2015/5/19放送
世の光の時間です。いかがお過ごしでしょうか? 大嶋重徳です。
聖書には、イエス・キリストが私たちに教えてくださった「主の祈り」という祈りがあります。「主の祈り」は、「我らの父よ」と複数形で祈ります。ここにキリスト教信仰を理解するための重要なポイントが表されています。
日本人の宗教心は、「鰯(いわし)の頭(あたま)も信心(しんじん)から」と言われて、個人個人の信じる心が重要だとされます。信仰心は個人のものだと理解されやすいのです。そしてそれはクリスチャンになってからも理解が変わらないことがあり、自分は神様との個人的な関係をもっているから教会のような場所には行きません。お祈りも一人で致します、ということになってしまうことが時にはあります。
しかしそれは祈りの本来の道筋ではないのです。 聖書では神様が人間に語りかけることばの殆どが「あなたがた」と呼ばれていることを御存知でしょうか。 旧約聖書でアブラハムやモーセという人たちに神様が「あなた」と単数形で呼びかけられていますが、基本的には彼らの向こう側にいるアブラハムの家族やイスラエルの人々を含めて「あなた」と語りかけられているのです。
イエス様も弟子たち一人ひとりと関わられただけではなく、12人の弟子たちを選び、使徒たちの共同体を形成されました。
また聖霊なる神様が降られたペンテコステという出来事は朝の9時に起こり、ユダヤ教の伝統では集まって祈る祈りの時間でした。聖霊なる神様は弟子たちが集まって一緒に祈りをなした時に降られたのです。ここにも初代教会の「我ら」があり、祈りの「我ら」があるのです。 ペンテコステは「教会の誕生日」と言われています。
主の祈りが今日私たちに教えてくれる「我ら」という姿勢は、祈るとは絶えず誰かのことを覚え、思い出し、執り成して祈ることへと導かれていきます。誰かに祈ってもらうことを私たちは求めるようにもなります。私たちは誰かのために祈ることも大切ですが、誰かに祈ってもらうこともまたとても大切なことです。
「我ら」という交わりで祈るとき、私の祈りが自分中心になっていた事に気づきます。もちろん神様は私個人の祈りにも答えてくださいます。しかしそれは「我ら」に広がっていくようにと求められているのです。ここに主の祈りの「我ら」という心があるのです。
( PBA制作「世の光」2015.5.19放送でのお話しより )
世の光の時間です。いかがお過ごしでしょうか? 大嶋重徳です。
聖書には、イエス・キリストが私たちに教えてくださった「主の祈り」という祈りがあります。「主の祈り」は、「我らの父よ」と複数形で祈ります。ここにキリスト教信仰を理解するための重要なポイントが表されています。
日本人の宗教心は、「鰯(いわし)の頭(あたま)も信心(しんじん)から」と言われて、個人個人の信じる心が重要だとされます。信仰心は個人のものだと理解されやすいのです。そしてそれはクリスチャンになってからも理解が変わらないことがあり、自分は神様との個人的な関係をもっているから教会のような場所には行きません。お祈りも一人で致します、ということになってしまうことが時にはあります。
しかしそれは祈りの本来の道筋ではないのです。 聖書では神様が人間に語りかけることばの殆どが「あなたがた」と呼ばれていることを御存知でしょうか。 旧約聖書でアブラハムやモーセという人たちに神様が「あなた」と単数形で呼びかけられていますが、基本的には彼らの向こう側にいるアブラハムの家族やイスラエルの人々を含めて「あなた」と語りかけられているのです。
イエス様も弟子たち一人ひとりと関わられただけではなく、12人の弟子たちを選び、使徒たちの共同体を形成されました。
また聖霊なる神様が降られたペンテコステという出来事は朝の9時に起こり、ユダヤ教の伝統では集まって祈る祈りの時間でした。聖霊なる神様は弟子たちが集まって一緒に祈りをなした時に降られたのです。ここにも初代教会の「我ら」があり、祈りの「我ら」があるのです。 ペンテコステは「教会の誕生日」と言われています。
主の祈りが今日私たちに教えてくれる「我ら」という姿勢は、祈るとは絶えず誰かのことを覚え、思い出し、執り成して祈ることへと導かれていきます。誰かに祈ってもらうことを私たちは求めるようにもなります。私たちは誰かのために祈ることも大切ですが、誰かに祈ってもらうこともまたとても大切なことです。
「我ら」という交わりで祈るとき、私の祈りが自分中心になっていた事に気づきます。もちろん神様は私個人の祈りにも答えてくださいます。しかしそれは「我ら」に広がっていくようにと求められているのです。ここに主の祈りの「我ら」という心があるのです。
( PBA制作「世の光」2015.5.19放送でのお話しより )
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さて、この番組を制作しているPBAの「世の光」の係りでは分りやすい聖書通信講座を用意していて、初めての方には無料の入門コースがお勧めとの事。詳しくはPBAに案内書を申し込みましょう。日曜日に教会を覗いてみるというのもいいんじゃないかなあ。日曜日は大抵、朝10時か、10時半頃からお昼頃まで集まっていて誰が行ってもオーケー。PBAに聞くと近くの教会を紹介してくれるので、気軽に問い合わせるといいでしょう。問い合わせ先は、mail@pba-net.comです。
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