西武311系㊾

2019-02-20 | 鉄道模型

クモハ311、まさかネジを外して分解するとは思いませんでした。

車体の微少な傾きを退治するために0.2×0.5mmの帯板を車体側アングルに貼ります


ネジ穴同軸という感じで貼っておきます。


こちらはクハも同様ですが、0.15mm×0.5mmの燐青銅板(集電ブラシ用に買っておいたもの)を車体後半だけに入れます。 クハの場合ボルスターの幅広受けは後台車だからそこだけ貼るのです。 クモハは前台車が車体の傾きをコントロールしています。 (後台車は点で支える三点支持)


マッハの車両修理台が物置になっていますので、車両修理台を作ります。

これは竹中泰彦さん(鉄研三田会33年卒 原宿店創業時から10年のテクニカルアドバイザー)直伝の携帯用車両修理台です。

放っておいたら腐ってしまうウレタンスポンジを使って軽い痛まないものです。


その修理台に乗せてブレーキの横梁を付けます。

材料は0.3mmの燐青銅線を黒染めしたモノです。 後で塗装します。

ゴム系で固定して瞬間接着剤です。

内側ブレーキシューの横梁は台車の動きを妨げるので省略します。


とりあえず完成しました。

準急池袋行を入れてみましたが、青の色が浅くて駄目な感じです。

果たして走るかどうかは解りません。 短い直線は動きますが。

それと、端面下の赤・白のコックが付いた配管はとりあえず付けておきますが、遊ぶときはコレが原因で脱線しそうなのでネジで外します。

IMON製の別のパーツ(コックが3つのもの)は有りますがどうやって付けられるのかまだ検討中です。


池袋行を入れてみました。 IMON(五反田工房)のHOスケール鶴見線南武支線の行先方向板とフクシマ(現南品川工房)のJスケール西武311系用行先方向板はサイズが共通という驚きの現実があります。


今度は拝島行を入れてみました。

拝島線は全通当初311系が運用に就いていたという証言がありましたが、全通時44年にはクモハ313はコロ軸受に改造済(43年)という障壁があり、断念します。

なぜいろいろ試して写真に撮ったかというと、保谷行にするつもりですが、車両を逆さまにすると方向板が落ちてきてしまいます。 故に糊付せざるを得ないのです。


糊付と言っても両面テープを方向板=紙・・・せいぜい0.4mm厚・・・の下側端面に両面テープを貼って固定する作戦です。

なかなかに狂気の作戦、しかし何とかなりました。


保谷行は逆さにしても落ちません。

保谷行・・・元住吉行、雪谷大塚行、大崎行みたいなものでしょうか。


2連の姿です。


前がち。


上から。

この模型の気に入らないところはたくさんありますが、一番嫌なところは屋根の塗装失敗です。

下塗りの黒が完全に乾く前にスエード調を吹いたら一体化してしまった。

雨樋の塗り分けテープが跳ね上がるのを恐れた余です。

黒にフラットベースが足りなかった。

汚れ色(鰻のタレ+黄色)を上から吹いたのに全然効いていません。

(とクリアー)がフラットベースが効かない傾向が有ると解っていながら・・・ナサケナイ!


クハ側から


今度はクハのこっちサイド。


クモハ側


裏側、この竹中泰彦さん式車両修理台はカッターで簡単にできます。 コツはカッターを前後に動かすことです。

この床板、組立終了と思った後からクモハは1回、クハは2回分解する騒ぎになりました。 配管が邪魔なネジは意外に付け外しは簡単でした。 床板の穴とアングルのタップ穴の位置が一致しているので1.5mmの短いビスを使えば極細マイナスドライバーで簡単に回ります。


運転席周りとか写りませんね。 


実はコレは完成ではなかった。

ブレーキ横梁の筆塗りをこの後、為したのでした。

(IMONカプラー密連、グレーや電連付が出てきたら交換しますが)