世の光の時間です。お元気でしょうか。村上宣道です。
えー、昔その軍隊にはですね工兵隊と言われる隊があったようですねえ。というのは、戦いの時に、あとから軍隊が行って戦うことができるように前もってそこに地雷があったらそれを取り除くとかですねえ、いわゆる鉄条網って昔あったと思うんですけどそういうのを取り除くとか、そして川があったらそこに橋をかけるとかいうようにして道備えをする。えー、前もって先に行って障害物を取り除いて、あとから来る軍隊がそこで有利に戦いを進めることができるような、全部こう準備をするという役割を果たすということだったですねえ。
で、聖書の中に、「主はあなたがたの前に進み」ということばが旧約聖書のイザヤ書の52章(12節 )にあるんですけれども、この「前に進む」ということばはですね、もともとヘブル語で書かれてあるんですけれども、それをギリシャ語に訳した聖書(『七十人訳聖書』)があるんですが、それでみますとですね、先程申し上げたですね「道を切り開く」とかですね、そして「道備えをする」という意味のことば、つまり先程の申し上げた後から軍隊が有利に戦いを進めることができるための、全部先に行って備えをする準備をするそういう役割の時に使ったことばだって言うんですね。
で、私たちは新しい年を迎えて新しい年を歩み出していった訳で、私たちの前には一体何があるんだろうか、どういうことが起こるんだろうかというふうな、正直なところ不安がない訳ではない訳ですね。けども、主があなたがたの前に行くのだ、神様があなたがたの前に行ってあなたがこれから歩むことができるような道備えをしてあげるよというようなことですね。切り開いてくださる。私たちは行き詰まりを覚えるようなことに直面することがあるかもしれない。本当にもうどうなるんだろうかと思うような所にぶつかることがあるかもしれない。けども主が先立って、きっとここを突破させてくださる。ここに問題があり困難があるならば、それを取り除いてそれを切り開いて、そして道のないような所にでも道を開いて設けてくださる。それが私たちの前に先立ってくださる主なのだということですね。そういう信頼をもって分らない新しい年を、歩み出したことではありますけれども、主が先立って、きっと道備えをしてくださる、そう信じて歩んで行くということは何と幸いかなあというふうに思います。
( PBA制作「世の光」2007.01.15放送でのお話しより)
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