小田急1700屋根上と室内仕切り

2018-02-25 | 鉄道模型
小田急1700に関しては「反省の弁」しか出てきません。 そもそも「こんなに大変だと思わなかった」も一つですが、妥協しながらスマートに作ると言うことが全く出来ません。 ともかく勉強になり、自分を見直す良い機会になりましたが作品そのものは失敗の集積をてんこ盛りにした状態です。


屋根上配管は大失敗です。

箕川さんに教えていただいたデータの位置に取付部を簡単にハンダで付けて作ったのは良いのですが、もう少しきちんとした取付部を作るべきでした。

例えば0.3mm×0.8mm帯板の真ん中に0.5mmの穴を開け、0.5mm真鍮線を直角に突き刺してハンダして上側面を削り、そこに配管2本をハンダ付けして左右に余った部分をニッパーで切り落としてやるべきでした。

そうしておけば思った位置に配管を配置できたし、屋根に開ける穴は0.7mm位とか大きめでも帯板で隠れるから取付も楽でした。

屋根上母線というパーツがエコーにあり、屋根上に配管を固定する器具も同梱されていますが、小田急1700の素っ気なく台の上に配管が乗せられているように見えるのとは全然似ていないものです。

簡単に済まそうとするときのイモンのやり口で「曲げた帯板片持ち」です。


銀河モデルのNゲージテール反射板です。

屋根上の配管が屋根に刺さるところ、縁が有るのでそれを表現しようとしました。

既存のワッシャ類は大きすぎてだめです。 このテールレンズが「まん丸」で「薄く」て「真っ平ら」「小さい」のチャンピオンだったので買ってきました。


家で見て、実際計ってみると大きい!です。 穴を開けてみました、0.6mm穴です。 やはり大きすぎてだめでした。

此処に縁があれば、配管固定台の話と同じでぼろ隠しに成るので大きな取り付け穴が開けられるのできちっとまっすぐな模型に出来るようになります。

さて、このテールレンズより小さくて理想的と言うべき真鍮ワッシャが一つだけありました。 これは何処に使われているものなのか?

こちらは「1個有るだけでは役に立たず」で終わりました。


デハ1703の屋根上、刺してみました。

問題はパンタ下に持って行くところ、浮き上がってしまっています。


↓その問題は1コ穴、折り曲げた0.5mm洋白棒で押さえて「なんとかし」ました。

問題はこちら、デハ1704です。

取付具の関係で思った位置ではなく、車体外側に寄ってしまいます。
→そのためにパンタ脇のランボードに干渉します。 実物だったらあり得ないことです。

時間があれば懲りないイモンは作り直すのですがなにぶん締切があります。


そこで、ランボード付けてみました。

妥協かな・・・

こちらもパンタ下、1コ穴+折り曲げた0.5mm洋白棒で押さえて「なんとかし」ました。


反則、或るいは変態的ランボード取付、脚にゴム系で脚の無いランボード板を貼っていくやり方、結果で言えば成功でした。

脚、一つ置きに付ければ大丈夫だし、位置の微調整は効きます。 紙製のランボードの反りや癖もゴム系に掛かれば問題なしでした。

ただし、最後に脚を上板と同色に塗る時、見当が外れて屋根を塗っちゃったお粗末な大惨事が結果的には最後までカバー出来ませんでした。

「失敗」になるまで欲張るイモンの性格の問題ですね。


サハもランボード貼りました。 ランボード貼った状態で両隅の小部屋のベンチレーターの位置決めに掛かります。


終了!

塗装しておいた小部屋の仕切が思惑通り一致するかチェックです。


すると、我が1700の妻面はまだきっちり平面が出ていない事が判明!

これもだいぶ前に「トビカ」を吹いていたホワイトメタル製幌を引っ張り出してチェック、コレを接着して平面を決めようという算段です。

(トビカが綺麗に塗れない、剥がれやすいという悩みがあります ← 後で原因は解明されます)


パンタグラフにも手を出します。 IMONの1/87PT-42です。

黒は完売でしたのでグレー1個と銀1個を“トビカ”で塗ったものです。

その時に摺板をマスキングしていましたので剥がし、銅色ではない部分に黒エナメルの色差しします。


屋上配管のパンタ下部分を抑え込んだ留金の辺りを粉物で汚してぼかします。


ゴム系クリアで幌を接着します。

接着後、直ぐに指にゴム系を出してねちょねちょして団子を作り、それをピンセットではみ出したゴム系糊を絡め捕ります。

そのあと幌を下にして車体を立てます。

寸法を出したボール紙のスペーサーを車体内側の妻面上に置き、その上に昔から転がしてある16番用の電車や電機のウェイトを積んで2~3時間放置して幌を強く接着しようと企みました。


幌を車体に当ててみると、幌上部車体側が雨樋と干渉することが分かり、内側上部をヤスって雨樋を避けられるようにします。


幌付けました。

いろいろ考えていた作戦は全て無駄で、ゴム系接着剤の昔とは別物になった進歩に唯々驚かされました。

失敗も、下手もすべてカバーするスーパー接着剤!

ちょっと押さえつけただけで強固に接着され、そのくせ微調整も効き、ねちょねちょ団子でつんつんするだけで塗装が剥がれるほどの強力な接着力です。


椅子はIMON特急ハザ用を使います。

ところが、狡いことに昔IMONのキハ82系に使った「残り」が出てきました。
狡い理由は、塗装でシートカバーが表現済みなのです。

まだ分売して居なかった!取付板も含めて急いで発売します。

取付板はスロ60用を奨められました。

3個のところに4個つけなさいと。

スロ60をピッチ1200mmと勘違い(小田急1700はピッチ900)ですね。
スロ60はピッチ1250mmでした。

でもこれでチャレンジする事にします。


何とかうまく切りました。


磔台が準備されました。


こんな風に磔にします。


吹き付けました。

しかし、乾燥が早く、プライマー無しでも剥がれにくい“トビカ”(常温黒染め剤と称する塗料)の塗り上がりが変だし、常々塗膜が弱くなったし、いつもなら20秒で乾いた風情なのに10分掛かるのは変だと感じていました。

イモンの「壊れ」並みに変です。

発見しました。

何が変なのか。

使わずに放置されていた時間が長かったために缶スプレーの出口に塗料がたまってぼてぼてと霧状にならないみぞれ状の塗料が出てきていたのです。


運転台が出てきました。


左のような断面から右のように削っていきます。


それを塗装→乾燥して居る間にパンタ付けてみます。


パンタ取付台は手作りですぅ


とりあえず一つ付きました。

とりあえず、続く!