IMONでは「Jゲージ」という他では見られない呼称を使っている事が話題になりましたので少しだけ説明いたします。
Jゲージは(言うまでも無く)「16番」=「16番ゲージ」の事です。
16番は日本の鉄道模型界の中心を成してきた「鉄道模型」です。
16番とは;
機芸出版社代表、故山崎喜陽さんが「模型と科学」昭和17年1月号で提唱しました。
HOの16.5mmゲージ線路を使って、
1/76 英国の“OO”(ダブルオー;正確には4mmスケール))
1/87 欧州・米国の“HO”(エイチオーまたはエイチゼロ;正確には3.5mmスケール)
に加えて
1/80 日本本土の官鉄形など
1/90 鮮鉄・満鉄形
を一緒に遊べるようにしましょう。 というものです。
「16番」は外国形も一緒に遊べるスタイルを作って大成功し、現在の鉄道模型の隆盛の元になりました。
(大凡半分位の大きさであるNゲージも同じ経緯を辿っています)
今から数十年前から議論されてきた問題があります。
山崎さんは16.5mmゲージ線路上で数種類の縮尺の同じ様な大きさの車両を走らせる鉄道模型には“16番”という名称を与えたが、その中で主役となる日本形在来線「1/80 16.5mm」に対する名前を付けなかったね。
というものです。
「私の見解」は16番という呼称には「広義」と「狭義」があると考えます。
「広義」は山崎喜陽さんが提唱した本来の意味です。
「16.5mmゲージを使って複数縮尺の車両を走らせよう」
「狭義」は「 1/80 16.5mm 」です。
「広義」なのか「狭義」なのかは前後の文脈や、対象としている車両でおおかた判ります。
そういうことなので16番と表記することにそれほど大きな問題は無い様にも見受けられます。
IMONでも長く16番と表記して商品プライスを付けていました。
さて「広義」と「狭義」の違いは何処なのでしょう?
違いは縮尺を「1/80」にした1点です。
(正確には狭義16番に縮尺は有りません・・・線路幅は1/64であり車種によっては部分的には1/60や1/72、1/76に相当する部分が含まれながら主として車体長さが1/80であり、車体高さや車体幅が1/76程度で有る場合も有ります。 1/80は概念と言うべきモノです)
縮尺ではない?
(それを言うのなら「OO」ダブルオーの場合も線路幅は1/87ですから1/76という縮尺が成り立たなくなってしまいますが・・・)
広義に対して狭義の違いは「概ね1/80」である1点です。 と言いましょう。
ですから、本当は16番製品を「1/80 16.5mm」と表記するのは間違いなのです。(詐欺に該当?)
それに対して縮尺「1/80」のモノもあります。
パーツです。
そこにはゲージは関係ありません。 13㍉でも16.5mmでも18㍉でも9㍉でも良いのです。
縮尺「1/80」に呼称が有った方が便利です。
たとえばコレです。
https://www.imon.co.jp/webshop/index.php?main_page=product_info&products_id=118479&w=323&x=500&y=0&from=mk
Jパンタシリーズです。
これは16番用ではありません。 1/80スケールですから13㍉にも使えます。
(元のフクシマのパンタは実は1/80ではなく微妙に大きかった様です)
そして1/80ナローが登場してきました。
16番に於いては、ご存じのように軌間762mmの木曽森でも16.5mmゲージ上を走らせるのです。
1/80ナローは16番という思想から逸脱する存在です。
実は13㍉ゲージも16番という思想から逸脱しています。
16番という提案から抜け出した「マルチゲージ」にも対応可能な縮尺名称が必要だと思います。
IMONは1/80の縮尺名称として「J」を提案します。
IMONの考えた事ではなく「必然」と言うほか無い縮尺呼称だと思います。
じゅうろくばんの「J」であり。じゅうさんみりの「J」にもなります。
井門義博は何十年間も、寝ても覚めても鉄道模型の事を考えてきましたが、これ以外の呼称はどれもダメです。
「J」に比べ劣るのです。
不満な人は私の様に禿げるまで考えて欲しいです。
こうして「1/80」に対する呼称を浸透させていかないと明確に「1/87」の呼称である「HO」を排除出来ないのです。
HOは「7㍉スケール」の半分の「3.5㍉スケール」です。
1ftを3.5mmに縮尺するスケールです。
正しい定義↑からも判る様に英国起源です。
O(オーまたはゼロ)はドイツ起源です。
これが英国起源であるとするならば、HOの規格からも判る様にゲージは33mmとなるのが必然だからです。
(ゲージが共通でもスケールモデルはドイツなどの1/45 32mmだけ)
フィートインチ車両の模型をメートル法のドイツで製造する都合で何㍉スケールというややこしい縮尺となっていますが、HOでだけややこしい縮尺が世界中で採用されたのは第一次大戦でドイツが敗れたからです。
HO近辺の縮尺を使った鉄道模型だけは、縮尺により呼称を分けています。
ゲージの存在しないストラクチャーや自動車が模型化される時代、1/80製品にHOと付けて販売しているとすれば「世界の笑いもの」になってしまいます。
さらに日本で1/87 HOスケールによる鉄道模型が実際に存在してしまっている以上1/80に対してHOという呼称はますます使えません。
(日本型HOスケール;最初は0系新幹線、続いてパシナ+【あじあ】と想像します)
16番というのは(狭義として)規格呼称としては通用し難いです。
理由は
① 古くさい
② 馴染み難い
③ 硬い(ご存じの様に60番は60㌔爆弾、25番は250㌔爆弾を意味します)
④ 長い
⑤ 重い
・・・→それ故、売れないのです。
売れない事はプロは知っています。
HOゲージ(←1/87 16.5mmのことになります)という「物笑い」の種になる名称ではなく、 ユニスケール・マルチゲージに時代にも通用できる「縮尺が元になった呼称」が必要なのです。
パンタは「J」「Jスケール」で良いのです。
車両は「Jスケール」ではありません。
「Jゲージ」です。
それは「J」で良いではありませんか。 「OO」や「N」と同じ扱いです。
16番にたいしてはどうでしょうか?
「HO」「J」「OO」の三つの縮尺を同じ16.5mmの線路上で遊ぶ「提案」が16番となります。
山崎喜陽さんが1/80に対して「HO」と呼んでしまう事を嘆き悲しんだ事に対しても良い解答となり、思い通りの16番が完成して全てが丸く収まるのです。
左;「J」(Jゲージ) 右;「HO」(HOスケール) どちらも「16番」です。
IMONで提案し始めた「Jゲージ」「J」はその様な考えから導き出されたモノなのです。
Jゲージは(言うまでも無く)「16番」=「16番ゲージ」の事です。
16番は日本の鉄道模型界の中心を成してきた「鉄道模型」です。
16番とは;
機芸出版社代表、故山崎喜陽さんが「模型と科学」昭和17年1月号で提唱しました。
HOの16.5mmゲージ線路を使って、
1/76 英国の“OO”(ダブルオー;正確には4mmスケール))
1/87 欧州・米国の“HO”(エイチオーまたはエイチゼロ;正確には3.5mmスケール)
に加えて
1/80 日本本土の官鉄形など
1/90 鮮鉄・満鉄形
を一緒に遊べるようにしましょう。 というものです。
「16番」は外国形も一緒に遊べるスタイルを作って大成功し、現在の鉄道模型の隆盛の元になりました。
(大凡半分位の大きさであるNゲージも同じ経緯を辿っています)
今から数十年前から議論されてきた問題があります。
山崎さんは16.5mmゲージ線路上で数種類の縮尺の同じ様な大きさの車両を走らせる鉄道模型には“16番”という名称を与えたが、その中で主役となる日本形在来線「1/80 16.5mm」に対する名前を付けなかったね。
というものです。
「私の見解」は16番という呼称には「広義」と「狭義」があると考えます。
「広義」は山崎喜陽さんが提唱した本来の意味です。
「16.5mmゲージを使って複数縮尺の車両を走らせよう」
「狭義」は「 1/80 16.5mm 」です。
「広義」なのか「狭義」なのかは前後の文脈や、対象としている車両でおおかた判ります。
そういうことなので16番と表記することにそれほど大きな問題は無い様にも見受けられます。
IMONでも長く16番と表記して商品プライスを付けていました。
さて「広義」と「狭義」の違いは何処なのでしょう?
違いは縮尺を「1/80」にした1点です。
(正確には狭義16番に縮尺は有りません・・・線路幅は1/64であり車種によっては部分的には1/60や1/72、1/76に相当する部分が含まれながら主として車体長さが1/80であり、車体高さや車体幅が1/76程度で有る場合も有ります。 1/80は概念と言うべきモノです)
縮尺ではない?
(それを言うのなら「OO」ダブルオーの場合も線路幅は1/87ですから1/76という縮尺が成り立たなくなってしまいますが・・・)
広義に対して狭義の違いは「概ね1/80」である1点です。 と言いましょう。
ですから、本当は16番製品を「1/80 16.5mm」と表記するのは間違いなのです。(詐欺に該当?)
それに対して縮尺「1/80」のモノもあります。
パーツです。
そこにはゲージは関係ありません。 13㍉でも16.5mmでも18㍉でも9㍉でも良いのです。
縮尺「1/80」に呼称が有った方が便利です。
たとえばコレです。
https://www.imon.co.jp/webshop/index.php?main_page=product_info&products_id=118479&w=323&x=500&y=0&from=mk
Jパンタシリーズです。
これは16番用ではありません。 1/80スケールですから13㍉にも使えます。
(元のフクシマのパンタは実は1/80ではなく微妙に大きかった様です)
そして1/80ナローが登場してきました。
16番に於いては、ご存じのように軌間762mmの木曽森でも16.5mmゲージ上を走らせるのです。
1/80ナローは16番という思想から逸脱する存在です。
実は13㍉ゲージも16番という思想から逸脱しています。
16番という提案から抜け出した「マルチゲージ」にも対応可能な縮尺名称が必要だと思います。
IMONは1/80の縮尺名称として「J」を提案します。
IMONの考えた事ではなく「必然」と言うほか無い縮尺呼称だと思います。
じゅうろくばんの「J」であり。じゅうさんみりの「J」にもなります。
井門義博は何十年間も、寝ても覚めても鉄道模型の事を考えてきましたが、これ以外の呼称はどれもダメです。
「J」に比べ劣るのです。
不満な人は私の様に禿げるまで考えて欲しいです。
こうして「1/80」に対する呼称を浸透させていかないと明確に「1/87」の呼称である「HO」を排除出来ないのです。
HOは「7㍉スケール」の半分の「3.5㍉スケール」です。
1ftを3.5mmに縮尺するスケールです。
正しい定義↑からも判る様に英国起源です。
O(オーまたはゼロ)はドイツ起源です。
これが英国起源であるとするならば、HOの規格からも判る様にゲージは33mmとなるのが必然だからです。
(ゲージが共通でもスケールモデルはドイツなどの1/45 32mmだけ)
フィートインチ車両の模型をメートル法のドイツで製造する都合で何㍉スケールというややこしい縮尺となっていますが、HOでだけややこしい縮尺が世界中で採用されたのは第一次大戦でドイツが敗れたからです。
HO近辺の縮尺を使った鉄道模型だけは、縮尺により呼称を分けています。
ゲージの存在しないストラクチャーや自動車が模型化される時代、1/80製品にHOと付けて販売しているとすれば「世界の笑いもの」になってしまいます。
さらに日本で1/87 HOスケールによる鉄道模型が実際に存在してしまっている以上1/80に対してHOという呼称はますます使えません。
(日本型HOスケール;最初は0系新幹線、続いてパシナ+【あじあ】と想像します)
16番というのは(狭義として)規格呼称としては通用し難いです。
理由は
① 古くさい
② 馴染み難い
③ 硬い(ご存じの様に60番は60㌔爆弾、25番は250㌔爆弾を意味します)
④ 長い
⑤ 重い
・・・→それ故、売れないのです。
売れない事はプロは知っています。
HOゲージ(←1/87 16.5mmのことになります)という「物笑い」の種になる名称ではなく、 ユニスケール・マルチゲージに時代にも通用できる「縮尺が元になった呼称」が必要なのです。
パンタは「J」「Jスケール」で良いのです。
車両は「Jスケール」ではありません。
「Jゲージ」です。
それは「J」で良いではありませんか。 「OO」や「N」と同じ扱いです。
16番にたいしてはどうでしょうか?
「HO」「J」「OO」の三つの縮尺を同じ16.5mmの線路上で遊ぶ「提案」が16番となります。
山崎喜陽さんが1/80に対して「HO」と呼んでしまう事を嘆き悲しんだ事に対しても良い解答となり、思い通りの16番が完成して全てが丸く収まるのです。
左;「J」(Jゲージ) 右;「HO」(HOスケール) どちらも「16番」です。
IMONで提案し始めた「Jゲージ」「J」はその様な考えから導き出されたモノなのです。