動と四輪駆動(ローとハイの二段)を切り替えます。


このX2000は半年間、2020年6月頃までの期間限定展示となります。どうぞ御来館くださいませ。

福山自動車時計博物館のブログにも記載あります。併せて御覧くださいませ。
http://blognews.facm.net/?eid=1238262


~おまけネタ~
たまたまながら、帰りに福山駅に立ち寄ったら、鞆鉄道の新車が現れました。8月に導入された車両です。
福山230い506、Z-9-506、いすゞエルガミオ、2019年式。