♪ラジオ放送・文字版「世の光」

   1952年以来、キリスト教会が協力して全国民放ラジオで放送して72年、
PBA『世の光』を文字で 

■ まことの建築士は

2005年02月14日 | Weblog
 世の光の時間です。お元気でしょうか。村上宣道です。

 聖書の中の詩篇という所にですね、こういうことばがあるんですねえ。
主が家を建てるのでなければ、ーー主というのは神様の事ですねえーー主が家を建てるのでなければ、あなたがたが早く起きるのも、遅く休むのも、辛苦の糧を食べるのも、それは空しい。
127篇という所に書いてあることばなんですねえ。

 で、一人の方のお話しをしたいんですけれども、実際今のような豊かな現代を作り上げた主役は何と言っても60台、70台の方々だと思うんですが、私の知っているこの73歳の男性の方なんですけれども、この人は若くして父親をなくして片親で育ったんですが、貧乏のどん底を経験されたということですね。でもこの方は大変な努力家で、何一つ教育を受けた事はないのに、戦争中には大学生に化学(ばけがく)を教えるほどだったんですね。戦後は農家で働いていたんですが、30歳を過ぎてから大工さんに弟子入りをして、以後、二級建築士になりました。五人の子どもを持って一番期待していた長男、これから少し楽になるかなあと思ったんですが、その長男が挫折してしまったことから、家庭にも大きな問題が起きたりして、でも次男坊と一緒に働いて勢いを盛り返して大きな家を建てました。彼の建築事務所には数々の賞状がずらーっと飾られているんですねえ。そして自分の腕一本でここまでやってきたというそれが自負であった訳です。しかし70歳を過ぎた今、息子の嫁との折り合いが悪く、それがこう胃潰瘍になってですね、突然両足が効かないという状態になってしまったんですね。トイレに行くにも、フトンから起き上がるにも、すべて人手を借りなければならない。彼は男泣きに泣くんですね。今まで築きあげてきた自分の実績と財産は一体何だったのか、自分の人生は一体何だったのか、と言ってですね。えー、これはこの人だけに限らず、現代、多くの方々が抱えているものであるかもしれないなあと思うんですねえ。こんなに苦労された方が、空しく人生を終えるにはあまりにも残念だなあというふうに思うんです。私たちの人生をほんとに構築するのは、やっぱり自分の努力だけではなくって、神様を中心とした、神様を土台とした生き方、それが大切なんではないかなあっていうことを、この方の人生を通しても教えられるのですが、いかがでしょうか。

 ( PBA制作「世の光」2005.02.14放送でのお話しより )

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さて、この番組を制作しているPBAの「世の光」の係りでは分りやすい聖書通信講座を用意していて、初めての方には無料の入門コースがお勧めとの事。詳しくはPBAに案内書を申し込みましょう。日曜日に教会に行ってみるというのもいいんじゃないかなあ。近くの教会を紹介してくれるので、気軽に問い合わせるといいでしょう。問い合わせ先は、mail@pba-net.comです。











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