崖の上のポニョ

2009-10-15 | 政治・経済
10月1日、広島地方裁判所は藤田雄山広島県知事に鞆の浦の埋め立て免許を交付しないよう命じる判決を下しました。
景観を守る権利を認めたと言う事です。

割合聞き流してしまいそうなニュースではありますが、その後に宮崎駿が登場してその判決を喜んでいる姿が流れてびっくりしました。
今日、広島県が控訴したそうです。

この一連の「事件」について黙って居れない主張が2点有ります。



(1)美しくない日本を何とかして欲しい

少し前の総理大臣が「美しい日本」とか言っていました。
何処が美しいんだろう?
首をかしげて悩んでしまいます。
馬鹿じゃなかろうか!と少し思いますが、「馬鹿な事を言う酷い奴だ」と心底思います。

日本は美しく無さ過ぎると思いませんか!!
今より昭和40年代のほうが良い。
更に30年代はもっと画になる。
そして戦前はもっと日本は美しかった。

その理由は

日本の自然は美しいが、日本人が作る建築物が酷すぎるからだと思います。

軍用機でも軍艦でもあんなに綺麗なモノを作るのに
鉄道車両も「まあまあ」なのに
「街並の画にならない事」では中国と並び世界の双璧と言うべき酷さです。

美しい町に住みたいとか
美しい家に住みたいとか
街並は綺麗でなくちゃいけないとか
日本人にはそういう気持ちが無いのかもしれないと思います。
物凄く貧しい
余裕がない・・・哀れな・・・
もっと怖いのは
日本は欧米に比べて感覚的に数百年遅れているのかもしれないとか、
強烈なくらいにセンスが悪いんじゃないだろうか
という心配です。
ヨーロッパに行った事のある人なら
更に車を運転するくらいの滞在をした人ならよく判る話だと思います。


模型機関車では、実物では「ゲロゲロ」「グロテスク」と忌み嫌うような改造を受けた車両を見事に再現した模型はなかなか強烈な快感があります。

日本の景色をジオラマとして、シーナリ―として見事に再現するのはそれに極めて近い行為だと考えます。

日本の景観破壊の最大のモノは道路と公共工事じゃないでしょうか。
そういう意味で実に画期的な判決です。

海岸は殆ど破壊し尽くした日本、
河川はまだ破壊し尽くしては居ないですね。
風景を台無しにする道路などがこれ以上できない事を祈ります。

(お金を使う事に対する見返りは必ず有ります。 権力者が景観破壊に血道を上げるのは当然の事・・・・「その程度であった日本」を卒業しなくてはいけません)

せめてガードレールはちょびっとでいいから景観を考えてあの形と白い色はやめて欲しいです。
「どうだ、作ってやったぞ!!」と言いたい気持ちはわかりますが。


(2)宮崎駿たるものが景観破壊を防ぐためにあんなに酷い映画を作るのはやめて欲しい
(政治的意味がある映画を)作っても良いけれど、作るならちゃんと作ろうよ!!

家族が「崖の上のポニョ」を見て呆然としながら帰ってきました。
「あの映画を作る事に何の意味があるのか判らない!」というわけです。

「パパも早く見てよ」と言います。(営業的にそれを狙って????)

テレビ放映をビデオで見ました(DVDじゃなかったような気がする・・・買わないでしょうやっぱり)
驚きました。
確かに酷い!

宮崎駿の作品は、昔、「風の谷のナウシカ」が「宮崎駿」の名前と共にお堅い新聞誌上で紹介され、そんなに凄いなら見に行ってやれと思って、見て衝撃を受けてから少しは気にしています。
(少し・・・ってことは見ていないモノが半分という感じです)
当時は漫画もアニメも地位が低かったですが、日本の誇りはこれしか無いと一貫して思っています。
(漫画がAAA、アニメはB+ぐらいのレベルの差が有ると感じていますが)
自動車も、カメラも、電器製品も先進国からの持ち回りでいずれ韓国へ、中国へと取られていくモノとしか今も昔も思っていません。
(鉄道模型については判りません。絶対負けたくないという気持ちです)

宮崎駿作品もだんだんレベルが下がってきたなあと感じては居ましたが「ポニョ」は酷いです。

世間の皆様はあまり悪口を言わないようですが、あんなモノを作っているようでは宮崎駿はお仕舞いかなと思います。
(言っているのかも知れませんが聞こえてこないので・・・)
その余りの酷さを見たい方はご覧になってみて下さい。

ここでも
「パパも早く見てよ」と同じ現象が起こっているわけですね・・・・

汚いモノ、駄目なモノの話ばかりで申し訳ありません。
乱筆乱文恐れ入ります。   m(_ _)m